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季語

「春泥」の意味や読み方と由来とは?いつの季語?俳句も紹介

「春泥」の意味や読み方と由来とは?いつの季語?俳句も紹介

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「春泥」の季語の意味や読み方をご存知でしょうか。

様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「春泥」について解説していきます。

今回は改めて「春泥」について基本的な意味や読み方、由来はもちろん、いつの季語なの?といった疑問にもお答えしていきます。

「春泥」を使った俳句もご紹介いたします。

「春泥」の意味と読み方

「春泥」とは、雪解けが進む事や雨が降る事で地面に出来る泥のぬかるみを指す言葉です。

読み方は「しゅんでい」です。

外気温もまだまだ上がりきっていないので雪解け水や雨水がすぐには乾かず、あちらこちらにぬかるみが出来るというまさに春ならではの光景を表現した言葉とも言えますね。

「春泥」の由来

「春泥」という言葉自体はなんと江戸時代から使われていたと判明しています。

蕪村の弟子である人物の号が「春泥舎」というものだったそうです。

ですがこの時代に使われていた「春泥」は現在のような「春の泥」「ぬかるみ」という意味ではなく「春になじむ」という意味で使われていたんですよ。

「泥む」は「なづむ」と読むこともあることから、「馴染む」という言葉と混ざり「春に馴染む」という意味だったと考えられています。

現在の意味として季語になったのは明治時代に入ってからだと言われています。

「春泥」はいつの季語?

「春泥」は俳句を作る上で「春」の季語として使われています。

「初春」など春の時期を限定した季語ではなく「春」という季節を通して使う事が出来る「三春」の季語なんですよ。

子季語には「春の泥」などがあります。

「春泥」を使った俳句

ゴルフアーの佳人の自動車春泥を
(ごるふぁーの かじんのじどうしゃ しゅんでいを)
日野草城

春泥につづき煌く星もあり
(しゅんでいに つづききらめく ほしもあり)
中村汀女

春泥に押しあひながら来る娘
(しゅんでいに おしあいながら くるむすめ)
高野素十

まとめ

季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。

春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。

季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。

日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。

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