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「差し戻し」の意味とビジネスでの使い方!「却下」との違いは?|例文

「差し戻し」の意味とビジネスでの使い方!「却下」との違いは?|例文

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「差し戻し」という言葉をご存知でしょうか。

裁判についてもよく使われる言葉ですが、それ以外の一般的にはビジネスシーンでよく使われています。

書類を提出したときなどに用いられますが、意味がわからないとどのように対応すればいいのか迷ってしまうと思います。

今回は、「差し戻し」の意味とビジネスでの使い方!「却下」との違いは?|例文についてご説明いたします!

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「差し戻し」の意味

「差し戻し」は「提出された書類・案件などをもとに戻すこと」という意味です。

「さしもどし」と読みます。

訴訟に関する用語として、「上級審において原判決を取り消しまたは破棄する場合に取られる処置」という意味もあります。

上訴審の裁判所が、再度一審の裁判所に審理をやり直しさせるということです。

ですが、裁判関係ではなく一般的に使う場合は最初の意味です。

「差し戻す」という言葉の「差し」は接頭語で意味を強めるものです。

「差し出す」「差し入れる」などの「差し」と同じです。

「差し戻し」は「戻すこと」という意味になります。

主に提出された書類などを戻すという意味、あるいは裁判の一審からのやり直しを命じるという意味の言葉です。

「差し戻し」のビジネスでの使い方

「差し戻し」はビジネスシーンでもよく用いられる言葉です。

提出された書類を戻す、データを戻すといった意味で使われます。

申請書類を出したけれど内容に不備があり、修正のため出した人に戻す。

企画書を出したけれど内容に不満がありやりなおしのため戻す。

などなど、「もう一度やりなおし」といった意味で提出したものを相手に戻すことを指して使います。

  • 差し戻し
  • 差し戻す

などの形で使います。

「差し戻し」の例文

  1. 提出された申請書に不備があったので、申請者に差し戻しをする。
  2. 差し戻しが発生すると確認や修正、再提出の手間が増えるので気をつけよう。
  3. 社内プレゼンで何度も差し戻しにあっている。
  4. この部署では経費精算の申請書の差し戻し率が高い。
  5. 部長が彼女の作成した書類を差し戻した。

「却下」との違いは?

「差し戻し」は、書類などを「これはダメ」と返されるようなことですよね。

似た言葉に「却下」があり、こちらもビジネスシーンなど色々なところで使われています。

「差し戻し」と「却下」の違いは次のようになります。

  • 「差し戻し」は「提出されたものを戻すこと」
  • 「却下」は「願い出などを退けること」

「差し戻し」は、書類や案件などをやり直しや修正してほしい時に、「提出者に戻す」ということです。

「却下」は、提出されたものや願い出、他人の意見などを「退ける」ということです。

「却」は「しりぞける。押し返す。受け付けない」といった意味の漢字です。

無条件に退ける、没にするというふうに、はっきり不採用と断るようなことです。

ビジネスシーンで、例えば申請書類を出した時に「差し戻し」と言われたら内容に不備があるなどでやりなおしを求められているということでしょう。

「却下」と言われたら、その申請を認めないという意味になるわけです。

「差し戻し」の類義語

「差し戻し」の類義語には次のようなものがあります。

  • 返却(借りたものや預かったものを持ち主に返すこと)
  • 返戻(返し戻すこと)
  • 突き返し(差し出されたものをその場で返すこと)
  • やりなおし(改めて行うこと)
  • リトライ(再試行すること)

「差し戻し」の対義語

「差し戻す」の対義語には次のようなものがあります。

  • 取り上げる・採り上げる(意見や申し出を受け入れる)
  • 差し出す(提出する)

「差し戻し」の対義語は特にありません。

「採用」「受理」など、戻さずに受け取られる意味の言葉が逆の意味に近いでしょう。

まとめ

「差し戻し」は「提出された書類・案件などをもとに戻すこと」「上訴審の裁判所が、再度一審の裁判所に審理をやり直しさせること」という意味です。

裁判のやり直しの意味で使われているように、書類などを提出者に戻してやり直しさせるということになります。

同じようなイメージの「却下」ですが、「却下」はその提案などを退ける、受け付けない、というボツにする意味となります。

ビジネスシーンで申請書や稟議書、企画書など提出した時に使われることがある言葉なので、ぜひ覚えておきましょう。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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