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海外で働きたい!という方や海外勤務の方も、日本とは違う文化の国で働く前にはその国のルールやビジネスマナーなどを知っておく必要があります。
今回はタイ法人に勤務されているYさんにタイでのビジネスマナーや注意する点、タイの国民性などについて伺いました。
これからタイで働いてみたい!働く予定!という方は是非参考にしてみてください。
タイでのビジネスマナー・気をつけるべき2つの事
基本的にはタイと日本のビジネスマナーに大きな違いはありませんが、一緒にビジネスをするにあたり、いくつか気をつけなければならない点があります。
今回はタイでのビジネスを円滑にすすめるための注意点を2点紹介したいと思います。
1、何事にも記録に残しておく
1点目は、「何事にも記録に残しておく、もしくはエビデンスを取っておく必要がある」ということです。
日本の場合ですと、取引先や同僚と一度話したことやお願いをしたことはお互いが覚えているものであり、仮に忘れていた場合は謝罪をして対応するのが一般的です。
しかしタイの場合だと、話の中でお願いしたことや約束をしたことが忘れられていることがしばしばあります。
それだけでなく、それを指摘しても覚えていない場合すらあります。
もちろん、悪気はありません。
これは取引先との間に起こることもありますが、比較的に社内でよく起こることが多いです。
こういった問題を防ぐための対策として、お願いごとや約束ごとは常にメール等の文面で残しておくことが挙げられます。
証拠として残っていると仮にお願いを受けた人が忘れていた場合でも言い逃れ出来ず、すぐに対応して貰える場合が多いです。
約束を覚えていない点に関しては、いい加減な仕事をしているという面もありますが、日本人の当たり前の感覚と少し違う感覚を持っていることが原因です。
一度伝えるだけでは不十分な場合がありますので、お願いや約束をするときには文面に残しておくこに加えて、それを忘れさせぬよう常にケアし続けることも重要になってきます。
ケアの内容としては、締め切りが近づいてきたら再度その件に関して確認をとっておくことが効果的です。
その際に記録しておいたエビデンスを提示し「これ、どうなってる?」と言った具合に確認をすることで、円滑に取り組んでもらうことができます。
また、確認を取った際に、約束した内容と違うことを言ってくる場合もまれにありますので、その際にエビデンスを提示し、本来約束していたことを思い出させることも効果的です。
いずれにせよ、文面で残しておくことによって「言った・言っていない」の水掛け論を防ぐことができます。
日本の感覚からすると使わなくても良い労力を使いますので大変な面はありますが、重要なお願いや約束をする際には少々神経質になるくらいが丁度いいです。
常に気を配り続けることが重要です。
2、注意や指導する時は一対一で
2点目は「人前で恥をかかすようなことを避けるのが重要」ということです。
日本の場合ですとよく社内で上司が部下を他の社員の目の前で叱ることがありますがタイの方の場合ですとあまり多くは見られません。
理由としてタイの方は比較的人前で叱られることを嫌う人が多いためです。
もちろん、それが好きな人はいないと思いますが、日本人に比べるとタイの方はそれをかなり嫌がります。
その為一緒に働いているタイの方を注意する際や指導する際は人前ではなく一対一で対応するのが良いです。
伝え方にも気を配らなければいけません。
一方的に叱るのではなく悪いポイントや完全のアドバイス等、気を配らなければなりません。
以前、私の上司がタイ人の同僚を注意した際に、LINEで叱り方に対する不満を言われたと言っていました。
タイの方は見栄っ張りもしくはプライドが高いと言われることも多いです。
それは国民性の一つですので悪いことではありませんし、それが良い方向へ作用することもあります。
ただ、日本の感覚で注意をすると、タイの方と良い関係は築けないかもしれません。
相手を思って叱るのは良いですが、人の見ていないところで丁寧な言葉を選択する必要があります。
国民性の違いや感覚の違いはもちろんありますが、これらを意識することで良い関係を築きながらビジネスを円滑に進めていけると思います。