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「霜降」という季語をご存じでしょうか。
様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「霜降」について解説していきます。
「霜降」について基本的な意味や由来はもちろん、いつの季語なの?といった疑問にもお答えしていきます。
「霜降」を使った俳句もご紹介いたします。
「霜降」の意味と読み方
「霜降」とは、朝晩の寒さが厳しくなり、山間部や北国などにおいて霜降りが観測される時期を指す言葉です。
暦の目安となる二十四節気の1つでもあり、10月23日前後から10月27日前後が「霜降」となります。
読み方は「そうこう」で、つい「しもふり」「しもおり」と読んでしまいますが間違えて覚えないようお気を付けください。
初霜の到来でより冬の到来を感じる、そんな季節の移り変わりも表現している言葉なんですね。
「霜降」はいつの季語?
「霜降」は俳句を作るうえで「秋」の季語となっています。
秋の中でも終わりごろである「晩秋」の季語なんですよ。
時期としては二十四節気を目安として10月23日前後を指すと言われています。
「霜降」の由来
朝晩の気温がグッと低くなり、霜が降りる時期であることから「霜降」と呼ばれるようになりました。
江戸時代に書かれた暦の解説書の中でもすでに使われています。
「降りる」という表現が使われているのは、霜は雪や雨と同じように「空から降ってくる」ものだと考えられていたからだと言われています。
実際には葉などに見られる「露」が強い冷気で霜となりますが、かつての日本人は朝突然白くなっている風景を見て「降ってきた」と感じたんですね。
「霜降」を使った俳句
霜降の陶ものつくる翁かな
(そうこうの すえものつくる おきなかな)
飯田蛇笏
霜降の青すぎる天ありにけり
(そうこうの あおすぎるてん ありにけり)
大橋敦子
霜降やあの世から垂れ自在鉤
(そうこうや あのよからたれ じざいかぎ)
奥田筆子
抱き入れし護謨の冷たし霜降に
(だきいれし ごむのつめたし そうこうに)
長谷川かな女
まとめ
季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。
春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。
季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。
日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。