言葉の意味と使い方

「想像」と「創造」の違いは?意味と使い分け方を解説!|類義語・対義語・例文つき

「想像」と「創造」の違いは?意味と使い分け方を解説!|類義語・対義語・例文つき

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「想像」と「創造」は、どちらも「そうぞう」と読む言葉です。

耳で聞くと区別がつきませんが、「想像」と「創造」は意味が違う言葉です。

改めて、きちんと区別しておきたいですね。

今回は、「想像」と「創造」の違いは?意味と使い分け方を解説!|例文つきについてご説明いたします!

「想像」と「創造」の違いは?

「想像」と「創造」は、どちらも「そうぞう」ですね。

パソコンやスマホで変換したときに、どちらを使うのかな?と迷ってしまうこともあるかもしれませんね。

それぞれの意味は、

  • 「想像」は「実際には経験していないことを推し量ること」
  • 「創造」は「新しいものを作り出すこと」

です。

頭の中で考えるのが「想像」で、何かを作り出すのが「創造」なんですね。

同音語ではありますが、かなり意味は違っています。

きちんと区別をつけておきたいですね。

「想像」の意味と使い方

「想像」は、「実際には経験していない事柄などを推し量ること」「現実には存在しない事柄を心の中に思い描くこと」という意味です。

「そうぞう」と読みます。

いろいろな場面で使われ、子供から大人まで使う機会のある言葉です。

「想」は「おもう。おもいめぐらす」、「像」は「すがた。かたち」「かたどる」という意味の漢字です。

「想像」は実際に経験したり見たりしたことがないようなものを、頭の中に思い描くということを表します。

  • 想像する
  • 想像力(目に見えないものを思い浮かべる力)
  • 想像をたくましくする(思う存分想像する)
  • 想像を絶する(想像をはるかにこえているさま)

など、いろいろな使い方をします。

【例文】

  • 20年後の自分の姿を想像する。
  • 龍や麒麟は想像上の生き物である。
  • 展示されている新車を見て、いつどんなところをドライブしようかと想像をたくましくする。
  • 仕事をする上でも想像力は大切だ。
  • 彼は想像を絶する体験をしてきた人だ。

「創造」の意味と使い方

「創造」は、「新しいものを産み出すこと」です。

これも「そうぞう」と読みます。

「神が万物を作ること」という、いわゆる「天地創造」の意味もありますが、一般的にはもっと広い意味で新しいものを産み出すことを指して使います。

「創」も「造」も「つくる」という字ですね。

特に「創」には「初めて作り出す」という意味もあります。

新しいものを作るといっても、毎日の食事を作るとか、年賀状を書くとか、そういった日常的なものについてはあまり使いません。

「創造」は、創作、発明、新しい考え方など、既存のものとは違ったオリジナリティのあるものを作り出すということを指して使います。

芸術作品とか、文化など、今まで存在しなかったものを独自に産み出すといったクリエイティブな意味で使います。

  • 創造する
  • 創造力(独自に新しいものを作り出す力)

などの使い方があります。

【例文】

  1. 素晴らしい未来を創造しよう。
  2. 顧客の新たなニーズを生み出し、新しい市場を創造する。
  3. このプログラミング教室では、子供の創造力を鍛えます。
  4. 彼は彫刻家で、この広場に巨大な作品を創造しようとしている。
  5. 神は万物を創造した。

「想像」と「創造」の使い分け方

「想像」と「創造」は同音ですが、意味ははっきりと違っていますね。

ですが、時には使い分けに迷ってしまうこともありますので、例を挙げてご説明します。

「そうぞうりょく」

「子供のそうぞうりょくを伸ばす」「ビジネスにはそうぞうりょくが重要だ」などと使う「そうぞうりょく」。

これは、「想像力」も「創造力」もありえます。

「想像力」は想像する力ですから、自由にものを頭の中で思い描いてみる、経験していないことについていろいろ考えてみるといった能力、という意味になります。

「創造力」は創造する力ですので、何か新しいものを作り出す力、新しいアイディアを出して実行する力という意味になります。

「未来をそうぞうする」

これも、「想像」「創造」どちらも考えられます。

未来のことを、どんな風になっているんだろうなどとあれこれ「想像」するのか、未来を自分の力で作り出す、つまり「創造」するのかという違いですね。

「想像」と「創造」の使い分け方

このように「想像」でも「創造」でも意味が通じる場合も多くあります。

前後の文脈から、どちらの「そうぞう」かを区別しましょう。

いずれにしても、

  • 頭の中に思い描くなら「想像」
  • 新しく作り出すなら「創造」

という使い分け方です。

「想像」の類義語

「想像」の類義語には次のようなものがあります。

  • 空想(現実にはあり得ないようなことを想像すること)
  • 夢想(夢のようにあてもないことを想像すること)
  • イマジネーション(想像。想像力)
  • 推測(あることがらをもとにして推量すること)
  • 忖度(他人の気持ちを推し量ること)
  • 憶測(いい加減な推測をすること)
  • 予測(事の成り行きや結果を前もって推し量ること)
  • 見当(先行きの予想)

「想像」の対義語

  • 実像(人や物の本来の姿)
  • 実態(ありのままの状態)
  • 実際(理論や推測でなく、現実)
  • 体験(身をもって経験すること)
  • 光景(目に見える景色や事件のありさま)

「創造」の類義語

「創造」の類義語には次のようなものがあります。

  • 創出(物事を新しくつくりだすこと)
  • 創成(初めて具体的に形を成すこと)
  • 独創(独自の発想で作り出すこと)
  • 造成(つくりあげること)
  • クリエイト(つくりだすこと)
  • 制作(芸術作品などをつくる)

「創造」の対義語

  • 破壊(原型を保たないほど打ちこわすこと)
  • 模倣(他のものを真似ること)

まとめ

「想像」は頭の中で思い描くこと、「創造」は新しいものを作り出すことと、意味が大きく違っていましたね。

変換間違いなどにも気をつけて、適切に使い分けてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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