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「所業」という言葉は、テレビや会話といった日常生活の中でも、またニュースや新聞でも使われることがある言葉です。
「所」も「業」も身近な漢字ですし、あまり難しくない印象かもしれません。
ですが、いざ「所業」とは何かと聞かれると、よく意味がわからないということはありませんか?
今回は、「所業」の意味と使い方!良い意味なの?「諸行」との違いも解説|例文つきについてご説明いたします!
「所業」の意味
「所業」は「行い。しわざ。ふるまい」という意味です。
「しょぎょう」と読みます。
「所」は「ところ」ですが、動作や行為を表す言葉につけて「……するところ」「……するもの」という意味を表しても使います。
また、主によくない行いについて表す言葉です。
「業」は「わざ」「しわざ」といった意味です。
「所業」とは、行い、あることを行うこと、という意味の言葉です。
>>「所為」の読み方や意味は?「人の所為」とは?【類語・例文】
「所業」の使い方
「所業」は、「行い」「しわざ」などの意味で使います。
そして、多くは悪い意味で使う言葉なんです。
良いことをした、立派なことをしたということを指して「所業」とは言いません。
「許しがたい所業だ」とか「けしからぬ所業」「鬼畜の所業」など、悪いこと、ひどいこと、好ましくないことについて使う言葉です。
ですので、使い方には注意が必要です。
良い行いをした人に対して「素晴らしい所業ですね」などと言っても間違いではないですが、違和感を持つ人も多いでしょう。
良い行いの場合は「行い」「ふるまい」といった言葉を使うことが一般的です。
「所業」は非難されるようなよくない行いについて使うと覚えておくとよいでしょう。
「所業」の例文
- 彼のあのような所業は許せない。
- 悪徳業者の所業に腹が立つ。
- 警察の捜査により、犯行グループのこれまでの所業が明らかになった。
- 数字を誤魔化して営業成績をよく見せるなんて、許されざる所業だ。
- かわいい子犬を虐待するとは、鬼畜の所業だ。
「諸行」との違いは?
「諸行」もまた「しょぎょう」と読む言葉です。
混同してしまうこともありそうですが、それぞれの意味は次のように違っています。
- 「所業」は「行い。しわざ」
- 「諸行」は「因縁によって起こるこの世の一切の現象」
「諸行」は仏教用語です。
「因縁の和合によって作られる、この世の一切の事象・現象」「万物」といった意味です。
たとえば『平家物語』で有名な「諸行無常」という言葉は、「この世の万物は常に変化し、とどまるものはない」というこの世や人生の無常を表します。
「所業」が主に悪い行いのことを言うのに対し、「諸行」はこの世の一切・万物といった仏教的な意味になりますので、全く使う場面や文脈は違ってきます。
音が同じですから、変換間違いには気をつけたいですね。
「所業」の類義語
「所業」の類義語には次のようなものがあります。
- 行い(物事をすること。ふるまい)
- ふるまい(事を行う様子や態度)
- 言動(言葉と行動)
- 行為(人がある意思を持ってする行い)
- 所為(なすところ、しわざ)
- 仕業(する行い。したこと。多くは悪いことについて使う)
- 悪行(悪い行い)
「所業」の対義語
「所業」の対義語は特にありません。
「所業」は特によくない行い、非難されるような行いについて使われるので、逆に「良い行い」という意味の言葉をあげてみましょう。
- 善行(良い行い)
- 徳行(同義にかなった良い行い)
- 親切(思いやりを持って相手のために何かすること)
- 偉業(すぐれた仕事。偉大な事業)
対義語関係ではないですが、こうした言葉は「所業」が使われるような悪い行いの逆である、良い行いのことを表します。
まとめ
「所業」は「行い。しわざ。ふるまい」という意味です。
ほとんどの場合、よい行いではなく、悪い行い、人から非難されるような行いについて使う言葉です。
同じ音の「諸行」は「諸行無常」の「諸行」で、「この世の一切の現象」といった意味ですので混同しないように気をつけましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!