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「切に願う」の意味とは?「切に」の使い方と語源を解説!【類義語・例文】

「切に願う」の意味とは?「切に」の使い方と語源を解説!【類義語・例文】

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「○○様のご活躍を切に祈っております」

このような言葉を見聞きすることがありませんか?

「切に願う」はビジネスシーンでも、スピーチや小説の中などでも、いろいろなところで使われる言葉です。

「願う」というような意味であることは想像がつくと思いますが、「切に」とつくとどのような意味になるのでしょうか。

あまり考えたことがないという人もいるかもしれません。

よく使われる言葉ですから、ぜひ確認しておきましょう。

今回は、「切に願う」の意味とは?「切に」の使い方と語源を解説!【類義語・例文】についてご説明いたします!

「切に願う」の意味

「切に願う」は「心からそうあってほしいと願うさま」という意味です。

「せつにねがう」と読みます。

「願う」だけでも物事の実現を希望するという意味ではありますが、「切に願う」とすることで、ただ「こうなって欲しいな~」と願うということではなく、もっと、とても強い願望、激しく求める気持ちを表します。

「切に願う」は、そうあって欲しいと心から強く願うという意味の言葉です。

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「切に願う」の語源

「切に願う」は普通の「願う」に「切に」という言葉がついていますね。

この「切に」の「切」は、「断ち切る」という「刀」と、「7つ」の「七」からできている漢字です。

もちろん鋏や包丁で「切る」という意味がありますが、それ以外に「心が切れるほどの思い」という意味も持っています。

「心が切れるほど苦しい」とか、「心が切れるほど大切である」という意味で色々な言葉があり、「切ない」とか「大切」とかいうのもこういった意味からできた言葉です。

同じように「切に願う」も、「心が切れるほど大切に心を込めて、強く、願う」という意味なんですね。

「切に願う」の使い方

「切に願う」は、心に強く願うという意味の言葉です。

「こうなりたい」「そうなって欲しい」というようなことを、非常に強く願うという時に使います。

非常に強い願望を表しますから、普段からしょっちゅう使うということではなく、ここぞという場面で本気で願う時に使うということですね。

受験やプロポーズ、大きなプロジェクト、生死にかかわることなど、人生の一大転機のような重要な場面で使うのに適しています。

ただし、ビジネスシーンではそこまで重要な局面でなくても、「仕事などがうまく行きますように」といった意味合いで「切に願っております」などとあいさつのように使うこともあります。

取引先との商談などビジネスの真面目な場面や、スピーチなどでもよく使われます。

  • 切に願っております
  • 切にお願い申し上げます
  • 切にお祈り申し上げます

などの形で敬語表現として使えます。

また、

  • 心よりお願い申し上げます

などとしても同じような意味で使えます。

【例文】

  1. 明日はいよいよ志望校の合格発表だ。合格していることを切に願っている。
  2. 彼女がプロポーズにOKしてくれることを切に願う。
  3. 彼の一刻も早い回復を切に願う。
  4. 貴殿のますますのご活躍を切に願っております。
  5. 今後ともご指導いただけますよう、切にお願い申し上げます。
  6. ご了承いただきますよう、切にお願いいたします。

「切に願う」の類義語

「切に願う」の類義語には次のようなものがあります。

  • 希望する(あることの実現を望み願うこと)
  • 切望する(心から強く望むこと)
  • 待望する(物事の実現や出現を待ち望むこと)
  • 渇望する(喉が渇いた時水を欲するように強く望むこと)
  • 熱望する(熱心に望むこと)
  • 乞い願う(そうあって欲しいと強く願うこと)
  • 念願する(常に心にかけて強く望むこと)

他にも「強く願う」とか「激しく望む」とか、場合によっては「一生のお願い(生きている間に一度しかしないような重要な願い)」などという言葉も使えそうですね。

まとめ

「切に願う」は、物事の実現などを強く心から願うという意味の言葉でした。

かなり激しい望み、強い気持ちで願っていることを表しますので、普通は人生の重要な局面で使うようなかなり大げさな言葉です。

ですが、ビジネスシーンにおいては「うまく行きますように」とか「なにとぞよろしくお願いします」程度の、あいさつのような定型文としてしばしば使われることがあります。

「心から願っていますよ」という意味を表せる言葉なので、うまく使えばこちらの誠意を伝えることができますね。

ぜひ参考になさってください。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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