言葉の意味と使い方

「折衝」と「交渉」の違いとは?意味や使い方を解説!【例文つき】

「折衝」と「交渉」の違いとは?意味や使い方を解説!【例文つき】

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営業などの仕事をしている方は、よく「折衝力・交渉力が大切だ」という話を聞くと思います。

また、最近では同じような意味で「ネゴシエーション」という言葉もよく使われるようになってきました。

でも、「折衝」も「交渉」も同じような意味に聞こえますよね?

どこがどう違うのでしょうか?

常識として、正しい意味と使い方をマスターしておきたいですね!

という事で、今回は「折衝」と「交渉」の違いとは?意味や使い方についてご説明致します!

「折衝」の意味と使い方

「折衝」は、「交渉」よりも一般的にあまり耳にしない言葉かもしれません。

「折衝(せっしょう)」は、「利害関係が一致しない相手と問題を解決するために、駆け引きをする事」を言います。

「折衝を重ねる」「個別に折衝する」というふうに使われています。

「折衝」はもともと中国の言葉で、敵が衝突してくるのを止めたり、敵の突いてくる矛先を折る事が語源となっているそうです。

「折衝」を「接渉」と間違えて書く人もいるので、気を付けましょう。

「ネゴシエーション」は、英語で「交渉・折衝」という意味です。

よく「ネゴ」と省略されて使われていますよね。

以前は「根回し」というニュアンスが強かったようですが、現在では相手を説得するための戦略的なコミュニケーションスキルとされています。

情報通信の業界では、通信機器がデータをやり取りすることをネゴシエーションといいます。

例文

  1. 金融機関から融資を受ける際、どのように折衝すればよいか分からない。
  2. 入社して早々、新しい取引先との折衝を命じられた。
  3. 彼は営業マンなので、顧客との折衝に日々奔走している。
  4. 保険金支払いの際、保険会社と受取人の間で折衝が行われるのは当然の事だ。
  5. 新薬を使ってもらえるよう病院を訪ねて、医師などに折衝する仕事がMRの業務だ。
  6. 彼女は英語が堪能なので、外国人との折衝には重宝されている人物だ。

類語

  • 協議
  • 駆け引き
  • 取引
  • 談判
  • ネゴシエーション
  • 会商

「折衝」と「交渉」の違いは?

「折衝」とよく似た使われ方をするのが「交渉」です。

「交渉」の意味を調べてみると、「特定の問題について相手と話し合うこと。掛け合うこと」という意味があります。

「折衝」と「交渉」は、よく似た意味を持つので、どう使い分ければ良いのか悩みますよね。

という事で、「折衝」と「交渉」の違いは何か調べてみました。

「折衝」と「交渉」の違いは二つあります。

「折衝」と「交渉」の違い①

一つ目は、その範囲です。

「折衝」は、会社と組合、国家と国家など、公の取引の場合に用いられる事が多いと言えます。

基本的に「折衝」は、個人間や、個人と団体の取引に関しては使われません。

それに対して「交渉」は、個人と個人、個人と団体、国家と国家など、その意味が広く 一般的に用いられています。

「折衝」と「交渉」の違い②

二つ目は、目指すゴールです。

「折衝」と「交渉」はそれぞれが目指すゴールが少し異なっていると言えます。

「交渉」は、あくまでもお互いが納得できるゴールを目指して話し合う事を意味しています。

それに対して「折衝」は、双方が納得するゴールの為に、お互いが妥協して折り合いを付けるというニュアンスが強いです。

「交渉」が上手くいけばそのまま終わりですが、なかなかお互いが納得できない場合、「折衝」をして双方の折り合いを付けるというイメージですね。

以上、「折衝」と「交渉」の二つの違いを挙げてみました。

違いを知って、使い分けてみましょう!

「折衝」「交渉」と似た言葉で、「談判」があります。

「談判」は、もめ事などの決着を付ける為の話し合いの事を言います。

「折衝」や「交渉」よりも喧嘩腰であったり、険悪な雰囲気を伴っていると言えます。

間違えないように注意しましょう!

まとめ

いかがでしたか?

「折衝」と「交渉」、似ているようで異なった使われ方をしていましたね。

混同しないように気を付けたいですね。

また、社会人として、「折衝力」も「交渉力」も持ち合わせていけたら良いですね。

宜しければ参考にしてみてください。

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