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小計・合計・総計・累計の違いは?意味と使い分け方を解説! 

小計・合計・総計・累計の違いは?意味と使い分け方を解説! 

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「小計・合計・総計・累計」という言葉があります。

どれも数値を合算するときに使う言葉で、日常の買い物からビジネスシーンまで色々なところで使う機会のある言葉です。

混同しやすい言葉でもありますから、「小計・合計・総計・累計」の違いや使い方をきちんと知って区別しておきましょう。

今回は、小計・合計・総計・累計の違いは?意味と使い分け方を解説!についてご説明いたします!

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「小計」の意味

小計をだす

「小計」は「一部分だけを合計すること、またその合計したもの」という意味です。

「しょうけい」と読みます。

「小計」は一部分の合計のこと、最も小さな範囲の集計を求めることです。

例えばある店で売上を計算するのに、1日ごと、1週間ごと、1ヶ月ごとなどと順にまとめていくことになっていたとします。

この場合、1日ごとの集計を「小計」とします。

「合計」の意味

合計

「合計」は「二つ以上の数値を合わせまとめること」です。

「ごうけい」と読みます。

「小計」は小さな項目の集計でしたが、その「小計」同士を合算したものが「合計」です。

あるいは「小計」と他の何かを足したものの場合もあります。

例を挙げると、買い物をした時にレシートを見ると、品物の金額を足したものが「小計」、それに「外税8%」などとして税額が記載され、最後に「小計」と消費税を足して「合計」○○円となっています。

「総計」の意味

総計

「総計」は「全体の合計。全てをひっくるめて合計すること」という意味です。

「そうけい」と読みます。

「総」は「まとめる」「すべての」といった意味の漢字です。

「全体」「すべて」といった意味が強く、いくつかある「合計」などをすべて合わせたものということになります。

スーパーやコンビニの普段の買い物のレシートには「小計」と「合計」しかありませんが、ビジネスシーンでは「総計」もよく用いられます。

ビジネスの請求書や領収書に「総計」の項目がある場合もありますし、「売上の総計」「総計予算」などと使うことも多いです。

物事の数値や量の全てを一つに合算した数値が「総計」ということです。

「累計」の意味

累計

「累計」は「部分ごとの小計を順々に加えて合計を出すこと。また、その合計」という意味です。

「るいけい」と読みます。

「累」という字は「かさねる。かさなる」という意味を持っています。

「累計」は一つ一つの単位を重ねていくという意味があり、小計を順次に足していくことです。

例えば「今年の売上の累計」であれば、1月の売上、2月の売り上げ、3月の売り上げ……と順に足していって、結果1年間の売り上げの「累計」が出ます。

「小計・合計・総計・累計」の違いと使い分け方

「小計・合計・総計・累計」それぞれの意味は少しずつ違っていましたね。

違いを簡単にまとめると次のようになります。

  • 小計項目の集計
  • 合計小計を合算したもの
  • 総計合計を合わせたもの
  • 累計小計を順に足して合計を出すもの

つまり、計算単位の小さい方から順に「小計<合計<総計」。

そして「累計」は「小計+小計+小計+……」という計算のしかたです。

「累計」と「合計」はどちらも「小計」を合わせたものなので、数値としては同じになります。

「今年の売り上げ合計」と「今年の売り上げ累計」は同じ金額になります。

ですが、「合計」だと単純に1年間の売上の数字、「累計」だと1月、2月……と足して行った結果、というニュアンスになります。

  • 売上などの中間報告をする時
  • 売り上げなどがこれからも伸びていきそうな時

といった、「現時点での合計(これからまだ変化する)」を表したい時には「累計」を使うのが一般的です。

「小計」の例文

  1. 項目ごとの小計を出す。
  2. ひと月ごとの売り上げ小計を報告する。
  3. 費目別に毎月の支出小計を出す。

「合計」の例文

  1. テストで5教科合計400点取ることを目標にしている。
  2. 税金やサービス料を合計すると食事代が3万円を超えた。
  3. 合計2000名に図書カードが当たるキャンペーンを開催する。

「総計」の例文

  1. 一年の支出を総計する。
  2. すべての部門の売り上げ総計を計算する。
  3. 昨年の訪日外国人旅行者数は総計383万1900人となった。

「累計」の例文

  1. 毎日の売り上げを累計する。
  2. この漫画の累計発行部数は1億5000万部を突破した。
  3. この曲が累計配信ダウンロード売り上げランキング1位だ。

まとめ

「小計・合計・総計・累計」は、いずれも数値を合算したものですが、計算単位の小さい方から順に「小計<合計<総計」、そして「累計」は小計を順々に加えていくという計算の仕方でした。

日常生活の中ではレシートなどで「小計」「合計」をよく見かけますが、ビジネスシーンでは「総計」や「累計」もよく用いられる言葉です。

それぞれの違いを知っておくと色々なデータの理解もしやすくなりますね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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