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「笑止千万」とは?「笑止」の意味や使い方と由来を解説!【類義語・例文】

「笑止千万」とは?「笑止」の意味や使い方と由来を解説!【類義語・例文】

「笑止千万!」

漫画や時代劇のセリフ、あるいは会社の上司や政治家など、年配の人が使っていそうな言葉ですね。

若者にはあまり使ったり意味を調べたりする機会がなかった言葉かもしれません。

ですが、最近でも人気アニメやSNSなどで使用されたり、ビジネスシーンでも時々使われています。

古そうなイメージの「笑止千万」ですが、何かと見聞きする機会もありますので、ぜひ意味や使い方をしっかり理解しておきましょう。

今回は、「笑止千万」とは?「笑止」の意味や使い方と由来を解説!【類義語・例文】についてご説明いたします!

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「笑止千万」とは?

「笑止千万」は「非常に滑稽なさま」「たいそう気の毒なさま」という意味です。

「しょうしせんばん」と読みます。

「せんまん」ではなく「せんばん」ですので気をつけましょう。

「笑止」と「千万」という言葉が合わさってできた四字熟語です。

とてもくだらなくて滑稽であるという意味と、とても気の毒であるという意味とがありますので覚えておきましょう。

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「笑止」の意味

「笑止千万」は「たいそう笑止であること」という意味です。

「笑止」の意味がわかると理解しやすいですね。

「笑止」は「ばかばかしいこと。おかしいこと」「気の毒に思うこと」「困っていること」「恥ずかしく思うこと」という意味です。

「笑い」を「止める」と書きますので、そのまま読むと「笑いを止めること」や「笑いが止まること」かな、と思ってしまいますが、「おかしいこと」だと逆ですね。

「笑い」が「止まらない」と覚えた方がよさそうです。

「笑い」を「止める」という字からも、「笑止」は腹を立てて怒っている様子だと思っている人もいるようですが、これは間違いです。

「笑止」は主に「ばかばかしいこと。おかしいこと」という意味で使われる言葉です。

「笑止千万」の由来

「笑止千万」の由来は、「笑止」と「千万」に分けて考えることができます。

「笑止」は、「当て字」(ある言葉に、漢字の本来の意味とは関係なく音を借りて当てはめた漢字)ですが、「平家物語」にも関係する古い言葉です。

「平家物語」などに「勝事」という言葉が出てきます。

「勝事」は「滅多にないほど素晴らしい」もしくは「異常である」という意味でしたが、それがいつのころからか「笑止」という字を当てはめられるようになりました。

そして「笑」という字から、「おかしいこと」「ばかばかしいこと」という意味がつけられたようです。

「気の毒」という意味もありますが、ほとんどは「ばかばかしい」という意味で使われています。

「千万」の方は、「千」と「万」という、多い数量を表す字を書きますね。

そこから連想される通り、「程度がはなはだしい」という意味で使われます。

「すごく○○だ」ということですね。

「笑止千万」のほか、「無礼千万(とても無礼であるさま)」「迷惑千万(非常に迷惑するさま)」といった使い方をします。

この「笑止」に「千万」がついたのが「笑止千万」で、「非常にばかばかしくこっけいである」という意味になったわけです。

「笑止千万」の使い方

「笑止千万」は非常にばかばかしいこと、おかしいことを意味します。

また、とても気の毒なさまについても使われることがあります。

ですが、多くの場合、とてもばかばかしいという意味で使います。

気の毒であると言う意味で使うのは、古い本の中など、限られた用法であると考えて良いでしょう。

ですので、気の毒な状況の人に対して「笑止千万ですね」などと言うと「バカにしているのか」と怒られてしまうかもしれません。

また、「笑止千万」はばかばかしいと相手をあざ笑うような意味がありますので、よほどのことがない限り、ビジネスシーンなどで相手に向かって使うには失礼な言葉です。

「笑止千万」は「ばかばかしい」という意味の強い言葉ですので、使うシーンには気をつけましょう。

【例文】

  1. 彼女は大金持ちと結婚して優雅に暮らしたいなどと笑止千万な話をしていた。
  2. この薬草を煎じて飲むとあっという間にガンが治るだって?まったく笑止千万だ。
  3. 君から見ると笑止千万なことだったかもしれないが、私は本気で取り組んでいたのだ。
  4. このような状況は笑止千万であると、嘆かわしく思っています。
  5. 最初にその計画について聞いた時は笑止千万だと思いましたが、まさかこんなに素晴らしい結果になるとは!

「笑止千万」の類義語

「笑止千万」の類義語、言い換え表現には次のようなものがあります。

  • 馬鹿馬鹿しい(非常に馬鹿げている)
  • 片腹痛い(おかしくて見ていられない)
  • へそが茶を沸かす(おかしくてしょうがないこと。ばかばかしくて仕方ないこと)
  • 狂気の沙汰(常軌を逸している)
  • 噴飯もの(おかしくてたまらないこと)
  • ちゃんちゃらおかしい(問題にならないほどばからしい)

いずれも「馬鹿げている」「普通じゃない」「くだらない」などと相手をあざ笑ったり悪く言ったりするような意味の言葉ですので、使う際には気をつけてください。

まとめ

「笑止千万」は、とてもばかばかしくて滑稽なさまを指して使う言葉でした。

いい意味で「面白いね!」と褒める言葉でもなければ、「笑いが止まる」と真面目になったり怒ったりする意味の言葉でもありません。

間違って解釈していた人も、この機会に正しく理解して、使う際は十分に気をつけて使ってくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。