言葉の意味と使い方

「相対的」と「絶対的」の意味や違い、使い方を解説!【例文つき】

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「相対的」と「絶対的」という言葉。

ニュースや、本、新聞の中で聞いたり見たりする事があるかと思います。

突然ですが、この二つの言葉の意味と違いの説明を求められたら何と答えますか?

なんとなく意味を知っているようですが、意味や違いを説明をしようとするとちょっと難しかったりしますよね。

そこで、今回は「相対的」と「絶対的」の意味や違い、使い方を解説させて頂きます!

「相対的」と「絶対的」の意味

相対的とは、辞書で調べると「他との関係において成り立つさま。また、他との比較の上に成り立つさま。」と出てきます。

つまり、その時々で変わる基準によって評価されるという事です。

また、誰が、いつどこで評価したかによって変化するという意味もあると言えます。

次に、「絶対的」とはどのような意味でしょうか?

「絶対的」を辞書で調べると「他の何物ともくらべようもない状態・存在であるさま。」と出てきます。

つまり絶対的な基準をもって評価するという事です。

絶対的な基準とは、誰が、いつどこで評価しても変わらないものを言います。

「相対的」と「絶対的」の違い

分かりやすいようにいくつか例を挙げてみましょう。

前後左右などの方向は人がどこを向いてるかによって異なってきます。

ですから相対的だと言えますね。

方向は相対的であるのに対して、絶対的なのは方角です。

方角はコンパスで調べれば、いつどこで誰が調べても東西南北がはっきり示されます。

なので、絶対的だと言えますね。

また、「相対的」、「絶対的」は、成績などを評価する際にも違いが現れてきます。

例えば80点以上は合格という試験があるとします。

この試験で81点の人も99点の人も80点以上取れているので全員合格ですよね。

これは「絶対的」です。

しかし、スポーツなど相手との相対的な対戦成績を比較して勝敗を決める場合、その評価の仕方は「相対的」と言えますよね。

また、一日は24時間というのは「絶対的」です。

しかし、退屈な時間は長く感じられ、楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうのは「相対的」な時間感覚だと言えるでしょう。

この他にも、学校の授業などで習った事があるかもしれませんが、貧困の概念として「絶対的貧困」と「相対的貧困」の二つがあります。

「絶対的貧困」は人間の基本的な生活を営むことすら困難な経済状況に陥っている状況を表しています。

それに比べて「相対的貧困」は人間の基本的な生活は営めるものの、ある一定の社会の中で周囲の人たちと比べると、貧困状態に陥っているという状態を指します。

「絶対的貧困」は全員が似たような貧困状態なのに対し、「相対的貧困」は周りと比較して貧困かどうかが決まります。

例を挙げるなら、一人一台携帯電話があるのがごく当たり前の社会において、貧しさの故に携帯電話を持てない、というような状況を言います。

色々と例を挙げていきましたが、意味を理解してしまえば結構簡単ですよね!

「相対的」と似た意味を持つ言葉として「比較的」があります。

こちらの方が日常でもよく使われていると思います。

「他の同種のものや一般的基準とくらべてみたときに判断されるさま」という意味です。

「業績は比較的順調に伸びている」、「この辺りは比較的家賃が高い地域だ」という風に使われます。

「相対的」と「絶対的」の使い方

「相対的」と「絶対的」の意味・違いを見てきましたが、実際に使うとなると少し難しい言葉になりますよね。

例文と合わせて理解していきましょう!

【例文】

  1. 相対的な価値観を持つ
  2. 物事を相対的に判断する
  3. 相対的な評価をする
  4. 相対的な距離は近い
  5. 絶対的な信頼を獲得する
  6. 絶対的に有利な位置に立つ
  7. 絶対的な音感を持つ
  8. 絶対的な確信を持っている

まとめ

いかがでしたか?

「相対的」、「絶対的」という言葉の意味や違いを理解していただけたでしょうか?

日常の会話で使われる頻度は低いかもしれませんが、新聞やニュースで目にした時、意味を理解しておくこと理解が早いかもしれません。

誰かに説明する時も、もう混乱せずに済みますね!

宜しければ参考にしてみてください。

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