似ている言葉

「措置」と「処置」の違いとは?意味や使い分け方を解説!【例文つき】

「措置」と「処置」は似ている言葉です。

「措置を講じる」とか、「処置を行う」とか、使う場面も似ているようですし、音も「そち」「しょち」とそっくりですよね。

それだけに、どう違うのか全然わからないままなんとなくごまかして使って来たという人も多いのではないでしょうか。

ぜひこの機会に、「措置」と「処置」の違いを確認しましょう。

今回は、「措置」と「処置」の違いとは?意味や使い分け方を解説!【例文つき】についてご説明いたします!

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「措置」と「処置」の違いとは?

「措置」と「処置」は漢字も音も似ていますね。

混同して使われていることが多い言葉ですが、「措置」と「処置」の違いは

  • 「措置」は「始末がつくようにとりはからうこと」
  • 「処置」は「その場の状況を判断して扱いを決めること」

ということです。

それぞれの意味を詳しくみていきましょう。

「措置」の意味

「措置」は「解決をつけるためにとりはからうこと」という意味です。

「そち」と読みます。

「措」はあまり見慣れない漢字かも知れません。

「おく。すえおく。とりはからう」などの意味があります。

「置」は、「置く」という意味はもちろんのこと、「しまつする」という意味もあります。

「措置」はそれぞれの漢字の意味からも、「とりはからって、しまつする」となりますから、初めから最後まで必要な手続きを行い、物事を始末するという意味になります。

また、物事が起こる前の対応についても使う言葉で、「事前に対処する」という意味で使うこともあります。

【例文】

  1. サイトの規約違反に対し、予告のないアカウント停止などの厳しい措置が行われる。
  2. 事故が再発しないよう、万全の措置を講じる。
  3. 不良品を出さないよう、予防措置として早めに機械の部品交換を行っている。

「処置」の意味

「処置」は「状況などを勘案して扱いを決めること」「傷や病気の手当てをすること」という意味です。

「しょち」と読みます。

2番目の意味では、「応急処置」などと使いますよね。

「処」は「とりはからう」「ところ」「いる」「おく」などの意味がある漢字で、この場合は「とりはからう」意味で使われています。

「置」は「措置」と同じですね。

「処置」は「状況に応じて扱いを決める」という意味の言葉で、「措置」のように必ずしも最後まで対処するとは限りません。

また、物事が起こってから行う対応のことを指しますので、この点も「措置」とは違っています。

【例文】

  1. けが人に応急処置を行う。
  2. 商品を発送した後キャンセルされた場合の処置を考える。
  3. 事後の処置が良かったため、事態が悪化せずに済んだ。

「措置」と「処置」の使い分け方

「措置」が物事に対しての一連の対応、つまり最後に始末がつくまで行うことを指すのに対し、「処置」はその対応のことを指します。

つまり、「処置」はかならず始末がつくとは限りません。

また、「措置」は事前の対応についても使いますが、「処置」は物事が起こった後の対応のことを言います。

このような違いがありますので、使い方も違ってくるわけです。

【例文】

  • けが人に応急処置をする。(とりあえずの手当てをする)
  • ウィルスに感染した患者には強制的な入院などの措置がとられる。(入院という手続きをとって始末をつける)
  • 感染予防措置として空港従業員がマスクを着用する。(事前の対応)

「応急処置」はケガなどをした時のさしあたっての手当てであって、入院して医師にしてもらうような治療とは違いますよね。

それに対して病気や怪我に対する「措置」であれば、治すために入院治療するとか、予防するために手立てを講じるといった、始末をつけるためにとりはからうということになります。

病気や怪我の場合に限らず、何か起こった時に

  • 最後までとりはからうのが「措置」
  • その時の状況でできることをするのが「処置」

という使い分け方を覚えておきましょう。

「措置」と「処置」の類義語・対義語

「措置」と「処理」の類義語

「措置」と「処理」の類義語には次のようなものがあります。

  • 方策(物事を達成するための手立て。はかりごと)
  • 対策(相手の態度や事件の状況に応じてとる手段・策略)
  • 処理(事件・事務をさばいて始末すること)
  • 処分(かたをつけること。物事を始末するためのとりはからい)
  • 始末(物事の締めくくり。初めから終わりまで)

「措置」と「処置」の対義語

「措置」の対義語は特に決まっていません。

「処置」の対義語は

  • 放置(かまわずにそのままほうっておくこと)
  • 未処置(処置していないこと)となります。

まとめ

「措置」と「処置」はどちらも何かに対応するときに使う言葉なので、とても似ています。

ですが、それぞれの意味を調べてみると使い方に違いがあることがわかりましたね。

ぜひ参考になさってくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。