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「節度」の意味と使い方!「節度をわきまえる」とは?「限度」との違いも解説

「節度」の意味と使い方!「節度をわきまえる」とは?「限度」との違いも解説

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「節度ある行動をする」

「節度をわきまえる」

ビジネスシーンやニュースなど、いろいろなところで見聞きする、この「節度」という言葉があります。

前後の文脈から意味はわかりやすいかもしれませんが、正しい意味や使い方をこの機会に確かめておきましょう。

今回は、「節度」の意味と使い方!「節度をわきまえる」とは?「限度」との違いも解説についてご説明いたします!

「節度」の意味

「節度」は「行き過ぎのない適当な程度」という意味です。

「せつど」と読みます。

「節」は竹の節や体の関節などの意味もありますが、「ほどよい。ひかえめ」といった意味もあります。

「節制」や「調節」と同じ「節」ですね。

「度」もいろいろな意味がある漢字ですが、「程度」や「限度」と同じく「ほどあい」という意味があります。

「節度」は程よい程度、いきすぎないで控えめな程度ということになります。

「節度」の使い方

「節度」は「度を越さない」「控えめで適当なほどあい」といった意味です。

  • 節度を守る
  • 節度をわきまえる
  • 節度ある
  • 節度を守る

などの使い方をします。

いずれも、行き過ぎないように気をつけて程よい程度にしておくということを表して使います。

気軽な話し言葉ではあまり使わないかもしれませんが、会社や学校、またニュースなど、公の場ではよく使われています。

「度を越さないように~」とか「行き過ぎないように~」ということを一言で表せ、かたい言い回しにも合います。

「節度をわきまえる」とは?

「節度」は「節度をわきまえる」などの使い方をします。

「節度をわきまえる」とは、「行き過ぎないようにする」「ほどほどにしておく」といった意味です。

「節度」をよく心得て、自分をコントロールしてやりすぎないように押さえておくということですね。

ちょうどいい程度、常識の範囲内にとどめるということで、「節度をわきまえる」こと自体はいいことです。

他にも「節度を守る」「節度を保つ」といった使い方もしますが、いずれも同じようにちょうどいい程度にしておくということを表します。

また、「節度をわきまえない」人、つまり「節度をわきまえる」ことができていない人に対して「節度をわきまえろ」と注意する時にも使えます。

「節度」の例文

  1. 彼は節度のある振舞いで周囲に好印象を与えた。
  2. 君たちには節度ある行動をしてほしい。
  3. 私は常に節度を守って生活している。
  4. 何事も節度を保つことが大切だ。
  5. 彼女は大人としての節度をわきまえている。
  6. 彼は節度をわきまえることもできないようだ。

「限度」との違い

「節度」と似ているのが「限度」です。

字形もちょっと似ていますので読み間違いそうですね。

  • 「節度」は「度を越さない適当なほどあい」
  • 「限度」は「そこまでと限られている程度」

このように、意味は違っています。

「節度」はご説明してきたように、行きすぎることのない控えめでちょうど良い程度ということです。

「限度」の方は、「これ以上はこえられない」「ここがギリギリ」という、そこまでと定められた範囲のギリギリの程度ということになります。

クレジットカードの「限度額」とか、「限度を超えてお酒を飲む」といった例文を思い浮かべるとよいかもしれません。

「節度を守って買い物をする」とか「節度ある飲み方をする」というのとかなり違うことがわかると思います。

「節度」がちょうど良い程度にとどめておくことなのに対して、「限度」はギリギリまでいってしまうんですね(笑)。

  • 「節度」は「度をこさないよう程々にしておく、そのちょうどいい程度」
  • 「限度」は「これ以上はこえられない、定められた範囲のぎりぎりのところ」

「節度」の類義語

「節度」の類義語には次のようなものがあります。

  • 頃合い(ちょうどよい時期、よいタイミング)
  • 中庸(過不足なく調和が取れていること)
  • 節制(欲望に溺れて度を越すことがないよう適度に慎むこと)
  • 適度(ちょうどよい程度)

「節度」の対義語

「節度」の対義語には次のようなものがあります。

  • 過度(程度がすぎること)

また、「節度がない」ことの類義語としては次のようなものもあります。

  • 節操ない(一貫した行動基準を持たないこと)
  • 度を超えた(物事の基準を超えた、やりすぎる)
  • 図々しく(自分勝手にふるまい人に迷惑をかけても気にしない)

まとめ

「節度」は「行き過ぎのない適当な程度」という意味です。

「節度を守る」「節度をわきまえる」などの形で、度を越すことなく、ちょうど良い程度にとどめておくことを表せます。

何事も「節度」を守ることが大切ですね。

ぜひ参考になさってください。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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