言葉の意味と使い方

「さしあたり」の意味とビジネスでの使い方!「ひとまず・とりあえず」との使い分け方

「さしあたり」の意味とビジネスでの使い方!「ひとまず・とりあえず」との使い分け方

仕事をしていて、「さしあたり」という言葉を見聞きすることがありますよね。

「さしあたり○○します」

「さしあたって重要なのは○○だ」

などという使い方をするこの「さしあたり」。

さて、よく聞く言葉なだけに、改めて「さしあたり」の意味は?と聞かれるとうまく説明できない人も多いのではないでしょうか。

「ひとまず」とか「とりあえず」とか、似たような使い方をされる言葉も多いので、違いも気になりますね。

今回は、「さしあたり」の意味とビジネスでの使い方!「ひとまず・とりあえず」との使い分け方についてご説明いたします!

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「さしあたり」の意味

「さしあたり」は「今この場合、現在のところ」という意味です。

たいていひらがなで書きますが、漢字にすると「差し当たり」となります。

将来のことなどは考えず、今現在に限ってのこととして対応するさまを表します。

「さしあたって」という形で使うこともあります。

【例文】

  1. さしあたり必要なものだけ持って行こう。
  2. さしあたり困ったことはない。
  3. さしあたってこの問題を片付けなくてはいけない。

「さしあたり」のビジネスでの使い方

「さしあたり」はビジネスシーンでもよく使われる言葉です。

将来は変わるかもしれないけれど、今のところは~です、と、現在についてのみ言いたいときに使います。

相手によって「さしあたりましては」と敬語の形にすることもあります。

【例文】

  1. この件につきましては、さしあたりこの方向でいくしかないでしょう。
  2. さしあたってご報告をいたします。
  3. さしあたり、資料を受け取りましたのでお礼を申し上げます。
  4. さしあたりましては、社内で検討の上ご報告いたします。

ビジネスシーンで「さしあたり」を使う際の注意点としては次のようなことがあります。

「さしあたり」は、「今のところ」という意味なので、「将来はどうなるかわからないけれど……」という意味にもなりますよね。

ですから、ビジネスの場では特に、「さしあたり」を多用すると曖昧な印象、いい加減な印象になってしまうことがあります。

その場しのぎで、大事なことを決めるのを避けているような印象や、曖昧にぼかしてごまかしているような印象になってしまう恐れがあります。

ビジネスシーンで「さしあたり」を使う場合は、本当に先のことがわからない時、何か理由があってすぐに結論が出ない時や直接的な回答ができない時などになるでしょう。

逆に、はっきり結論を出さなくてはいけない時や、その他今だけの対応ではだめだという時には「さしあたり」は不適切だということです。

「さしあたり」が適切であるかどうかを判断してから使うようにしましょう。

「ひとまず・とりあえず」との使い分け方

「さしあたり」に似た言葉に「ひとまず」「とりあえず」があります。

どれもビジネスシーンでもしょっちゅう耳にしますよね。

これらの違いは

  • 「さしあたり」は「今のところは、今しばらくの間」
  • 「ひとまず」は「今後のことは別にして、その時点で一段落の区切りをつけること」
  • 「とりあえず」は「他のことはさしおいて。まず第一に」

となります。

「さしあたり」は「将来は変わるかもしれないけれど、今はこうする」という、今の時点に限っての対応を表す言葉です。

「ひとまず」は「なにはさておき、そこで一段落つける」「十分ではないけれど、おおかた良いと判断して」という意味です。

「ひとまず休憩する」「ひとまず安心する」など、ここで一区切りつけて、後ほど再開するというニュアンスの言葉です。

今後のことは別にして、今はこうしておこうということで、「さしあたり」と非常に似ていますね。

「とりあえず」は、「他のことはさしおいて」となり、「きちんとした対応は後にして第一に対応する」という意味になります。

ですから、「きちんとはしていないけれど」「これでベストではないけれど」という、早いけれどいいかげんな対応という印象になります。

「とりあえず」はビジネスシーンではあまり使わない方がよい言葉です。

【例文】

  1. さしあたりこの方法で対応します。(将来は変わるかもしれないけれど、今はこの方法で対応します)
  2. ひとまずこの方法で対応します。(将来は変わるかもしれないけれど、一旦この方法で対応します)
  3. とりあえずこの方法で対応します。(他にもっといい方法があるかもしれないけれど、今はこの方法で対応します)

「さしあたり」の類義語

「さしあたり」の類義語には次のようなものがあります。

  • 一旦(一時的に)
  • ひとまず(後のことはともかく、さしあたり)
  • 当面(現在直面していること。さしあたり)
  • 取り急ぎ(とりあえず急いで)
  • 今のところ
  • 目下(当面するこの時。今)

まとめ

「さしあたり」は、将来は変わるかもしれないということを念頭に置いて、今現在は、という意味を表す言葉でした。

そういう場面は仕事をしていてもよくありますよね。

「さしあたり」ばかりでは曖昧な印象になってしまうかもしれませんが、適切な場面で使っていきましょう。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
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三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。