※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています
「オンプレミス」という言葉を聞いて、すぐに説明ができますか?
分かるようで分からない、しかも次々と登場していくIT用語。
新入社員や文系出身者、勉強し始めたばかり!という方にも分かりやすいように短めの説明にまとめました。
これで「聞いたことはあるけどよく知らない」から卒業しましょう!
オンプレミスとは?
オンプレミスとは、サーバー・ネットワーク・ソフトウェアなどの設備を自社で導入・運用することです。
以前は、自社でインフラを用意することが一般的でしたが、インターネット上に仮想の環境を構築する「クラウド」が広まったことで、クラウドと区別するための対義語として使われています。
イメージとしては、自分の土地に一から設計して家を建てるようなものです。
オンプレミスの3つのメリット
- カスタマイズ自由
- セキュリティ面で安心
- 社内システムと連携しやすい
1.カスタマイズ自由
オンプレミスは、1から自社で構築する方法なので、カスタマイズの自由が高いです。
技術力があれば、現場に合わせたカスタマイズを自由自在に行うことができます。
2.セキュリティ面で安心
自社内に構築するということは、すでに構築されているネットワークの中でシステムを動かす形になるため、外部からの侵入が行いにくい環境にあります。
3.社内システムと連携しやすい
自社のネットワーク内にあるため、他の社内システムとの連携を行いやすいです。
また、カスタマイズ自由なため制約などなく連携できます。
カスタマイズ含めて、思った通りの環境を構築できるのがオンプレミスの魅力です。
オンプレミス3つのデメリット
- 初期コストが高い
- 構築まで時間がかかる
- 障害に対応する必要がある
1.初期コストが高い
サーバー・ネットワーク機器・ソフトウェアなどすべてを自社で用意するため初期コストがかなりかかります。また、保守費用やサーバールームのセキュリティ費用や光熱費など、ランニングコストもかかります。
そのため、利用期間全体でコストはいくらか計算が必要です。
2.構築まで時間がかかる
オンプレミスの環境を構築するには、サーバーやネットワーク機器などのハードウェアの調達やカスタマイズの期間が必要になります。
そのため、あらかじめ構築必要な期間をスケジュールに含める必要があります。
3.障害に対応する必要がある
トラブルが起こった時も自社ですべて対応する必要があります。
例えば、ECサイトのような24時間ユーザーが利用できるようなシステムを構築する場合、障害発生時に備えたサポート体制を準備する必要があります。
クラウドとは?
クラウドとは、自社に設備を持たずに、インターネット上に用意された仮想の環境ネットワーク経由で利用する形態のことです。
イメージとしては、オプションいっぱいの賃貸物件といった感じです。
クラウドの3つのメリット
- 導入コストが安く、スピーディに導入できる
- ランニングコストが安い
- 障害があっても対応を任せられる
1.導入コストが安く、スピーディに導入できる
クラウドでは、サーバー購入などの手間がなく、契約後すぐに利用することができます。
初期費用はほとんどかからず、スピーディに環境を準備することができます。
2.ランニングコストが安い
オンプレミスの場合は、設備や体制によって、利用頻度に関係なくコストが発生しますが、クラウドサービスでは、使った分だけ支払う従量課金型の料金設定となっているので、利用頻度に合わせてコストが発生します。
また、ディスクやメモリが不足した場合でも、利用額を増加する形ですぐに変更することが可能できます。
3.障害があっても対応を任せられる
ネットワーク等の障害が発生した場合、管理会社側で障害対応を行ってくれます。
また、OSのアップデートやアプリケーション更新作業なども管理会社が請け負ってくれるため、保守・管理コストの削減も期待できます。
クラウド3つのデメリット
- カスタマイズが難しい
- セキュリティに対する不安
- 依存しすぎるとリスクが大きい
1.カスタマイズが難しい
クラウドでは、管理会社が提供しているサービスから自社に最もあった環境を選択することになります。
様々なオプションが用意されており、それらを組み合わせて環境を構築するため、オプションにないものは用意することができません。
2.セキュリティに対する不安
クラウドサービスでは、不特定タスのユーザーで同じサービスを共有する形になるためアクセス権にて管理されているとはいえ、情報漏えいのリスクが考えられます。
また、外部からのアクセスに対する防御策も管理会社によって差があるため、注意が必要です。
3.依存しすぎるとリスクが大きい
クラウドの場合、データやシステムを管理会社に依存してしまいます。
そのため、管理会社側でシステム障害等が発生した際に、依存度に比例してリスクが大きくなってしまいます。
オンプレミスとクラウドの「ハイブリッド型」
オンプレミス・クラウド共にそれぞれメリットデメリットがありますが、環境を決定する場合、
- コストを抑えたいのか
- カスタマイズを自由にしたいのか
- 保存するデータの重要度は?
など、最も重要な要件は何なのかを加味して、適材適所で共存し補完し合う考え方が必要となります。