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「抜け目ない」の意味と使い方!褒め言葉?悪い意味?「抜かりない」との違いも解説

「抜け目ない」の意味と使い方!褒め言葉?悪い意味?「抜かりない」との違いも解説

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「抜け目ない」「抜け目がない」という言葉は、会話の中でもよく用いられています。

「抜け目ない」はいい意味なのでしょうか、それとも悪い意味なのでしょうか。

褒め言葉のつもりで使っても、失礼になってしまっては困りますよね。

しっかり意味や使い方を理解しておきましょう。

今回は、「抜け目ない」の意味と使い方!褒め言葉?悪い意味?「抜かりない」との違いも解説についてご説明いたします!

「抜け目ない」の意味

「抜け目ない」は「手落ちや準備不足がないこと。自分の利益になりそうだとみればその機会を逃さないこと」という意味です。

「ぬけめない」と読みます。

「抜け目がない」と言うこともあります。

「抜け目」は、「抜けたところ」という意味です。

「抜け目がない」は、抜けたところがないという意味になりますね。

準備に抜けたところがない、見落としや準備不足がなくてしっかり準備できているということを表します。

また、特に自分の利益になるようなことに対してよく準備ができているという意味もあります。

褒め言葉?悪い意味?

「抜け目ない」は、特に悪い意味ではありません。

いい意味でも悪い意味でも使える言葉です。

ただ、やはり「自分の利益のためにうまく立ち回る」という意味合いが強いので、褒め言葉としては使わない方がいい言葉です。

「自分の利益になることにだけ用意周到に準備する」というような、ずる賢いイメージを持たれることもあるようですが、「手落ちや準備不足がない」という意味自体はいい意味ですよね。

「要領がよくて仕事ができる」「リスクに備えてちゃんと準備している」などというポジティブな意味でも使えます。

「抜け目ない」は本来は良くも悪くもない意味の言葉ですが、悪い意味で使われることが多い言葉なので、気をつけて使いましょう。

「抜け目ない」の使い方

「抜け目ない」は、「手落ちや準備不足がないこと。自分の利益になりそうだとみればその機会を逃さないこと」という意味で使います。

特に、自分の利益になることのために手抜かりなく振る舞う、自分の利益になる機会を逃さない、というややずる賢いニュアンスのある使い方をします。

「抜け目ない」の例文

  1. トラブルが起こらないように常に抜け目なく立ち振る舞っている。
  2. 彼は抜け目ない人物なので社会に出ても成功するだろう。
  3. 彼女は抜け目のなさで常に営業成績トップを保っている。
  4. あの人はのんびりしているようで意外と抜け目がない。
  5. 豊臣秀吉は、ひょうきんで抜け目ない人物というイメージである。

「抜かりない」との違い

「抜け目ない」と似ているのが「抜かりない」です。

これらの違いは次のようになります。

  • 「抜け目ない」は「手落ちや準備不足がないこと」「自分の利益のためになると思えば、その機会を逃さないこと」
  • 「抜かりない」は「手落ち、手抜かりがないこと」

前述の通り、「抜け目ない」は特に自分の利益になる機会を逃さない、自分の利益最優先といった意味を持ちます。

一方の「抜かりない」は、これも手落ちなく準備がしっかりできている意味では共通しますが、こちらは自分の利益のためという意味は含みません。

そのため、「抜かりない」はよく気がつく人、きちんと準備する人などいい意味の褒め言葉として使われることも多いです。

>>「抜かりない」の意味とは褒め言葉?「抜け目ない」との違いは?|例文・類語・対義語

  • 「抜け目ない」は自分の利益のため行うことを指す
  • 抜かりない」は自分のためだけでなく他人のために行うことも指す

「抜け目ない」の類義語

  • ちゃっかり(自分の利益になるよう抜け目なく振る舞うさま)
  • ぞつがない(手落ちやミスがないこと)
  • あざとい(小利口で憎らしい)
  • 狡猾(悪賢いこと)
  • ずる賢い(悪知恵が働くこと)
  • 計算高い(金銭の計算に細かくケチである。利害や損得に敏感である)
  • 小賢しい(利口ぶっていて生意気である。悪賢くて抜け目がない)
  • すすどい(機をみるに敏である。言動に抜け目がない)
  • 聡い(理解が早くかしこい。感覚がするどい)

「抜け目ない」の対義語

「抜け目ない」の対義語は特にありません。

  • 抜かる(油断して失敗する)
  • 油断する
  • ボーッとしている
  • 準備不足

など、その状況に応じて反対の意味に近い言葉がいろいろ考えられますね。

まとめ

「抜け目ない」は「手落ちや準備不足がないこと。自分の利益になりそうだとみればその機会を逃さないこと」という意味です。

やることに抜けたところがないという意味で、その点ではいい意味でも使える言葉だと言えます。

ただし、「抜け目ない」は一般的に、自分の利益のためにうまく立ち回るという意味で使う言葉なので、褒め言葉として使うことは避けた方がよいでしょう。

使い方には注意が必要ですが、よく用いられている言葉なのでぜひ覚えておいてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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