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季語「小雪」の意味と読み方とは?いつの季語?俳句も紹介

季語「小雪」の意味と読み方とは?いつの季語?俳句も紹介

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日本は屈指の雪国と言われていますが、雪を表現する言葉の1つに「小雪」というものがあります。

俳句の季語としても使われているので聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

今回は改めて「小雪」について基本的な意味や読み方はもちろん、いつの季語なの?といった疑問にもお答えしていきます。

「小雪」を使った俳句もご紹介いたします。

「小雪」の意味と読み方

「小雪」とはほんのわずかに雪が降ってくる状態を指す言葉です。

読み方は「しょうせつ」です。

1年間を二十四等分した「二十四節気」の中の1つにも「小雪」があり、11月22日頃がそれにあたります。

暦の上では冬になっていますがまだそれほど雪が降っていない、降っていたとしてもほんの僅かである、という意味を持つ言葉なんですね。

つい「こゆき」と読んでしまいがちですが、俳句の季語として使う際は「しょうせつ」となりますのでご注意ください。

「小雪」には白菜やみかん、牡蠣など冬の食材も旬を迎えます。

「小雪」でしか感じることの出来ない美味しさや楽しみをぜひ見つけてみてはいかがでしょうか。

「小雪」はいつの季語?

「小雪」は冬の季語として使われています。

冬の中でも「初冬」と呼ばれる冬の初め頃を指す季語なんですよ。

初冬に使える季語には他にも「時雨」や「初霜」「神渡し」などがあります。

「小雪」と「風花」の違い

どちらもちらちらと降る雪を指す言葉ですがそのニュアンスに若干の違いがあります。

「小雪」が冬の初め頃にわずかに降ってくる雪を指しているのに対し、「風花」はそのちらちらと舞う雪が風に乗ってふわりと花びらのように舞う様子を表現しています。

「小雪」も「風花」も雪を表現するとても美しく繊細な言葉であり、日本人の表現力の高さをうかがい知ることが出来ますね。

「小雪」を使った俳句

小雪の花屑散らす八ツ手かな
(しょうせつの はなくずちらす やつでかな)
吉田冬葉

小雪や居付きし猿の瓦剥ぐ
(しょうせつや いつきしさるの かわらはぐ)
丸山海道

小雪の箸ひとひらの千枚漬
(しょうせつの はしひとひらの せんまいづけ)
長谷川かな女

まとめ

冬至を過ぎ、冬ではあるが雪がさほど降っていない様子を「小雪」として表現しているんですね。

これから来る大雪に備えて準備を始める人も多く、朝晩の厳しい冷え込みに冬の訪れを感じるという人も多くいます。

大雪の前なので「小雪」。

どこか言葉遊びのような可愛らしさも感じることの出来る美しい言葉ですね。

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