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「逡巡」という言葉。
一度は聞いた事はあるでしょうか?
少し難しい言葉かもしれません。
「逡巡」は、日常会話ではあまり登場しませんが、本や新聞などで目にする事もあると思います。
難しい字ですが、社会人の常識として「逡巡」の意味をはっきり知っておきたいですよね!
また、「逡巡」は「躊躇」とよく似た意味で使われることがあります。
この二つの言葉の違いは何なのでしょうか?
気になりますよね!
今回は「逡巡」の意味と使い方!「躊躇」との違いについて説明致します!
「逡巡」の意味と使い方
「逡巡」の意味を調べてみました。
「逡巡」は「しゅんじゅん」と読みます。
「決断できないで、ぐずぐずすること」
「しりごみすること」
「ためらい」
などの意味があります。
かなりマイナスなイメージの言葉が並びましたね・・・。
「逡巡」の「逡(しゅん)」という字は、「しりぞく。譲る。ためらう」という意味です。
「巡る(めぐる)」はそのまま「色々な所をまわる」事を意味します。
なので、「逡巡」は人が悩んでぐるぐる遠回りしていたり、想いを巡らせているイメージが湧いてきますね。
「逡巡」は、少しだけ迷うというよりは、本当に悩んでぐずぐずしている様子を表しているようです。
よく言えば、それだけ考えているので「考えが深い」という事にもなります。
でも、あまりに悩んでぐずぐずしていると、悪い意味の「優柔不断」になってしまいますね。
「逡巡」を使った四字熟語
「逡巡」は四字熟語にもよく登場するので、いくつか紹介してみます。
まず、狐疑逡巡(こぎしゅんじゅん)は、狐のように疑い深く、決心がつかないでぐずぐずしている様子を言う言葉です。
次に、遅疑逡巡(ちぎしゅんじゅん)は、疑い迷って決まらず、ぐずぐずしている様子を言う言葉です。
最後に、躊躇逡巡(ちゅうちょしゅんじゅん)は、決心がつかず、ぐずぐずとためらうことを言います。
これらの対義語としては、迅速果断(じんそくかだん)、即断即決(そくだんそっけつ)などがあります。
四字熟語も難しいですが、機会があれば使ってみましょう!
「逡巡」の例文と類語
【例文】
- 株を買うのを逡巡するといっても、いつもまでも待っていては相場が変わってしまう。
- 裁判員裁判では、裁判員が容疑者の人生に多大な影響を与える判決を下すのを、逡巡することも想像に難くない。
- ネット通販を利用する際、実物を見れないので購入するかどうか逡巡する人も多い。
- 経営者は、コストがかかる大胆な改革に対して、逡巡してしまう傾向があります。
- 天気が悪くなったため、引率の教師たちは今後の判断について逡巡していた。
- どの大学に願書を出すべきか、この一週間ほど逡巡している。
【類語】
- 優柔不断
- 躊躇
- 熟考
- ためらう
「躊躇」との違いは?
「逡巡」の意味は、「決断できないで、ぐずぐずすること」でした。
これって、「とまどう、ためらう」などの意味がある「躊躇(ちゅうちょ)」とよく似ていますよね。
具体的に「逡巡」と「躊躇」とどんな違いがあるでしょうか?
「躊躇」は、何か行動をしようとしていた時に迷いが生まれ、決心できなくなることを言います。
それに対して「逡巡」は、「躊躇」よりも時間的な幅が長く、あれこれぐずぐずと悩んでしまって先へ進めないことを意味します。
「躊躇」はどちらかと言えば、一瞬の迷いに当てはまりますね。
「彼女は本音を話すことを一瞬躊躇した」
というように使われます。
「逡巡」は逆に、より時間をかけて悩み、考えている事、またそれによって前に進まない様子を指しているんですね。
両方とも細かい違いですが、使い分けてみましょう。
まとめ
いかがでしたか?
日常会話で「逡巡」を使う機会はそれほど多くないかもしれませんね。
でも、本や新聞などでも使われているので意味をしっかり知っておけば役に立つと思います。
また、逡巡は四字熟語として使われることも多いので、この機会にぜひ覚えておきましょう。
「躊躇」との使い分けもしっかりとしていきたいですね。
宜しければ参考にしてみてください。