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「新緑」と「深緑」意味の違いは?季節や使う時期はいつ?|例文

「新緑」と「深緑」意味の違いは?季節や使う時期はいつ?|例文

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「爽やかなしんりょくの季節ですね」

このような言葉を耳にすることがありますよね。

「しんりょく」には「新緑」や「深緑」といった漢字があり、どのような違いがあるのか、いつ使う言葉なのかなど迷ってしまうかもしれません。

今回は、「新緑」と「深緑」意味の違いは?季節や使う時期はいつ?|例文についてご説明いたします!

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「新緑」と「深緑」意味の違いは?

新緑と深緑の違いの画像

「新緑」も「深緑」も、「しんりょく」と読みます。

  • 「新緑」は「若葉の鮮やかな緑色」
  • 「深緑」は「木々の葉の色が濃くなった緑色」

「新緑」の方が明るい若葉の色、「深緑」は濃い緑色という違いです。

「新緑」の方が時期が早く、「新緑」がどんどん濃い色になって「深緑」になるという時期の違いもあります。

それぞれの意味を詳しくみていきましょう。

「新緑」の意味

「新緑」は「夏の初めごろの、若葉の艶やかな緑色」のことです。

「しんりょく」と読みます。

「新しい緑」という文字のままイメージするとわかりやすいでしょう。

初夏(だいたい4〜5月)の、みずみずしさのある緑色や、また木々が芽吹くことそのものを指すこともあります。

濃い緑や茶色がかった緑ではなく、鮮やかな若葉の色です。

冬の間枯れていた木が、春になって芽吹き、鮮やかな緑色の葉を茂らせます。

そのような現象を、葉の色によって表した言葉です。

>>「新緑の候」の時期はいつからいつまで?結びや使い方と例文

「新緑」の例文

  1. 新緑が美しい季節だ。
  2. 週末にドライブに行き、鮮やかな新緑を満喫した。
  3. 毎年この季節は登山をし、新緑を楽しむ。
  4. 新緑の候、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
  5. 爽やかな新緑の季節、いかがお過ごしですか。

「深緑」の意味

避暑地

「深緑」は「濃い緑色」です。

「しんりょく」もしくは「ふかみどり」と読みます。

絵の具や色鉛筆にも「ふかみどり」があることもありますので、子供でも知っていることも多いでしょう。

青みや黒みが強く、濃い緑色です。

また、木々の葉の緑色が濃くなることやその色を指しても「深緑」と言います。

新緑が濃くなっていく時期(だいたい6月)が深緑になります。

「深緑」の例文

  1. 彼女は深緑色のニットを着ている。
  2. 深緑のころになると毎年この公園を訪れる。
  3. 深緑の季節にぴったりのドライブルートを紹介する。
  4. 深緑の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
  5. 深緑のみぎり、いかがお過ごしですか。

季節や使う時期はいつ?

「新緑」と「深緑」は、どちらも木々の葉の色のことを指して使いますが、その色が違っていますね。

ですから、それぞれが表す季節、使う時期は違っています。

  • 「新緑」は4、5月。「新緑の候」は5月ごろの挨拶
  • 「深緑」は6月。「深緑の候」は6月の挨拶

「新緑」は木々が芽吹いて鮮やかな葉を茂らせる季節ですので、4、5月です。

地方によって気候の差がありますので日本では3~6月といったところですが、一般的には4、5月となります。

手紙などで使う「新緑の候」という挨拶は、おおむね5月に使われます。

さて、「新緑」から色が濃くなっていって「深緑」になります。

ですので、6月ごろが「深緑」の季節ということになります。

「深緑の候」は6月に使われる時候の挨拶です。

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「新緑」の類義語

「新緑」の類義語には次のようなものがあります。

  • 若緑(木々の新芽や若葉のみずみずしい緑色)
  • 若草色(春に芽吹いた若草のような鮮やかな緑色)
  • 萌葱(黄と青の中間の色。春に燃え出る草の芽のような色)
  • 若葉(萌え出たばかりの葉)
  • 芽吹き(樹木の新芽が出始めること)

「深緑」の類義語

「深緑」の類義語には次のようなものがあります。

  • 濃緑(濃い緑色)
  • 暗緑(深い緑色)

まとめ

「新緑」は初夏のみずみずしい若葉の色で、主に5月ごろに使う言葉です。

「深緑」はさらに緑が深まり、木々が濃い緑になった6月ごろに使う言葉です。

どちらも木々の葉の色を表した季節感のある言葉ですが、表す時期が違っていますので上手に使い分けましょう。

また、「深緑」は濃い緑色のこととして色々なものの色を表すにも使います。

どちらも「新緑の候」「深緑の候」として時候の挨拶にも使えますので、ぜひ適した季節には使ってみてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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