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「留保」と「保留」の違いは?意味と使い分け方を解説!【類義語・対義語・例文つき】

「留保」と「保留」の違いは?意味と使い分け方を解説!【例文つき】

「留保」と「保留」は非常に似た言葉です。

見た目も似ていますが、使う場面も似ていますよね。

「決定を留保する」

「決定を保留する」

あれ?どっちかな?と迷ってしまうような場面も多いと思います。

とても似ている「留保」と「保留」ですが、意味の違いはあるのです。

使うときに迷ってしまわないように、使い分け方をきちんと確認しておきましょう。

今回は、「留保」と「保留」の違いは?意味と使い分け方を解説!【例文つき】についてご説明いたします!

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「留保」と「保留」の違いは?

「留保」と「保留」は文字の順番がひっくり返っただけで、見た感じは非常に似ていますよね。

この二つの違いは、

  • 「留保」は「ある物事の決定などを、意図的にのばすこと」
  • 「保留」は「ある物事の結論などがまだ決定していないこと」

となります。

それぞれの意味から詳しくみていきましょう。

「留保」の意味

「留保」は「すぐその場で行わないで、一時差し控えること」という意味です。

「りゅうほ」と読みます。

「留保」の「留」は「とどまる」「とどめる」という意味がある漢字です。

「保」は「たもつ」という意味があります。

この「留」と「保」で、「留保」は

  • ある物事の決定や結論を一時差し控えること
  • 法律で、権利や義務を残留・保持すること

という意味になるのです。

法律用語として使うという点も特徴的ですが、ここでは「保留」と似ている、最初の方の意味を主にみていきましょう。

例文で使い方を確認しましょう。

【例文】

  1. 彼は今日の会議で決定を留保した。
  2. この計画は一旦留保する。
  3. 起訴事実の認否を留保する。

「保留」の意味

「保留」は「そのまま保ちとどめておくこと」「その場で決定しないで延ばしておくこと」という意味です。

「ほりゅう」と読みます。

「保」も「留」も「留保」と同じ漢字を使います。

「保留」はある物事の結論などをまだ決定しないで、そのまま押さえとめておくことを意味する言葉です。

【例文】

  1. 今日の会議では、結論は保留されたままだった。
  2. 彼に計画の保留を伝えた。
  3. 彼女は返事を保留した。

「留保」と「保留」の使い分け方

「留保」と「保留」はどちらも何かの決定をしないでおくことなので、似ていますね。

この二つの違いは、結論を出すのを意図的に先延ばししているか、決めかねているのかという点にあります。

「留保」は「すぐその場で決めずに一時差し控える」という意味です。

それに対し、「保留」は「そのまま保ちとどめておく」という意味が強い言葉です。

例えば電話の「保留」ボタンを使うことがあると思います。

あれは他の人に取り次ぐ必要があったり、待ってもらって何かを調べたりしないといけないときなど、すぐに返答できないときに「保留」にしますよね。

「保留」はすぐ結論を出したり実行したりができないときに、一旦先延ばしにするという意味の言葉なのです。

「留保」は「すぐ行わず一時差し控える」という意味なので、「実行や決定をするのをやめておいて、少し様子を見る」といった意味になるわけです。

つまり「留保」は意図的に決定をせずに一時先延ばしにするということなのです。

まとめると、

  • 「留保」は「決定を意図的に先延ばしにすること」=結論が出ている
  • 「保留」は「決定をせずに先延ばしにすること」=結論が出せない

ということになります。

このような使い分け方をしますので、ぜひ覚えておきましょう。

「留保」と「保留」の類義語

「留保」と「保留」の類義語には次のようなものがあります。

  • 棚上げ(ある問題や議題について、結論を導き出すことを先延ばしにすること)
  • 持ち越し(そのままの状態で次の段階や時期に送ること)
  • 見合わせる(物事の様子を伺って行動を一時的に中止すること)
  • 差し控える(ある動作をなるべくしないようにする。見あわせること)
  • ペンディング(ことがらが未決定のままであること)

「留保」と「保留」の対義語

「留保」の対義語には次のようなものがあります。

  • 放棄(自分の持っている権利などを、あえて行使しないこと)

「保留」の対義語には次のようなものがあります。

  • 決定(はっきり決めること)
  • 決断(きっぱり決めること)
  • 即決(その場で決めること)

また、「留保」と「保留」は類義語でもありますが、同時に対義語関係でもあると言えます。

「留保」は結論を出すことができるが意図的に先延ばしにする、「保留」は結論を出すか決めかねて先延ばしにするという違いがあります。

似てはいますが、「結論を出す」ということに着目すると逆の意味であるとも言えるわけです。

まとめ

「留保」と「保留」はどちらもすぐに決めないでおくという意味の言葉でしたね。

同じ意味だと思って混同している人も多かったかもしれません。

「留保」は単に決められないから先延ばしにするというわけではなく、意図的に今は決めないで後にしようとすることを表しています。

ビジネスの場では特に、「保留」と区別して使い分けることで、説明などしやすくなる場面も多いのではないでしょうか。

ぜひ参考になさってくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。