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「守銭奴」と言われる人がいます。
とにかくお金が大事、お金に執着している人という意味で使われる言葉です。
少し古めかしいと言うか、あまり若い人は普段使わない言葉だと思いますので、年配の人との会話やテレビで耳にしてもよくわからないかもしれません。
「ケチ」というと身近な言葉でわかりやすいと思いますが、「守銭奴」は「ケチ」とは違うのでしょうか。
この機会に正しい読み方、意味や使い方と合わせて理解しておきましょう。
今回は、「守銭奴」の意味や読み方と語源!「ケチ」との特徴の違いとは?についてご説明いたします!
「守銭奴」の読み方と意味
「守銭奴」は「金銭に対する欲が強く、金をため込むことばかりに執心する人」という意味です。
「しゅせんど」と読みます。
なんだかすごい意味ですね(笑)。
お金に強い執着を持ち、お金を貯めることばかり考えている人ということですから、もちろん良い意味では使いません。
「守銭奴」ははっきりいって悪口ですね。
お金のことばかり考えて汚いやつだ、というような悪い意味で使います。
やりくりの上手い人とか、資産家の人などに褒めるつもりで「守銭奴ですね!」なんて言わないように気をつけましょう。
【例文】
- 彼は金持ちなのにちっともお金を出そうとしない。まるで守銭奴だ。
- 彼女の守銭奴ぶりは笑えない。
- 君に守銭奴呼ばわりされる筋合いはない。
- 彼はあくどい守銭奴だと周りから疎まれていた。
- あの人はとにかくお金のことばかり考えている守銭奴だ。
「守銭奴」の語源
「守銭奴」は悪い意味の言葉でしたね。
この「守銭奴」は、もともとは1668年に初演された、フランスの劇作家モリエールの戯曲のタイトルでした。
フランス語で「L’Avare」といい、金銭欲にとらわれた老商人が主人公の喜劇です。
これを日本語に訳すときに、邦題が「守銭奴」とされ、以降お金に執着する人のことを「守銭奴」と呼ぶようになっていったそうです。
漢字からしても、「銭(お金)」を「守る」「奴」ですから、そのままの意味ですよね。
「ケチ」との特徴の違いとは?
「守銭奴」はお金に執着し、ため込もうとする人のことです。
ケチですね!
このように一般的にはお金に汚い人のことを「ケチ」と言ったりしますが、「ケチ」と「守銭奴」の違いはなんでしょうか。
簡単にまとめると
- 「守銭奴」は「お金をためこむことに執着する人」
- 「ケチ」は「金品をむやみに惜しむこと、またその人」
となります。
「守銭奴」というのは特に金銭に限定して、執着心を持ったりため込むことばかり考えたりする人のことを言います。
それに対して「ケチ」はお金をため込みたがる人にも使いますが、金銭や物を使うことを惜しむ人、という意味が強い言葉です。
お金だけでなく物を惜しむ人にも使えるわけですね。
また、具体的にお金や物を惜しむ人だけでなく、心が狭い人に対しても「ケチ」ということもあります。
なお、「守銭奴」と同じく「ケチ」も、悪い意味で使う言葉です。
【「ケチ」の例文】
- 彼女はケチなのでお祝い金を包んでこなかった。
- 彼はケチなので使い捨て容器も洗って何度も使っている。
- あの人は金持ちだがものすごいケチで有名だ。
- ケチな人は嫌われる。
- あいつはケチなやつだ。
「守銭奴」の類義語
「守銭奴」の類義語には次のようなものがあります。
- ケチ
- 吝嗇(極度に物惜しみする人。けち)
- 拝金主義者(金銭を無常のものとして崇拝する人)
- 強欲(あくどいほど欲が張っていること)
- 金の亡者(お金にばかりこだわり、手元に置こうと必死になる人)
- 業突く張り(非常に欲張りで強情なこと)
他にも「お金に汚い」「欲張り」のような意味で使える言葉はいろいろあります。
やはり、どれも悪い意味の言葉なので人に面と向かって言うことはあまりないかもしれませんが、いくつか覚えておきたいところです。
「守銭奴」の対義語
「守銭奴」の対義語は特にありません。
お金に執着してため込もうとするのが「守銭奴」なので、反対にお金などをたくさん使う人という意味では
- 浪費家(必要以上にお金や物を使う傾向のある人)
金銭などを過度に使うと言う意味の言葉なら
- 無駄遣い(お金などを役に立たないことに使う人)
- 贅沢(必要な程度をこえて金銭や物などを使うこと)
- 浪費(金銭や物などを無駄に使うこと)
- 散財(金銭をやたらに費やすこと)
といった言葉がありますので、文脈に適した形で使うことで「守銭奴」の逆の意味を表すことができそうです。
まとめ
「守銭奴」についておわかりいただけたでしょうか。
世の中、いろいろなタイプのケチな人や欲張りな人がいますが、「守銭奴」は特にお金に執着心を持つ人のことを言う言葉でした。
あまり人に直接向かって言う機会はないかもしれません。
もちろん周りからも絶対言われたくないような言葉ですね。
使う場面は限られてくると思いますので、正しく理解しておきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!