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「素養」の意味と使い方!「素養がある」とは?「素質」「教養」との違いは?|例文

「素養」の意味と使い方!「素養がある」とは?「素質」「教養」との違いは?|例文

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「素養」という言葉をご損じでしょうか。

「音楽の素養がある」とか「古典文学の素養がある」などと使い、なにやら知的で教養のありそうなイメージではないでしょうか。

この「素養」とはどのようなものか、また「素質」や「教養」とはどう違うのか、詳しく調べてみました。

今回は、「素養」の意味と使い方!「素養がある」とは?「素質」「教養」との違いは?|例文についてご説明いたします!

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「素養」の意味

「素養」は「平素の修養によって身につけた技能や知識」という意味です。

「そよう」と読みます。

「素」は「ありのまま」とか「普段。つねづね」といった意味があります。

「養」には「養う」や「栄養」のほか、「心を豊かにする」という意味があります。

「素養」は普段からの練習や学習によって、ある事柄や分野について理解したり扱ったりできるぐらいに身につけた知識や能力です。

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「素養」の使い方

「素養」は平素からの修養によって身につけた技能や知識のことです。

主に文化的なことについて使われます。

どちらかというとスポーツなどよりも、音楽や絵、文学などについて使われることが多いです。

また、普段からの練習や学習、心掛けなどによって身につけたものという意味があるので、短期間に猛練習をして身につけた技術とか、逆に努力しなくても生まれつき持っている才能といったこととは違います。

普段からの積み重ねで身につけた技術、知識、能力といったことです。

「○○の素養がある」などの使い方をします。

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「素養がある」とは?

「素養」は「素養」が「ある」とか「ない」とかいった使い方をします。

「素養がある」とは、「普段からの練習や学習、心がけによって身についている」ということです。

「音楽の素養がある」なら、普段から音楽をよく聞いていて音楽の知識が身に付いているとか、普段から演奏をしていて技術が身についているといったことになります。

知識が身に付いていてそれをよく理解できている、技術が身に付いていて表現できるレベルに達している、またそれを普段から学んだり親しんだりすることを継続しているといった意味になります。

「素養がない」なら逆にそうした普段からの積み重ねで身につけたものがないということです。

他にも「素養」を高めるとか身につけるなどの表現があります。

「素質」「教養」との違いは?

「素養」に似ているのが「素質」や「教養」で、どれもあることについての技能や知識がある、よく理解できているといった意味で使いますね。

  • 「素養」は「練習や学習で身につけた技術や知識」
  • 「素質」は「生まれ持った能力や性質」
  • 「教養」は「文化に関する広い知識」

それぞれの意味はこのように違っています。

「素養」は普段からの練習や学習で身につけたものです。

「素質」

「素質」は「生まれ持っての」という意味で、生まれつきもっている能力を指して「素質がある」などと言います。

例えば子供に特に練習なしでボールを投げさせたら非常にコントロールがうまくてスピードもあったなどという時に「この子は野球の素質がある」などと言います。

訓練を積まずとも生まれつき持っているものが「素質」です。

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「教養」

「教養」は、生まれつきではなく修練を通して身につけるものという点では「素養」と共通しています。

しかし、「素養」は普段からの練習や学習で身につける技術や知識で、例えば音楽、文学といったある分野に関することです。

一方の「教養」は、学問や社会生活のために必要な幅広い知識ということです。

いろいろなことについて幅広く知識を持っている人を「教養のある人」と言います。

「素養」の例文

  1. 彼は古典文学の素養がある。
  2. 彼女は毎日英会話のCDを聞いて英語の素養を高めた。
  3. 彼は機械の知識が豊富で、このチームのリーダーになる素養が十分にある。
  4. 彼女は幼い頃からバイオリンを習っており、クラシック音楽の素養がある。
  5. 私には芸術の素養がなくて、この作品の良さが全くわかりません。

「素養」の類義語

「素養」の類義語には次のようなものがあります。

  • 嗜み(芸事などに関する心得。普段の心がけ)
  • 心得(心がまえ。技能などを身につけていること)
  • 素地(元となるもの。下地)
  • 覚え(覚えること。技術などに対する自信)
  • 基礎(それをよりどころとして物事を成り立たせるおおもと)

まとめ

「素養」は「平素の修養によって身につけた技能や知識」という意味です。

主に文化的なことについて使われる言葉です。

生まれつき持っている「素質」とは違い、日々の練習や学習で身につけたものです。

また、「教養」と似ていますが、「教養」は社会生活を営む上で必要な幅広い知識のことを言います。

ぜひ使ってみてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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