※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています
「○○が世界を席巻する」
「80年代を席巻したアイドル」
このような使い方をする「席巻」という言葉があります。
ビジネスシーンでもよく使われる言葉ですが、案外意味や読み方がわからないという人も多そうです。
いざという時に困らないよう、「席巻」の読み方、正しい使い方を知っておきましょう。
今回は、「席巻」の意味や読み方と使い方!「業界を席巻する」とは?【例文つき】についてご説明いたします!
「席巻」の意味と読み方
「席巻」は「むしろを巻くように片端から領土を攻め取ること」「激しい勢いで自分の勢力範囲を広げること」という意味です。
「せっけん」と読みます。
難しい漢字ではないですが、「席」と「巻く」で「せっけん」という読み方は覚えていないとすぐにはわからないと思いますので、きちんと覚えておきましょう。
「席巻」の元々の意味は「席を巻く」で、むしろ(わらで編んだ敷物)を端からクルクルと丸めて巻き取るように、領地を攻め落としていくということを指します。
中国前漢時代の書物『戦国策』に出てくる比喩だそうです。
そして、それが転じて「凄まじい勢いで勢力を広げる」「広い範囲で次々猛威を振るう」という意味で広く使われるようになりました。
「席巻」の使い方
「席巻」はもともとは領土を攻め取ることを指す言葉ですが、今では「激しい勢いで広まる」という意味で広く使われます。
「席巻する」という形で使われることがほとんどで、「世を席巻する」「市場を席巻する」などとして、その範囲を一気に自分の勢力範囲とする、すごく広まるという意味で使います。
【例文】
- ナポレオンが欧州全土を席巻した。
- このゲームは90年代に世界を席巻した。
- 新製品が市場を席巻する。
「業界を席巻する」とは?
「席巻」は、「領土を攻め取る」という元々の意味では、戦争関連のニュースや、武将や外国の英雄など歴史上の人物について語る時などに使うでしょう。
ですが、ビジネスシーンではある業界を「席巻する」という形で使うことが非常に多いです。
この「業界を席巻する」とは、「ある業界で圧倒的な競争力を発揮する」という意味で使われています。
要するに圧倒的に売れているとか、圧倒的なシェアを占めるとか、圧倒的に業界のトップだとかいった意味ですね。
戦いで、すごい勢いで相手の領土を奪っていくように、すごい勢いでどんどん広まるというイメージです。
「○○業界を席巻する」といった形でよく使われる表現なので、ぜひ覚えておきましょう。
【例文】
- スマートフォンが通信業界を席巻した。
- 彼は今年の音楽業界を席巻する勢いだ。
- このシューズブランドの最新モデルが業界を席巻している。
「席巻」の類義語
「席巻」の類義語、「席巻する」の言い換え表現には次のようなものがあります。
- 支配(他に強く働いてそれを左右すること)
- 風靡(広い範囲にわたって多くのものをなびき従わせること)
- 今をときめく(今が盛りともてはやされていること)
- 脚光をあびる(世間の注目の的となること)
- もてはやされる(多くの人から高い関心や評価を得ること)
- 時代の寵児となる(その時代の風潮にあった才能を発揮して成功し、人々にもてはやされる人)
- 旋風を巻き起こす(事件を起こして世間を騒がせる。大きな注目や喝采を浴びること)
- バズる(多くの人の注目を集め話題が拡散されること。俗語)
「席巻」の対義語
「席巻」には特に対義語はありません。
「流行らない」という意味で、ビジネスシーンでは
- 不人気(人気がない、評判がよくないこと)
- 販売不振(販売がふるわないこと)
- 市場性が薄い(取引として成り立ちにくい、売れにくいこと)
- 廃れる(はやらなくなる)
といった言葉を使って反対の意味を表すこともあるでしょう。
まとめ
「席巻」はあるものが一気に勢力を持ち、その業界などで圧倒的に広がることを表す言葉でした。
ビジネスシーンでも、業界の動向について話すときや業界のニュースなどで非常によく見聞きする言葉です。
ぜひしっかり「席巻」について理解して使ってみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!