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「思案」と「検討」の違いは?意味と使い方や言い換え表現|例文

「思案」と「検討」の違いは?意味と使い方や言い換え表現|例文

「思案」と「検討」は、どちらも物事を考える時に使う言葉です。

ビジネスシーンでも、どちらもよく使われています。

ある案件について「どうしたものかな」「どれが一番いいかな」など、よく考えて判断するような場面も多いですよね。

同じように使われる「思案」と「検討」ですが、違いはあるのでしょうか。

今回は、「思案」と「検討」の違いは?意味と使い方や言い換え表現|例文についてご説明いたします!

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「思案」と「検討」の違いは?

「思案」と「検討」は、どちらも何かをよく考えている時に使う言葉ですね。

とても似ていますが、「思案」と「検討」の違いは次のようになります。

  • 「思案」は「あれこれ考えめぐらすこと」
  • 「検討」は「よく調べて考えること」

どちらも、物事をすぐにどうするか決めるのではなく、じっくり考えている点では同じです。

ですが、「思案」はいろいろ考えるということです。

また、「思案の種」など、心配事という意味でも使われます。

「検討」は「調べる」というニュアンスがありますので、ただ考えるのではなく「よく調べて深くじっくり考える」ということになります。

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「思案」の意味

「思案」は「あれこれと考えめぐらすこと」という意味です。

「しあん」と読みます。

「思う」と「案(考え)」という字を書きますね。

色々な案を考える、色々な案について思うという意味の言葉です。

「思案」は何かをする時に、どうしたものかと考えや思いを巡らせるということを表します。

「思案」の使い方

「思案」はあれこれと思いを巡らせることという意味で使います。

  • 「思案する」
  • 「思案にくれる(迷って考えが決まらない)」
  • 「思案に余る(いくら考えてもよい考えが出ない)」
  • 「思案を巡らす(あれこれと考えてみる)」

など、色々な言い回しがあります。

また、

  • 「引っ込み思案(消極的で気が弱い性格)」
  • 「思案投首(しあんなげくび。考え込んで首を傾けること)」

といった言葉もあります。

思案の例文

  1. ここが思案のしどころだ。
  2. 一体どうしたものかと思案にくれる。
  3. 思案に余って専門家に相談に行くことにした。
  4. 思案投首していても全くいい方法は思いつかなかった。

「検討」の意味

「検討」は「物事をよく調べて考えること」という意味です。

「けんとう」と読みます。

「検」は「調べる」の意味で、「討」は「求める。議論などを深くする」という意味を持っています。

この「調べる」と「深くする」意味の漢字を重ねて、「検討」はよく調べ、じっくりと考えるという意味になっています。

「検討」の使い方

「検討」は、物事をよく考えて調べること、それでいいのかどうかじっくり色々な角度から考えることを表します。

主に、これから起こることの可能性をじっくり考えて判断をするという時に使われることが多い言葉です。

過去に起きたことをじっくり考え直すという時にはあまり使いません。

  • 「検討する」
  • 「検討を重ねる」
  • 「検討中」
  • 「検討の余地」

などの使い方をします。

「検討」の例文

  1. 新しい機器の導入を検討している。
  2. 彼の案も検討の余地がある。
  3. 外科的治療を行うにあたっては、慎重に検討する必要がある。

「思案」と「検討」の使い分け方

  • 「思案」は「あれこれ考えめぐらすこと」
  • 「検討」は「よく調べて考えること」

「検討」の方には考えるだけでなく、「調べる」意味が含まれています。

そのため、「思案中」はじっくり考えている最中という意味ですが、「検討中」はそのことについてよく調べて、どうするかや良し悪しなどを考えるという意味になります。

ですので、色々なデータを比べてどれがよいか考えるといった、調べて考える場合には「検討」の方を使います。

「今考え中です」という時は「思案中」「検討中」と言います。

この場合も「どうしたものか」「次に何をしようかな」などと思いめぐらせているときは「思案中」を、「良いか悪いか」「どのようにするか」などを調べたり話し合ったりして考えているというときは「検討中」を使います。

ビジネスシーンでは、「○○の件はどうなった?」などと尋ねられたときは「思案中です」よりも「検討中です」を使うことが多いでしょう。

「思案」の言い換え表現

「思案する」の言い換え表現には次のようなものがあります。

  • よく考える
  • 熟考する(よくよく考えること)
  • 考えを巡らす
  • 思いを巡らす

「検討」の言い換え表現

「検討する」の言い換え表現には次のようなものがあります。

  • よく考える
  • 精査する(詳しく調べる)
  • 勘案する(あれこれ考えあわせる)
  • 考慮する(そのことを色々の要素を含めてよく考える)

まとめ

「思案」と「検討」は、どちらもものごとについてよく考えることを表す言葉です。

同じように使われていることや、どちらでも通じることも多いです。

ですが、「思案」は「よく思い巡らす」、「検討」は「よく調べて考える」という違いがありました。

ぜひより適した方を選んで使ってみてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。