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「零落」という言葉を知っていますか。
あまり日常会話では使わないですよね。
ビジネスシーンでも、しょっちゅう出てくるというわけではないかもしれません。
「零落れる」という送り仮名のついた形で出てくることもありますが、読み方がわからない人も多そうです。
身近な言葉ではないかもしれませんが、さまざまな場面で使われることがありますのでぜひ意味や使い方を確認しておきましょう。
今回は、「零落」の意味と使い方!「零落れる」の読み方は?【類義語・対義語】についてご説明いたします!
「零落」の意味
「零落」は「落ちぶれること」という意味です。
ほかに「草木が枯れ落ちる」という意味もありますが、日常やビジネスシーンで出てくる「零落」はほとんどの場合「落ちぶれること」という意味で使われています。
「れいらく」と読みます。
「零」はいわゆる数字の「0」、ゼロのことを指して「零」と言います。
そのほかには「おちる。こぼれる」「おちぶれる」「小さい。わずか」といった意味があります。
「落」は「落ちる」で、こちらにも「おちぶれる」という意味があります。
「零落」は「おちぶれる」意味の漢字を重ねた熟語です。
「おちぶれる」というのは、社会的地位や生活程度などが悪くなる、財産を失うなどして、みじめな境遇になるということを言います。
「零落」は身分を失ったり、生活程度が低くなったりしてみじめな状態になることを指す言葉です。
「零落」の使い方
「零落」は「零落する」などの形で、落ちぶれることを表して使います。
貴族など身分の高い人がその身分を失っておちぶれるとか、お金持ちだった人が商売に失敗して貧乏になるとか、そうしたことを指して使います。
また、そこから企業の業績が下がるなどして勢いを失った状態のことも「零落」ということがあります。
【例文】
- 彼は零落した名家の出である。
- かつては資産家だったが零落した。
- うちは江戸時代から呉服屋を営み「豪商」と言われたが、祖父の代に零落した。
- 零落した企業の再建のため専門家を招く。
「零落れる」の読み方は?
「零落」は「れいらくする」などの形でしばしば色々な場面で見聞きすることがありますよね。
この「零落れる」は「おちぶれる」と読みます。
「落ちぶれる」と書くのが一般的ですよね。
「おちぶれる」は「落ちぶれる」「零落れる」「落魄れる」などの漢字があります。
「零落」をそのまま「おちぶ」と読むことはまずできませんので、
「零落れる=おちぶれる」、と覚えてしまいましょう。
「零落する」と「零落れる」は同じ意味ですよね。
「零落れる」は「零落」という熟語の意味そのままに訓読みを作ったもので、このようなものは「熟字訓」と言います。
送り仮名のついた熟字訓には、ほかにも
- 狼狽える(うろたえる)
- 拘泥る(こだわる)
- 蔓延る(はびこる)
- 微笑む(ほほえむ)
- 微睡む(まどろむ)
などいろいろなものがあり、ビジネス文書ではあまり使わないとは思いますが、小説を読んだ時などにはしばしば出てきますので正しい読み方を覚えておきましょう。
「零落」の類義語
「零落」の類義語には次のようなものがあります。
- 没落(栄えていたものが衰えること)
- 凋落(花や葉がしぼんで落ちること。衰えること。落ちぶれること)
- 転落(上位から下位に一挙に落ちること。急激に落ちぶれること)
- 落ちぶれる(持っていた財産や社会的地位、身分などを失って惨めな境遇に陥るさま)
「零落」の対義語
「零落」の対義語には次のようなものがあります。
- 栄達(高位高官にのぼること。出世すること)
- 栄華(権力や財力によって世に時めき、栄えること。また、ぜいたくをすること)
- 出世(世間に出て、人に知られるよい地位・身分になること)
まとめ
「零落」は身分や財産、社会的地位などを失って落ちぶれてしまうことを表す言葉でした。
名家の出であったりお金持ちであったり、仕事で成功をおさめたということでなければ、なかなか自分が「零落」するということはないのかもしれません。
ですが、そうした様子を指してテレビや新聞、ビジネスシーンの会話の中にも出てくるかもしれない言葉です。
ぜひ覚えておいてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!