季語

「五月晴れ」の意味や読み方とは?いつの季語?俳句も紹介

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夏に使いたい「五月晴れ」という季語をご存じでしょうか。

俳句や連歌を作るうえで欠かすことの出来ない季語。

様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「五月晴れ」について解説していきます。

「五月晴れ」について基本的な意味はもちろん、いつの季語なの?といった疑問や「五月晴れ」を使った俳句もご紹介いたします。

「五月晴れ」の意味と読み方

「五月晴れ」とは、5月のすっきりとした晴れた日を指す言葉です。

読み方は「さつきばれ」です。

元々は「梅雨時期に見られる晴れ間」を指す言葉でしたが、これは旧暦での5月は6月に相当し、梅雨時期であったためです。

新暦と呼ばれる太陽暦が導入されたことで1か月のずれが生じたため、現在は「5月」に使われる言葉として広まっています。

実際に国語辞典に掲載されている最初の意味は「5月の晴天」であり、2番目の意味が「梅雨時期の晴れ間」となっています。

時間の流れや変更された暦に対応しながら人々の間に受け継がれている言葉だという事がわかりますね。

「五月晴れ」はいつの季語?

「五月晴れ」は俳句の世界では「仲夏」の季語として使われています。

「仲夏」は夏の半ばの時期を意味しており、暦では6月上旬から7月上旬。

これから夏本番の炎暑・酷暑をどことなく予感させてくれるような季語なんですよ。

「五月晴れ」の類語

「五月晴れ」と同じく「五月」という言葉が付く言葉は

  • 「五月闇」
  • 「五月雨」

などがあります。

「五月闇(さつきやみ)」は梅雨時期のどんよりとした暗い夜を指しており、「五月雨」はそのまま「梅雨」という意味を持つ言葉なんですよ。

どちらの言葉も五月という言葉ながら6月を指すので、旧暦が今も息づいている事が分かりますね。

「五月晴れ」を使った俳句

うれしさや小草影もつ五月晴
(うれしさや こくさかげもつ さつきばれ)
正岡子規

さつきばれ青葉の花は散り果てず
(さつきばれ あおばのはなは ちりはてず)
日野草城

五月晴ともいふ心地漲れり
(さつきばれ ともいうここち みなぎれり)
高浜年尾

まとめ

季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。

春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。

季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。

日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。

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