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「人生の先達」
「先達に学ぶ○○」
このような使い方をする「先達」という言葉があります。
ビジネスシーンでもしばしば見聞きする言葉なんですが、案外詳しい意味や正しい読み方がわからないままなんとなく読んでいたりすることも多いのではないでしょうか。
「先達さん」というさん付けの呼び方もあるようなのですが、これはどのようなシチュエーションで使う言葉なのでしょうか。
今回は、「先達」の意味と使い方!「先達さん」とは?【類義語・対義語】についてご説明いたします!
「先達」の意味
「先達」は「他の人より先にその分野に進み、業績・経験をつんで他を導く人」という意味です。
「せんだつ」と読みます。
「せんだち」と読むこともありますが、「せんだつ」が辞書等にも載っている正式な読み方として覚えましょう。
「先達」には「道案内する人」「修験道で山伏や一般信者が山に入って修行を行う時に指導する者」という意味もあります。
ですが、ビジネスシーンで使われる「先達」は最初に述べた「他の人より先にその分野に進んで業績・経験を積んでいる人」という意味になります。
元々は修験道で山で修行する際に他の修行者を指導する人のことを「先達」と言っていました。
それが転じて、修行の場に限らず何らかの先輩で、後からその道に進む人を教え導くような人という意味で使われるようになったわけです。
「先達」の使い方
「先達」は、主に「先にその分野に進み業績や経験を積み他を導く人」という意味で使われます。
その意味合いからも、相手に対して先輩や指導者として敬意を持って使う言葉ですね。
例文で使い方を確認しておきましょう。
【例文】
- 先達に学ぶ人生の知恵。
- 彼はフランス文学研究の先達として、多くの研究者たちを導いた。
- 彼は日本における洋画界の先達である。
- 先達の教えに学ぶ。
いずれもある分野の先輩であるとか、人生の先輩であるという意味で、後続の者を教え導いてくれるような存在ということですね。
「先達さん」とは?
「先達」を、例えばネット検索してみると、「先達さん」という言葉に行き当たることがあると思います。
この「先達さん」というのは、たいてい「お遍路」「四国八十八ケ所」「西国三十三所」などといった話題で使われていると思います。
「先達さん」はお遍路をする人々を導く指導者のことなんです。
四国八十八ケ所や西国三十三所では、各霊場を巡拝しますよね。
よくバスツアーなどで団体で回っている人たちがいますが、その先頭に立って赤い杖とか、袈裟などを身につけて案内したりお経を読んだりしている人が「先達さん」です。
単に道案内や観光ガイドをする人ではなく、巡礼者たちを導き、指導する役割です。
自身がこれまでに何度も(四国お遍路の場合は4回以上)お遍路をしていて、お遍路に関する様々な知識を身につけて、審査や研修を経た人が「先達さん」の資格を得るそうです。
修験道の山間での指導者や、道案内人というもともとの「先達」の意味で使われているわけですね。
ですが、ビジネスシーンで使われる「先達」の意味とも共通する部分があると思います。
色々な場面で、自身が先に経験をして他者を導く存在になった人ということですよね。
「先達」の類義語
「先達」の類義語には次のようなものがあります。
- 案内人(説明や案内をする人)
- 手引き(案内をする人。新たに始める人のために手ほどきをすること)
- ガイド(案内、解説をする人)
- 先人(昔の人)
- 先輩(集団において立場が上な人。また、先にその集団に加入した人)
- 先駆者(他の人に先駆けて物事をする人)
- 開拓者(新しい領域を切り開く人)
- 草分け(ある分野や専門の先駆者)
- パイオニア(開拓者。先駆者)
「先達」の対義語
「先達」の対義語は「後進」です。
「後進」は文字通り「後から進んでくること」という意味です。
先達のたどった道を、後から進んでくることや、そのような人のことを「後進」と言うのです。
「先達」が先に立って進み導く、「後進」があとからついてくるということで、ちょうど逆の意味に当たりますね。
まとめ
「先達」はある分野などで他の人より先に進んで後進たちを導く人ということでしたね。
単に先に経験しているというだけでなく、後から進んでくる人たちを指導したり教え導いたりするということですから、先輩として尊敬するような相手に対して使う言葉ですね。
ビジネスの場でも、「先達」のような言葉をうまく使って敬意を伝えられると良いでしょう。
ぜひ参考になさってくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!