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端午の節句に菖蒲湯に入るのはなぜ?由来と入浴剤で代用はあり?

端午の節句に菖蒲湯に入るのはなぜ?由来と入浴剤で代用はあり?

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端午の節句である5月5日の風習の一つに、「菖蒲湯に入る」とというものがあります。

なぜ菖蒲湯に入るのか疑問に思ったことはありませんか?

ここでは、端午の節句と菖蒲湯に関する由来、入浴剤で代用しても良いのかなどをお話しさせていただきます。

端午の節句に菖蒲湯に入るのはなぜ?

端午の節句に菖蒲湯に入るのは「厄除け」の効果があるとされているからです。

端午の節句は、中国から渡った文化です。

古代中国では、菖蒲は病や邪なものを払う効果があるとし、薬草として活用されてきました。

そして端午の日とは、春と夏の間の境目とされており、季節の変わり目には悪いものの影響を受けやすいと考えられていたのです。

実際気候的にも不安定な時期であるため、空調のない昔は体調を崩しやすい人が多かったのではないかと考えられます。

ですから民間療法的な意味も込めて、この季節の変わり目を乗り切って体調を整えるという目的で菖蒲は愛用されていたようですね。

また菖蒲の活用法は、菖蒲湯だけではなく菖蒲を刻んでお酒に混ぜて飲んだりもしていたという記述も歴史的文献には書かれています。

日本で菖蒲湯が広まったのはいつから?

ではいつ頃から日本で菖蒲湯という風習が一般市民に広まったのかと言いますと、なんと江戸時代からでした。

では、江戸時代まで菖蒲湯文化は日本にはなかったのかというと、そうではありません。

江戸時代の前の戦国時代、この頃の宮廷生活が記された文献である「御湯殿上日記」には菖蒲湯の記述があるのですが、どうやら宮廷で暮らす貴族のみの風習であり、この頃は一般市民にはまだまだ広まっていない風習だったのです。

では江戸時代になぜ広まったのかというと、おそらく銭湯文化の影響だと考えられます。

江戸っ子はお風呂が大好きで湯屋は社交場でもあり、その季節柄や行事に合わせての催し物的なことがありましたから、菖蒲湯文化が広まったのもなんだか自然だと言えるのです。

菖蒲湯のやり方

まず菖蒲の入手方法ですが、4月下旬から5月上旬になるとスーパーに陳列されることが多く、ホームセンターや花屋で売っている場合もあるので、お近くのお店を調べてみてください。

値段の相場は、数百円〜1,000円程度だと思っておいてください。

さて、菖蒲湯の方法ですが、一番簡単なやり方は、菖蒲を綺麗に洗い輪ゴムで根元を縛り、菖蒲を湯船に入れるだけです。

ちなみにお湯を沸かす時から菖蒲を入れると香りが立ち、より一層濃厚な菖蒲湯が楽しめます。

また、菖蒲を細かく刻んでガーゼ袋に入れてお風呂を沸かす方法もあり、このやり方は菖蒲の成分がさらに濃く抽出できます。

菖蒲湯の実際の効果は?

菖蒲には、精油成分が多く含まれています。

神経痛や腰痛などの痛みの緩和、皮膚の保湿、疲労回復、血行促進の効果が期待できます。

ですから、冷え性や不眠症、筋肉痛などにも効果的です。

菖蒲は香りも強いのですが、その爽やかな香りによってアロマセラピー効果も期待でき、リラックスできるでしょう。

ただし、人によっては合わない方もいらっしゃるため、無理はしないようにしましょう。

入浴剤で代用してもいいの?

  • 「菖蒲が近くに売っていない」
  • 「以前試したが肌に合わなかった」
  • 「手間がかかる、もっと気軽に楽しみたい」

そんな方は、もちろんどの入浴剤で代用してもOKです。

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ぶっちゃけて言えば、別に菖蒲にこだわらなくても良いのです。

菖蒲湯の本当の意味は「季節の変わり目である端午の節句の頃、体調を崩さず健康に過ごすため」です。

ですから、ご自分の体調とライフスタイル、好みに合わせて入浴剤を選んでも問題はないのです。

入浴剤は肌に優しく作られているものもありますし、刺激も少ないため人によっては生の菖蒲よりも入浴剤の方が合っている方もいらっしゃると思います。

どうしても「菖蒲」というものを入浴剤でも楽しみたい方は、菖蒲湯の入浴剤も売られていますし、菖蒲以外の生薬とも混ぜ合わせている入浴剤や、菖蒲を乾燥させたものをガーゼ袋に入れて売っているようなものもありますので、そちらの購入がおすすめです。

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まとめ

古代中国から日本に伝わった風習である菖蒲湯には、季節の変わり目である端午の節句の時期に体調を崩さないようにと「厄除け」の意味がありました。

この記事でご興味を持たれた方は、今年の端午の節句はぜひ菖蒲湯を試してみませんか?

また菖蒲湯はお湯に浸かって体調を整えるということが本来の目的ですから、肌に合わない方や手軽に楽しみたい方は入浴剤で代用しても、もちろん問題はありません。

菖蒲にこだわらず、好きな入浴剤で心も体もポカポカになりましょう。

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