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日本人が普段何気なく使っている言葉や会話表現でも外国人にとっては意味が分からないということはよくあります。
日本人がよく使う言葉・会話表現の中からお決まりフレーズを5つ紹介します。
それらを外国人にどのように説明すれば意味が伝わりやすいのかをお教えします。
参考にしてみてください。
手を抜く
辞書を引くと、「必要な手間を省く、仕事などをいいかげんにする」という意味が載っています。
「手間」や「いいかげん」も外国人にとっては馴染みがなく、難しい言葉だといえます。
「しなければいけません。100%できます。でも、全部しません。」という言い方なら初級で習う文法なので理解しやすいでしょう。
「今日は料理をしたくないので、スーパーでお寿司を買いました。今日は手を抜きました」などの例文を挙げて、説明を補足しましょう。
日本語を流ちょうに話せない外国人には短い文章で「です」「ます」調で話してあげると伝わりやすいです。
ごまをする
ごまをすると、器のあちらこちらにごまがくっついた状態になります。
その状態が人にベタベタとすり寄って媚びへつらう状態に似ていることから「ごまをする」という表現ができたそうです。
実際にクイズ形式でごまをすっている様子を外国人に見せて、意味を考えさせると面白いでしょう。
また、ごまをするジェスチャーも日本人はよく使うため、ぜひ教えてあげてください。
英語、中国語、ポルトガル語などでは同じ意味の表現があるので、母国ではどんないい方をするのか尋ねると面白いですよ。
腰が低い
まずは外国人に腰の位置を教えましょう。
そして、腰の位置を低くしてもらいます。
どんどん背が低くなるのが分かるでしょう。
自分を低くして、相手を高めるという意味合いがあることを教えられます。
「あの人はいつもだれに対しても腰が低くていい人ですね。」と使えます。
基本的にはいい意味で使用しますが、度が過ぎるとごまをすっているように感じられるので注意が必要です。
「低い」の反対で「腰が高い」という表現があるかと質問されるかもしれません。
辞書には「腰が低い」の反意語で「腰が高い」は「横柄」な意味だとあります。
しかし、あまり耳にしない表現のため、あえて教える必要はありません。
もし、外国人から質問されたら、表現はありますよと伝えて問題ありません。
ノリがいい/悪い
外国人が「ノリ」と聞くと、「糊」か「海苔」を思い浮かべるので「ノリ」の意味を教えましょう。
「ノリ」とはリズムに合わせることです。
パーティーやカラオケなどでみんなが盛り上がっている時に自分もみんなと同じように楽しめることを「ノリがいい」といいます。
逆に盛り上がっているのに、自分だけ冷静に座っているだけだと「ノリが悪い」といわれます。
日本人と外国人のノリは必ずしも同じではないので日本人は外国人に強要をしないように気をつけたいものです。
大目に見る
漢字を見て外国人は「大きな目で見る」ととらえ、「じっくりとよく見る」という意味だと思うかもしれません。
「大目」とは「大きな目」ではなく、「大雑把な目」のことです。
そのため、意味は「ミスなどを厳しくとがめず、寛大に扱う」となります。
外国人には寸劇のようにすると分かりやすいです。
職場に新しい社員が入ってきました。
その人は仕事でミスをしました。上司Aは怒り、上司Bは大目に見てくれるというようなやりとりを見せると記憶にも残りやすく覚えやすくなります。
ちなみに、助詞が「で」ではなく、「に」であることを強調して教えてあげるようにしてください。
まとめ
外国人には限られた単語量で日本語を教える必要があるため、教えることが難しいように感じるかもしれません。
しかし、絵を見せたり、例文をいくつか挙げたりすると分かりやすく、教える側にとっても簡単になります。
日本が好きで色々な表現を学ぼうとしてくれる外国人には手を抜かずに懇切丁寧に接するようにしましょう。
外国人の間違いにも大目に見てあげられる寛容さを持ち合わせたいものですね。