言葉の意味と使い方

「対話・会話・議論・討論」の意味の違いと使い分け方!【例文つき】

「対話・会話・議論・討論」の意味の違いと使い分け方!【例文つき】

日常生活でも、仕事をしている時でも、誰でも人と話をすると思います。

仲良く話すこともあれば、意見が食い違うこともありますよね。

「対話」「会話」「議論」「討論」は、どれも人と話をしたり、意見を述べたりするような意味の言葉です。

それぞれ意味はどのように違うのでしょうか。

今回は、「対話・会話・議論・討論」の意味の違いと使い分け方!【例文つき】についてご説明いたします!

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「対話・会話・議論・討論」の違い

「対話・会話・議論・討論」のそれぞれの意味を簡単にまとめると

  • 「対話」は「向かい合って話をすること」
  • 「会話」は「二人以上で話をすること」
  • 「議論」は「意見を論じ合うこと」
  • 「討論」は「是非を議論すること」

となります。

「対話」と「会話」、「議論」と「討論」が音や字面だけでなく意味も特に似ているかな、という気がします。

ですが、細かく見ていくとそれぞれに違いがあります。

一つ一つ確認していきましょう。

「対話」の意味

「対話」は「二人が向かい合って話をすること」という意味です。

「対」は「むきあう」などの意味がある漢字です。

といっても「対話」は単に顔を向き合って言葉を発し合うというだけではありません。

「直接向き合って互いに話をする」ということで、意思を伝え合う、理解し合うためにコミュニケーションをとるという、しっかりと話し合う意味合いになります。

単に挨拶をするだけなどではなく、信頼関係を気づくため、理解し合うためといった深い話合いということですね。

【例文】

  1. 日韓首脳の対話が実現した。
  2. 教師と生徒の対話が大切だ。
  3. 自分との対話とは、自分を見つめ直すということだ。

「会話」の意味

「会話」は「二人または数人で話をすること」という意味です。

「日常会話」「英会話」など、よく使う言葉だと思います。

「会話」は二人かそれ以上の人数で話をすること、という意味なので特に深く理解し合うためとか、意見を戦わせるため、といった意味合いはありません。

「対話」のように信頼関係を築くためなどではなく、言葉を交わすことでコミュニケーションをとる、ということに重きをおく言葉です。

気軽にとりとめのない話をするとか、普段話すようなことを話す、外国語を使って話してみるなど、「話をする」という広い意味で使えます。

【例文】

  1. 長い間英会話のレッスンに通った。
  2. なにげない日常会話が大切だ。
  3. 微笑ましい親子の会話。

「議論」の意味

「議論」は「意見を論じ合うこと」です。

自分の意見を論理的に組み立てて述べあいます。

「会話」は思いつくままに言葉が出てきて互いにコミュニケーションをとることですが、「議論」は何か共通の目的があって、結論を出すために意見交換をするわけです。

結論を出すために自分の考えを述べたり、相手の考えを聞いて批評したりして論じ合います。

【例文】

  1. 夫婦別姓についての議論。
  2. 若い頃はよく仲間内で哲学の議論を熱く交わしたものだ。
  3. 年内に結論を出すべく議論を重ねてきた。

「討論」の意味

「討論」は「その問題について是非を議論すること」です。

「是非を」というところがポイントです。

つまり、「討論」は「議論」と違って、意見を戦わせてどちらが正しいか決めようとします。

例えばある議題に対して賛成派と反対派に分かれて、それぞれが意見を述べたり相手に反論したりして、自分側の正しさを主張しあいます。

そして、審判的な立場の人(たち)が判定をくだします。

はっきりと勝ち負けがあるのが「討論」なわけですね。

【討論】

  1. 文化人が意見を戦わせる討論番組。
  2. 大統領候補者による討論会が開催された。
  3. どちらの意見が正しいのか、徹底的に討論をしようじゃないか。

なお、「討論」は「勝敗をつける」ということから、「相手を言い負かす」というイメージで、悪い印象を持たれることもあります。

ですが、あくまでもより良い結論を出すためにする手段であって、相手を言い負かすための言い争いとは違います。

大学や、時には小学校の授業でも「討論」「ディベート」などと言って、特定の議題に対して賛成・反対に分かれて論理的に自分たちの意見を主張し合うということが行われることがあります。

冷静に、客観的な視点なども考えて自分の主張を組み立てるというスキルを獲得するためのもので、これは社会に出てからも非常に重要なものであると言えるでしょう。

「対話・会話・議論・討論」の使い分け方

「対話・会話・議論・討論」のそれぞれの意味がわかりましたね。

どのように違っていてどう使い分けるのか、再度確認しておきましょう。

「対話」は向かい合って信頼関係を築くような話し合いのことです。

それに対し、「会話」は広く「二人以上で話をすること」という意味で、あまり内容のないようなちょっとした話をしあうことなども「会話」と言います。

「会話」ではあまり何も考えなくても言葉が出てきたりしますが、「議論」は結論を出すために考えて、意見を述べ合うことを言います。

「討論」はどちらが正しいかを、意見を主張しあって決定するものです。

  • 「対話」……相手の意見を聞いたり自分の意見を述べたりする。理解し合う、信頼関係を築くなどの目的で、特に結論を出すためのものではない。
  • 「会話」……広く二人以上で話をすることを指す。意見を述べ合うということではなく、ちょっとした話をすることなども含む。
  • 「議論」……結論を出すためにお互いに意見を述べて論じ合う。特に勝敗がつくわけではない。
  • 「討論」……自分の意見を正しいものとして主張したり、相手の意見を批判・反論したりする。意見を戦わせて勝敗をつける。

まとめ

「対話・会話・議論・討論」はそれぞれ意味が違っていましたね。

「対話」も「会話」も、「議論」や「討論」も仕事をしていく上でそれぞれ必要なものです。

コミュニケーションをとったり、理解しあったり、仕事や環境をより良くするために時には意見を戦わせたりすることも大事なことですよね。

ぜひこれらの言葉の違いをしっかり理解して、使い分けていきましょう。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
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三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。