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「松竹梅」のランクの順番は?意味やその上、その下もあるの?

「松竹梅」のランクの順番は?意味やその上、その下もあるの?

お正月や結婚式、そのほかおめでたい時に何かと目にするのが「松竹梅(しょうちくばい)」です。

お正月用品には松や竹、梅の模様のついたものが多いですし、披露宴のテーブルの名前が「松」だったり「竹」や「梅」だったりしますよね。

おめでたいイメージの「松竹梅」ですが、一方でいろいろな商品、サービスのランクづけとしても使われています。

お寿司やうな重などを注文する時に「松」とか「梅」とか、言ったことがある人も多いのではないでしょうか。

身近なところでもよく見聞きするこの「松竹梅」ですが、その由来や意味をご存知でしょうか。

今回は、「松竹梅」のランクの順番は?意味やその上、その下もあるの?についてご説明いたします!

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「松竹梅」のランクの順番は?

「松竹梅」のランクの順番は、実はありません。

「松」「竹」「梅」には優劣は本来ないのです。

お寿司屋さんやお蕎麦やさんといったお店のメニューでは、「特上=松」「上=竹」「並=梅」というぐあいに、「松」が最上級で、ついで「竹」、三番目が「梅」となっていることがほとんどですね。

ですが、時々「梅」が一番上で「竹」、「松」という順番にしているお店もあるようです。

これは、「並をください」などと注文するよりも「梅」などとした方が注文しやすく、また植物の美しいイメージがあるので、等級として用いられるようになったのです。

例外もありますが、お店のメニューなどでは、普通は「松竹梅」の順番通りだと思っておいてよいでしょう。

ただし、「松竹梅」本来の意味としては、特に「松」「竹」「梅」に優劣があるわけではありません。

いずれも吉祥の象徴であり、同等です。

「松竹梅」と言われるのは語呂がいいからとか、「松」「竹」「梅」が吉祥の象徴とされるようになった順番であると言われています。

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「松竹梅」の由来

(画像参照:Wikipedia)

「松」や「竹」、「梅」は日本に昔からある植物ですね。

その「松竹梅」がなぜお祝いの場で使われたり、料理などのランクづけにつかわれたりするのでしょうか。

「松竹梅」は、中国の「歳寒三友(さいかんのさんゆう)」という、文人画の画題の一つからきている言葉です。

松、竹、梅の三種の植物が好んで描かれたのです。

この「歳寒三友」が日本に入ってきて「松竹梅」になったと言われていますが、もともとの「歳寒三友」には特にめでたいものの象徴という意味はありませんでした。

日本で「松竹梅」がそれぞれめでたいものの象徴とされるようになったんですね。

「松」の意味

松は、平安時代に吉祥の象徴とされるようになりました。

松は千年の寿命があるとされており、冬でも青々としています。

そこから、不老長寿の象徴とされました。

「竹」の意味

竹は、室町時代から吉祥の象徴とされるようになりました。

タケノコが出て、ほんの数カ月で親の竹と同じぐらいに伸びて大きくなります。

また、一年中枯れることがなく、次々に新芽を出します。

そのことから竹は子孫繁栄の象徴とされました。

「梅」の意味

梅は江戸時代から吉祥の象徴とされるようになりました。

厳しい冬の寒さの中で、健気に美しい花を咲かせて一番に春の到来を告げる植物です。

春を告げるおめでたい花であるということと、寒さに耐えて咲く気高さや強さを表しているとされます。

「松竹梅」の意味

「松竹梅」のそれぞれの植物には、上で述べたようなおめでたい意味があるとされ、それぞれが吉祥の象徴となりました。

もともとはおめでたい植物3つ、ということで、特に優劣はありません。

日本で吉祥の象徴とされるようになった順番、また「松竹梅(しょうちくばい)」というのが一番語呂がいいなどということで、「松竹梅」という名称になりました。

料理のランクなどでよく「特上、上、並」という意味で「松竹梅」の順に使われてはいますが、本来の意味としては「松竹梅」いずれも同じようにおめでたいことのしるしなのです。

「松竹梅」のその上、その下もあるの?

結論から言うと、「松竹梅」の上や、「松竹梅」の下の続きというものはありません。

4種類以上のランクのメニューやコース料理などがあると「松、竹、梅、○、△……」なんて続いているのか、

また「松」よりももっとすごい「超特上」「スペシャル」みたいなものの呼び名があるのかなど、気になりますよね(笑)。

しかし、「松竹梅」にその上やその下もありません。

もともと「松竹梅」にもランクづけの意味はないわけですから、それはそうですよね。

飲食店などで、「特松、松、竹、梅」とか、「松、竹、梅、桜」などとしているお店もありますが、それはそのお店の人が決めただけであって一般的な「松竹梅」のつづきの言葉というわけではありません。

また、披露宴のテーブルの名称を「松、竹、梅」のあと「福、禄、寿」とか「鶴、亀」「雪、月、花」などとしていることもありますが、

これも披露宴に相応しいようなおめでたい言葉や美しい言葉を選んでいるのであって、ランクづけのための言葉ではありません。

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まとめ

「松竹梅」はおめでたいものの代表格で、私たちの暮らしにも非常に身近なものとして馴染んでいますよね。

お寿司屋さんや和食店のイメージで、「松」が特上!などというイメージが強いのですが、本来は「松竹梅」にはランクはなくてすべて吉祥の象徴であるということがわかりましたね。

身近な言葉も調べてみると意外なことがわかって面白いですね。

ぜひ参考になさってください。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。