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「鷹揚」の意味と使い方!語源や「寛容」「おおらか」との違いは?|類義語・対義語

「鷹揚」の意味と使い方!語源や「寛容」「おおらか」との違いは?|類義語・対義語

「鷹揚に頷く」

この「鷹揚」という言葉をご存知でしょうか。

あまり気軽な会話の中では使わないかもしれませんが、文章中やテレビ、ビジネスシーンの会話などにも出てくるかもしれません。

今回は、「鷹揚」の意味と使い方!語源や「寛容」「おおらか」との違いは?|類義語・対義語についてご説明いたします!

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「鷹揚」の意味

「鷹揚」は「ゆったりしてこせこせしない様子」という意味です。

「おうよう」と読みます。

「鷹」という字を書いて「おう」と読むのが、知らないと少し難しそうですね。

「鷹揚」は、小さなことにこだわらないでゆったりしている、何事も恐れずに悠然としている、おっとりして上品であるということを表す言葉です。

落ち着いていて余裕があるという、いい意味の言葉です。

「鷹揚」の語源

「鷹揚」は「鷹」が「揚がる」という字を書きますね。

「鷹揚」は、その字の通り「鷹が大空を飛翔する」ということからできた言葉です。

鷹がゆったりと大空を飛ぶように、何事も恐れずに堂々と、ゆったりと、落ち着いているということですね。

中国最古の詩集『詩経』からと言われています。

ただし、日本語にも元々「大様(おおよう)」という言葉があり、これは中世ごろに「度量が大きい」「大雑把」といった意味で使われていました。

近世以降に、この「大様」の当て字として「鷹揚」が使われるようになり定着していったのではないかと言われています。




「鷹揚」の使い方

「鷹揚」は、ゆったりして落ち着いているさま、小さなことにこだわらずおおらかでどっしりしていることを表して使います。

人の態度や性質などについて使います。

心が広い、落ち着いているということで、いい意味ですので、褒め言葉として使うこともあります。

「鷹揚自若」という四字熟語もあり、スピーチや座右の銘などにも使われることがあります。

「自若」は「落ち着いていて少しも慌てない様子」という意味ですので、「鷹揚自若」はどっしり落ち着いて動じないことを表します。

「鷹揚」の例文

  1. 彼は鷹揚な性格で、人から好かれている。
  2. 彼女は頼みごとにも嫌な顔一つせずに鷹揚にうなずいて引き受けてくれた。
  3. 彼は何事にも動じない鷹揚な気質だ。
  4. 鷹揚な態度で話す。
  5. 周囲が騒然とする中、彼は鷹揚に構えている。




「寛容」「おおらか」との違いは?

「鷹揚」は、ゆったりおっとり、あせらずに落ち着いているというさまを表しますね。

似た言葉に「寛容」や「おおらか」があり、いずれも人がゆったりしている様子を指して使います。

これらの違いは次のようになります。

  • 「鷹揚」は「心に落ち着きがあり上品なさま」
  • 「寛容」は「心が広く、他人のことを受け入れること」
  • 「おおらか」は「心が広くのびのびしているさま」

「鷹揚」は、ゆったりしていて上品であるということを表します。

育ちがいい人などの、おっとりして「上品」ということを表したいときに使える言葉です。

「寛容」は、「人を受け入れる」「人の罪や欠点を許す」という意味が強い言葉です。

やさしくて、人を理解してくれるということを表したいときに使う言葉です。

「おおらか」は「細かいことを気にしない」というニュアンスが強い言葉です。

ゆったり、のびのび、心が広いということを強調します。

また、この中では一番口語的で身近に使われる言葉でもあります。

まとめると、いずれもゆったりしている人のことを表して使う言葉ですが、

  • 「鷹揚」は上品である
  • 「寛容」は人を受け入れる
  • 「おおらか」は細かいことを気にしない

というニュアンスの違いがあるということです。




「鷹揚」の類義語

「鷹揚」の類義語には次のようなものがあります。

  • おおらか(こせつかずゆったりしたさま)
  • おっとり(人間がせせこましくなくゆったりしているさま)
  • 大様(落ち着いていて小さなことにこせこせしないさま)
  • 寛大(心が広く鷹揚なこと)
  • 寛容(心が広く他を受け入れるさま)
  • おおまか(細かい点まではこだわらないさま)
  • 太っ腹(度量が大きいこと。大胆で物事に動じないこと)

「鷹揚」の対義語

「鷹揚」の対義語には次のようなものがあります。

  • 狭量(人を受け入れる心が狭いこと)
  • 偏屈(性質が素直でなくねじけていること)
  • 偏狭(自分だけの狭い考えにとらわれること)
  • 小心(気が小さくて臆病なこと)
  • せせこましい(性質がこせこせして心にゆとりがないさま)

まとめ

「鷹揚」は「ゆったりしてこせこせしない様子」という意味です。

鷹がゆったりと大空を飛翔するように、ゆったり落ち着いて上品な様子であることを表す言葉です。

現代社会は忙しく何かとイライラしてしまいがちな人も多いと思いますが、心の余裕を持って「鷹揚」な人になりたいものですね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。