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「流麗」という言葉をご存知でしょうか。
あまり日常会話で口にする言葉ではないかもしれませんが、本の中や新聞・雑誌、ネットなどで見かけたことはあるのではないでしょうか。
いかにも美しい雰囲気の言葉ですよね。
どういう場合に使う言葉なのか、しっかり確認しておきましょう。
今回は、「流麗」の意味と使い方!「流麗な人」ってどんな人?【類義語・例文つき】についてご説明いたします!
「流麗」の意味
「流麗」は「よどみがなく美しいさま。詩文・音楽などがなだらかでうるわしいさま」と言う意味です。
「りゅうれい」と読みます。
「流れる」に「麗しい」と書きますね。
「流」は「ながれる」や「さまよう」「やりかた」などいろいろな意味のある漢字ですが、ここは「なめらか」という意味です。
流れるようになめらかであるということですね。
「麗」は「麗人」とか「華麗」という熟語もあるように、「うるわしい。美しい」などの意味があります。
「流麗」は、水などが流れるように淀みなく、非常に美しいさまを表し、特に詩文や音楽などについていう言葉です。
とてもいい意味の言葉ですね。
「流麗」の使い方
「流麗」はよどみなく美しいことで、褒め言葉、良い意味で使う言葉です。
「流麗な○○」「流麗だ」といった使い方をします。
「流麗」は、文字、文体、音楽などについて使う言葉です。
他にも絵画や工芸品、車やファッションブランドのデザイン、時にはスポーツ選手のフォームなども「流麗」と評することがあります。
いずれにしても、とても美しい、エレガントであるといった意味合いで、美しさを形容するために使います。
【例文】
- 流麗な文体で綴られた詩に感動する。
- 名門オーケストラによる流麗なワルツの演奏を楽しむ。
- チャイコフスキーの流麗な旋律。
- 流麗体のフォントをダウンロードする。
- バレリーナの流麗な踊りが舞台を彩る。
- この車は流麗なデザインが魅力的だ。
「流麗な人」ってどんな人?
「流麗」は詩文や音楽について使うような言葉だと述べました。
ですが、「流麗」は時には「彼/彼女は流麗な人だ」というように、人について使われていることもあります。
いかにも美しそうな響きですが、「流麗な人」とはどんな人なのでしょうか?
実は、本来は「流麗」は人については使いません。
おそらく、「とても美しい人」という意味で使われています。
ですが、「流麗」は「流れるように」「よどみなく」という意味の言葉ですので、文章や音楽、デザインや動きなどが非常になめらかであるという時に使います。
人の動きや人の作品が「流麗」であるということはあっても、人そのものが流れたり淀んだりするわけではありませんので、人自体について「流麗」という表現は当てはまりません。
とても美しい人だということを表すなら、同じ「麗」を使って
- 美麗(派手で美しく整っているさま)
- 秀麗(他より整っていて、秀でて美しいさま)
- 容姿端麗(容姿が整っていて美しいさま)
といった言葉で言い換えると良いでしょう。
「流麗」の類義語
「流麗」の類義語には次のようなものがあります。
- 華麗(はなやかで美しいこと)
- 婉麗(しとやかで美しいこと)
- 典麗(よく整っていて美しいこと)
- 優婉(やさしくて、しとやかなこと)
- 閑雅(しとやかで優雅なこと。景色などがもの静かで趣深いさま)
- 風雅(俗でなく、みやびやかで趣があること)
- 優美(上品で美しいこと)
- 端麗(姿・形が整っていて、 美しいこと)
- 瀟洒(すっきりとあか抜けしているさま)
- 端正(行儀や姿などが整っていて立派なこと)
- 麗しい(精神的に豊かで気高く、人に感銘を与えるさま)
「流麗」の対義語
「流麗」の対義語は特に決まっていませんが、
- 粗鬆(細やかでないこと)
- 荒々しい(物事の程度が激しいさま)
- たどたどしい(未熟であったり機能が十分でなかったりするため、物事を行うようすが危なっかしい)
- 不恰好(かっこうが悪いこと。見栄えがしないこと)
など、美しくない、滑らかでないという意味合いの言葉を用いて反対の意味を表すことができそうです。
まとめ
「流麗」はその字の通り、流れるようになめらかで美しい様子を表す言葉でしたね。
なだらかで美しいという意味の言葉ですから、人の顔立ちなどではなく、文字や音楽、文章やダンスなど、動きや流れを感じるものについて使うとよいでしょう。
美しい言葉ですので、ぜひ理解して使ってみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!