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「思いの外」の意味と使い方!ビジネスで使ってもOK?「意外」との違いは?|言い換え・例文

「思いの外」の意味と使い方!ビジネスで使ってもOK?「意外」との違いは?|言い換え・例文

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「思いの外」という言葉は、日常のいろいろなところで見聞きすることがあると思います。

「思いの外○○だ」といった言い回しで、ビジネスシーンでもよく使われています。

この「思いの外」という言葉の詳しい意味や使い方について調べてみました。

今回は、「思いの外」の意味と使い方!ビジネスで使ってもOK?「意外」との違いは?|言い換え・例文についてご説明いたします!

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「思いの外」の意味

「思いの外」は「考えていたことと違っているさま」という意味です。

「おもいのほか」と読みます。

「思いのほか」とひらがなになっていることも多いですが、漢字の場合「おもいのそと」などと読み間違えないよう気をつけましょう。

自分が考えていたこと、予想していたことと違っていたということを表します。

「思っていた以上に○○だ」「思ったより○○だ」「予想外に○○だ」ということがよくありますよね。

こうしたことを表す言葉です。

「思いの外」の使い方

「思いの外」は、思っていたことと違う、思っていた以上だ、予想外だ、などの意味を表して使います。

  • 思いの外~だった
  • 思いの外~だ
  • 思いの外の○○

などの使い方をします。

「思っていたのと違う状態になった」ということを表しますので、いい意味とも悪い意味とも決まっていません。

「思いの外よい点数が出た」のようにいい結果になった場合にも使えます。

「思いの外被害が大きかった」のように悪い結果になった場合にも使えます。

どちらにせよ、予想していたことと違っていたという意味になります。

ビジネスで使ってもOK?

「思いの外」はビジネスシーンでも使える言葉です。

むしろ、「意外と○○でした」「予想外の○○です」などというよりも、「思いの外」の方が改まった言葉とも相性がよく、仕事の場では自然に使えるでしょう。

上司や取引先、お客様などに敬語で話す時も「思いの外○○でした」などと使えます。

「思いの外」の例文

  1. このキャンペーンが思いの外好評で、早速第二弾を企画することになった。
  2. このお菓子が流行っていると聞いて食べてみたが、思いの外口に合わなかった。
  3. 途中で事故のため高速道路が渋滞していて、帰宅するのに思いの外時間がかかってしまった。
  4. あまり勉強していなかったのに思いの外よい成績を取ることができた。
  5. 犬を飼うことが夢だったが、実際に飼うと思いの外世話が大変だ。
  6. 苦手な色のジャケットだったが、試着してみると思いの外似合っていた。

「意外」との違いは?

「思いの外」は、予想していたのと違うということなので、「意外」と似ていますね。

どちらも思っていたのとは違う結果になったときに使うので、ほぼ同じです。

「思いの外」も「意外」も、「予想していたのと違う」という意味で同じといえるでしょう。

違いを挙げるならば、「意外」は「予想外で驚きだ」という意味で使うという点です。

「思いの外」は、「予想していたのと違う」という意味で、いい意味にも悪い意味にも使えます。

ちょっと驚いた程度の時に使うこともありますが、「意外」のようにはっきりと驚きのニュアンスはありません。

「意外」の方が予想と非常に違うということを強調して表しますので、「意外~!」という感じで(笑)、予想と非常に違っていたり考えつきもしなかったようなことが起こったりして驚く時によく使われます。

「思いの外」と「意外」は、意味は共通していますが使い方にこのような違いがある場合があるということです。

「思いの外」の類義語・言い換え表現

「思いの外」の類義語・言い換え表現には次のようなものがあります。

  • 慮外(思いの外であること。意外であること)
  • 存外(予想していた以上に)
  • 望外(望んでいた以上によいこと)
  • 予想外(予想と違ったなりゆきになること。思いがけない事態が生じること)
  • 意表(考えにいれていないところ。思いがけないこと)
  • もってのほか(とんでもないこと。予想を超えて程度がはなはだしいこと)
  • 思いもよらない(想像や予期していない)
  • 思いがけない(意外だ。考えたことがない)

「思いの外」の対義語

「思いの外」の対義語には次のようなものがあります。

  • 意図的(はっきりした目的を持ってわざとそうするさま)
  • 故意(意識して行うこと。わざとすること)
  • 思った通り(自分の考えていたことと現実が一致していたさま)
  • やはり(予想・期待のとおりであること)

まとめ

「思いの外」は「考えていたことと違っているさま」という意味です。

意外である、予想外である、思っていたのと違うといったことを表して、いろいろな場面で広く使えます。

ビジネスシーンでもよく用いられる言葉なので、ぜひこの機会に覚えておいてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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