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「すこぶる」という言葉をご存知でしょうか。
ちょっと古いというか、年配の人が使っていそうな言葉ですから、若い人は知っていても自分で使ったことはないということも多そうですね。
「すこぶる」は「すこぶる元気」などと使う言葉で、会話のほか、ビジネスシーンや文章中などいろいろなところで使われています。
今回は、「すこぶる」の意味や使い方と語源!「すこぶる元気・悪い」とは?|例文つきについてご説明いたします!
「すこぶる」の意味
「すこぶる」は「程度がはなはだしいさま。非常に。たいそう」という意味です。
漢字で書くと「頗る」ですが、難しい字なのでたいていはひらがなで書かれているでしょう。
「すこぶる○○だ」として「非常に○○だ」という意味を表す言葉です。
「すこぶる」は古文にも出てくるよう、古くからある言葉です。
若い人はあまり使い慣れないかもしれません。
ですが、古い言葉であるぶん、「とても」「かなり」などというよりも重々しい印象がありますので、年配の人が使ったりビジネスシーンや改まった場で使われたりすることがあります。
「すこぶる」は「大いに」「かなり」「非常に」といった意味の言葉ということです。
「すこぶる」の本当の意味は?
「すこぶる」には実はもう一つ意味があります。
「少し。いささか」
どうでしょうか、先に述べた意味とちょうど逆のようですね。
一般的に「すこぶる」は「非常に」という、程度が大きい意味で使います。
ですが、「少し」という程度が小さい意味でも使えるんですね。
「すこぶる」の語源
「すこぶる」の語源は、「少し」の語根である「すこ」と、「それらしい様子をする」という意味の「ぶる」です。
「もったいぶる」や「大人ぶる」の「ぶる」ですね。
ということで、本来は「すこぶる」は「少し+ぶる」という、「少し。いささか。ちょっと」といった意味だったのです。
これが中世以降「非常に。大いに」に変化したということです。
どうして反対の意味になったのかは、よくわかっていません。
漢文訓読に用いられる言葉なので、その時に何か間違いがあってそれが定着したのでは、とも言われています。
「すこぶる」の本当の意味は「少し」なのですが、今では「大いに」が一般的です。
辞書などでは二つの意味が載っているので、反対の意味を持つ珍しい言葉ですね。
「すこぶる」の使い方
「すこぶる」は「すこぶる○○だ」といった使い方で、その程度が甚だしいということを表します。
予想以上だ、非常にといった意味で、ポジティブ・ネガティブどちらの意味にも使えます。
「すこぶる元気・すこぶる悪い」とは?
「すこぶる」は、いい意味でも悪い意味でもその程度がはなはだしいということです。
「すこぶる元気」は「とても元気」ということで、元気いっぱいであることを表していますので、良い意味ですね。
「すこぶる悪い」の場合は、「とても悪い」ということで、機嫌や体調、何かの状態などが非常に悪いという悪い意味で使っています。
「すこぶる好調」「すこぶる満足」などいい意味で使うことも、「すこぶる体調が悪い」「すこぶる迷惑」など悪い意味で使うこともあるということです。
「すこぶるつき」とは?
「すこぶる」を使った言葉に「すこぶるつき」があります。
「すこぶるつき」は「すこぶる」という言葉がつくぐらいはなはだしいということです。
「すこぶるつきの逸品」なら、「すこぶる」優れた品であるということなんですね。
>>「お墨付き」と「折り紙つき」の意味と違いは?使い方や語源を解説!【例文つき】
「すこぶる」の例文
- 今月は売り上げがすこぶる好調だ。
- 彼女は今日もすこぶる元気だ。
- このホテルの最上階からの眺めがすこぶるいい。
- 最近寝不足で体調がすこぶる悪い。
- 彼はすこぶるつきのサッカーファンです。
「すこぶる」の類義語
「すこぶる」の類義語には次のようなものがあります。
- たいへん
- とても
- 非常に
- 大いに
- きわめて
- ごく
- はなはだ
いずれも、程度がはなはだしいさまを表して使う言葉ですね。
「とても」や「たいへん」などが口語で一般的に使われます。
「すこぶる」は古風で改まった感じの言葉なので、あまり最近では気軽な会話には使われないでしょう。
まとめ
「すこぶる」は、元々は「少し。いささか」という意味です。
現代では一般的に「かなり。非常に」という意味になっています。
後者の意味で使うことがほとんどですから、そちらを覚えておきましょう。
ですが、「すこぶる」は正反対の二つの意味を持っているという珍しい言葉ですから、知識として知っておくといいかもしれません。
ぜひ参考になさってくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!