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「部下を掌握する」
このように使う「掌握」というう言葉は、少し難しいですがビジネスシーンやビジネス書などではよく用いられる言葉です。
似た言葉に「把握」もあり、こちらも仕事をしていると何かと見聞きする言葉ですね。
これらの意味や使い方、違いについて調べてみました。
今回は、「掌握」と「把握」の違いは?意味と使い方を解説!【類義語・例文つき】についてご説明いたします!
「掌握」の意味と使い方
「掌握」は「自分の思いどおりにすること。全面的に自分の支配下に置くこと」という意味です。
「しょうあく」と読みます。
「掌」は「てのひら」という漢字で、「握」は「握る」ですね。
「掌握」は「手の中ににぎり持つ」という意味です。
そこから「手中に収める」「人の心をつかむ」といった意味になり、さらには「物事を自分の思い通りにする」という意味に変化していったのです。
「掌握」は自分の思い通りにする、意のままに操るといった意味の言葉です。
「掌握する」などの形で使います。
「心をつかむ」「うまくコントロールする」というポジティブな意味でも使えますし、「支配する」という意味でネガティブにも使える言葉です。
【例文】
- 彼らは内戦に勝利し、政権を掌握した。
- 彼は人心掌握力に長けており、誰からも信頼されている。(人心掌握=他人の心を意のままにすること)
- 彼女はリーダーシップがあり、部下をうまく掌握している。
「把握」の意味と使い方
「把握」は「手で握ること。しっかりつかむこと」「よく理解すること」という意味です。
「はあく」と読みます。
「把」には「にぎる」という意味があります。
「把握」は「手で握る」「しっかりとつかむ」という意味の言葉です。
そこから、「手中におさめる」「物事の内容をしっかりつかむ」という意味で「よく理解する」ことを指して使われるようになりました。
「把握」は「把握する」などの形で、特にビジネスシーンなどでは「よく理解する」という意味でよく使われています。
【例文】
- 彼の話を聞いて、事件の内容が大まかに把握できた。
- 彼女は資料の内容を把握していないようだ。
- 問題解決において、現状把握は重要なステップである。(現状把握=現在の状況を客観的に認識すること)
「掌握」と「把握」の違いは?
「掌握」と「把握」は似ていますね。
どちらも「にぎる」意味の漢字でできており、何かを理解して自分の手中にするような意味合いの言葉です。
この二つの違いは
- 「掌握」は「自分の意のままにすること」
- 「把握」は「しっかり理解すること」
となり、意味が違っていることがわかると思います。
「把握」はその物事がどんなものであるか、よく理解するということです。
それに対し、「掌握」は理解するだけでなく、その物事をコントロールするというところまでを指す言葉です。
「掌握」には意のままに操るという心理的な支配の意味合いがあるという点が大きな違いです。
【例文】
- 話の内容を把握する。(理解する)
- 民心を掌握する。(国民の心を掴んで思い通りにする)
このように、「掌握」は支配して意のままにするという文脈で用いる言葉です。
「掌握」と「把握」の類義語
「掌握」と「把握」の類義語には次のようなものがあります。
【「掌握」の類義語】
- 支配(ある地域や組織に勢力・権力を及ぼして、自分の意のままに動かせる状態に置くこと)
- 牛耳る(団体や組織を支配し、思いのままに動かす)
- 傘下に収める(ある組織を、買収などの手段で自身の組織の一部に加えること)
- 手中におさめる(自分のものとする)
【「把握」の類義語】
- 了解(さとること。わかること。承知)
- 納得(他人の考えや行動などを十分に理解して得心すること)
- 把捉(しっかりとつかまえること。また、理解すること)
- 飲み込む(理解する。納得する)
まとめ
「掌握」は「自分の思い通りにする」ということで、人の心を掴んだり、実権を握ったりするときに使う言葉でした。
「把握」の方は「よく理解する」ということで、支配する意味合いはなく色々な場面で使います。
「掌握」と「把握」は似ていますが意味や使う場面は違っていますので、しっかり区別をつけて使い分けてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!