妖怪・都市伝説

「お岩さん」とは?なぜ目が腫れてる?「お菊さん」との違いは?

「お岩さん」とは?なぜ目が腫れてる?「お菊さん」との違いは?

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「お岩さん」とは日本に古くから伝わる妖怪の1つで、四谷怪談により世にその名が広まりました。

お岩さんの名前や姿は知っていても、なぜ目が腫れてるのかなど詳細について知っている人は少ないのではないかと思います。

今回は「お岩さん」について基本的な事から、お菊さんとの違いについてもご説明していきます。

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「お岩さん」とは

「お岩さん」とは、歌舞伎の演目としても知られている幽霊です。

夫である伊右衛門に殺されたお岩さんが幽霊となってその恨みを晴らすというのが基本的な話となっており、現在では「日本一有名な怪談」とも言われています。

元禄時代に実際にあったと言われている事件を元に作られた怪談話で、歌舞伎でこの四谷怪談を演じると「お岩のたたり」により事故が多発するとも囁かれているんですよ。

「お岩さん」はなぜ目が腫れているの?

怪談では、隣の家のお金持ちである「伊藤喜兵衛」という人物によって届けられた毒を飲み、その毒の効果で顔が爛れてしまったとされています。

この毒の正体は「トリカブト」ではないかという説があるのですが、実はトリカブトの毒には顔が貼れるという作用はありません。

そこで考えられているのが「帯状疱疹の悪化」という説です。

元々産後の肥立ちが悪く伏せがちだったお岩さんなので、帯状疱疹を患っていても不思議ではありません。

そこにトリカブトという毒物が入ったことにより、ウイルスが活性・増殖し、腫れあがったとされているんです。

「お岩さん」と「お菊さん」の違い

同じ「有名な怪談」に出てくる「女性の幽霊」という事で同一視されがちな「お岩さん」と「お菊さん」ですが実は全く異なります。

お皿を数える声を井戸から響かせるのが「お菊さん」で、瞼が腫れあがっているのが「お岩さん」です。

時代背景もあり、どうしても弱い立場に置かれることが多かった女性の悲しみが前面に出ている幽霊という点では一致していますが、その行動には明らかに違いがありますね。

「お岩さん」は実在した

怪談話自体はもちろん創作ですが、お岩さんのモデルとなった女性は実在したという説があります。

怪談話のように仲が悪い夫婦などではなく、仲睦まじく幸せに暮らした夫婦だったんですよ。

四谷には2か所、お岩さんに関連する神社が。巣鴨にはお岩さんのお墓が現存していますので気になるという方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

まとめ

歌舞伎を知らないという人でも一度は聞いたことのある怪談がこの「お岩さん」です。

日本を代表する怪談話として映画・ドラマ・歌舞伎など現在も様々な場所で演じられているので、気になるジャンルのお岩さんを見に行ってみるのもいいかもしれません。

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