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秋が立つと書く「立秋」は8月に始まります。
二十四節気の13番目である「立秋」にはどのような意味があるのでしょう。
今回は立秋の意味と、2025年の立秋はいつなのか、旬の食べ物や行事も併せてご紹介します。
「なぜ8月なのに立秋なのか」ということもご解説させていただくので、最後までお付き合いください。
関連 「立秋の候」の時期はいつからいつまで?結びや使い方と例文
目次
立秋の意味
「立秋」とは「秋の兆しを感じる時期」という意味を持つ二十四節気の言葉です。
読み方は「りっしゅう」です。
2025年の立秋は、8月7日(木)です。
二十四節気は、季節の目安として1年間を24等分にしたもので、毎年の太陽の位置から割り出されています。
立秋はその13番目に当たるので、次の14番目である「処暑」が来るまでの15日間が2025年の立秋の期間となっています。。
ですから、2025年の立秋は8月7日〜8月22日です。
なぜ8月なのに立秋なのか?
立秋の日はまだ8月前半ですから「夏なのに秋ってどういうこと?」と疑問に思いますよね。
そのヒントは、二十四節気が生まれた歴史にありました。
実は、二十四節気とは紀元前4世紀頃に中国の黄河流域でつくられたもの。
それが後に昔の日本へと伝わって、人々に使われるようになりました。
しかし、二十四節気の生まれた中国と日本では気候に違いがあります。
つまり立秋においては、日本の8月はまだ夏真っ盛りで暑くても、中国の8月はもう寒くなり始めているような気候であったということです。
ですから、日本では「まだ暑いのに秋」というちょっとした違和感があるのですね。
ちなみに、中国は世界で一番早く「暦」というものを使っていた国でした。
そして当時の中国の文明の一つ「二十四節気」が日本に伝わり、今現在も人々に季節を感じる暦として愛用されているため、実際の日本の気候とは多少の誤差があるがというお話です。
立秋の食べ物(立秋に旬を迎える食べ物など)
立秋の頃に美味しい旬の食べ物は、以下になります。
- 桃
- ブドウ(デラウェアなど小粒のもの)
- スイカ
- ピーマン
- トマト
- キュウリ
- ナス
立秋と書かれていてもまだまだ気候は夏ですから、旬の食べ物は立秋より前の「小暑」〜「大暑」の頃の食べ物とほぼ同じです。
こちらに詳しく記載していますので、ぜひご参考にしてください。
お盆の食べ物
立秋には、「お盆」があります。
お盆はご先祖様があの世から家に帰って来るとされており、供養をする期間のことです。
2025年のお盆は一般的に8月13日(水)〜8月17日(日)となります。
ただし、お盆は地域差がありますので東京や関東の一部では7月にお盆をする地域もあります。
お盆には、特に何を食べなくてはならないといった決まりはありません。
せっかく家族が集まる時期ですので、手巻き寿司などちょっと豪華なホームパーティメニューを楽しむのがおすすめです。
また、お盆の時期だから食べられるものもありますので、簡単ながら少しだけご紹介させていただきます。
精進料理
精進料理とは、肉や魚、匂いのきつい野菜(にんにく、にら等)を使っていない料理です。
現在はお供物として用意されることが多い精進料理ですが、昔は家族みんなで精進料理をお盆に食べるという風習がありました。
精進料理は、宗派や地域によってとても差があります。
今年のお盆は自分の宗派をたどり、ご先祖様と同じ精進料理を食べてみるのも良いかもしれませんね。
迎え団子・お供え団子・送り団子
これらは、お盆の間にご先祖様をお迎するため、この世に滞在されている間の供養として、またお送りするために供えられるお団子のことです。
お供えした後は、ご家族でいただいたりもします。
一般的にはただの白いお団子ですが、各家庭や地域によって違うので調べてみるのも面白いかもしれません。
地域のお盆メニュー
最後に、地域のお盆メニューもご紹介しておきます。
もしその地域に訪れた際はぜひ食べてみましょう。
東北地方 赤飯
小豆が邪気を払うとされているためお盆に食べられています。
ただし、北海道は甘納豆の赤飯。
宮城県 おくずかけ
汁物の精進料理の一種。
麺と油揚げ、野菜などを煮込んだもの。
長野県 天ぷら饅頭
饅頭を天ぷら粉で揚げたもの。
長野県のお盆はおかずも天ぷらものが多い。
関西地方 あらめの煮物
あらめという海藻の煮物。
関西では昔からお盆の定番料理。
その昔伊勢神宮に献上したとことや、京都の漁師がお寺へ精進料理として売りに出した等の由来がある。
立秋の行事
「お盆」
お盆は正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といいます。
2025年のお盆は一般的に8月13日〜8月17日です。(東京や関東の一部は7月)
お盆はご先祖様やお亡くなりになられた方が、あの世からこの世にお戻りになられる期間とされています。
その間人々は、ご先祖様や亡くなられた方々の供養をし、また再びあの世に戻る冥福を祈るとされています。
お盆は地域によって違いがある行事でもありますですが、お盆の時期になると提灯が玄関先に飾られたり、家の前で迎え火をたく光景が見られたりと、一気にお盆特有の雰囲気が地域に現れます。
「盆踊り」
盆踊りは、お盆にご先祖様を供養する行事でもあり、現在ではお楽しみの一つとして日本の各地で催されています。
派手でお祭りのような盆踊りを開催するところもあり、お近くの盆踊りを調べてぜひ行ってみましょう。
ここでは日本三大盆踊りをご紹介します。
西馬音内盆踊り(秋田県羽後町)
ユネスコ無形文化遺産登録されている盆踊りです。 ※今年は30分短縮して開催
日時:例年年8月16日~18日頃 19:30〜22:30
場所:西馬音内本町通り
郡上踊り(岐阜県郡上市)
国の重要無形文化遺産に登録されており、2022年にユネスコ無形文化遺産に登録されたばかりです。
7月15日〜9月9日の31夜踊り続けます。
日時:例年7月15日〜9月9日頃(お盆徹夜踊りは8月13日〜16日頃の4日間)
場所:日によっておどりの場所が変わりますので、詳しくはHPをご参照お願いします。
阿波踊り(徳島県徳島市)
踊り子と観客数は日本でNo.1の数を誇る有名な盆踊りです。
日時:8月11日(木) 12 時・15時30分・19時(各 80 分)
場所:徳島県徳島市 アスティとくしま
「残暑見舞い」
小暑・大暑の頃は「暑中見舞い」でしたが、立秋になると「残暑見舞い」というかたちになります。
挨拶状や手紙を書くときは気をつけておきましょう。
まとめ
立秋とは「秋の兆しを感じる時期」という意味を持っており、二十四節気では秋をあらわす最初のものとなります。
2023年の立秋は8月8日(火)で、立秋の期間としては8月8日(火)〜8月22日(火)の15日間となります。
立秋といっても、日本では8月の夏真っ盛りの暑い季節です。
その理由は、二十四節気が発明されたのは中国のためで、あちらはもう肌寒かったことから気候には誤差があるのです。
お盆や花火大会と言った夏らしいイベントはまだ続く時期なので、立秋となってもまだまだ夏を楽しめそうですね。