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「手前ども」は、自分たちのことを言う言葉です。
時代劇に出てきそうな、古い印象の言葉ですよね。
ですが、現代でもこの「手前ども」は使われている言葉です。
若い人は特に、使ったことはないという人も多そうですね。
この機会にしっかり確認しておきましょう。
今回は、「手前ども」の意味と使い方!ビジネスマナーとしてOK?【類義語・例文】についてご説明いたします!
「手前ども」の意味
「手前ども」は「自分を含む複数名をへりくだって言う表現」です。
「てまえども」と読みます。
自分たち、私たちということをへりくだって言っているわけですね。
「てめえども」と読むと、複数人の相手に対して乱暴に呼びかかている(「お前ら」のような)ことになってしまいますので気をつけましょう。
「手前」というのは「手前の本を取る」などと言うように、目の前、自分に近い方という意味もありますが、一人称の代名詞でもあります。
「わたくし」という感じで、自分のことを謙遜して言う丁寧な言い方です。
現代では、実際に「手前は……」と言っている人はあまり見かけないと思いますが、時代劇や時代小説でよく使われていますよね。
「手前ども」も、古い印象で若い人はあまり使わない表現になっていますが、「わたくしども」と言うのと同じでへりくだって自分たちのことを言う言葉です。
「手前ども」の使い方
「手前ども」は自分たちをへりくだって言う代名詞です。
時代劇などでもお殿様や立派なお侍ではなく、街の商人などが使っている言葉ですよね。
現代でも、多くは商人、つまりビジネスシーンやお店での接客などでよく使われる言葉です。
へりくだって言う言葉ですので、目上の人やお客様に対して使うことができます。
「私たち」というのと同じように使います。
【例文】
- 手前どもは代々西陣織の織元として商いをしております。
- 手前どもは毎週水曜が休業日となっております。
- この度は手前どもの不注意でご迷惑をおかけいたしました。
- 手前どもでは一見さんはお断りしております。
「手前ども」はビジネスマナーとしてOK?
「手前ども」は時代劇に出てきそうな古めかしいイメージの言葉ですので、実際に仕事の時などに使うのを躊躇してしまう人も多いかもしれませんね。
ですが、「手前ども」は自分たちをへりくだって言う代名詞ですので、丁寧な言葉ですからビジネスシーンでも使うことができます。
「私たち」、また「私たちの会社」「私たちの店」といった意味で、仕事相手やお客様に対して使うのが良いでしょう。
もちろん、使い慣れなくて不安であるとか、会社やお店の雰囲気が「手前」という言葉と合わないなどの理由で使いたくない場合は他の言葉に言い換えることもできます。
- わたくしたち
- わたくしども
- 当社
- 弊社
- 当店
など、自分たちのことを表す言葉を使うことができますね。
「手前ども」の類義語
「手前ども」の類義語には次のようなものがあります。
- 私たち
- 自分たち
- わたくしども
- 弊社(自分の属する会社の謙称)
- 小社(自分の属する会社の謙称)
- 弊店(自分の店をへりくだって言う語)
- 当社(自分の会社)
- 当店(この店。自分の店)
- 弊方(自分側の組織をへりくだって言う語)
- 我々(「われ」の複数。わたくしたち)
「手前ども」の対義語
「手前ども」の決まった対義語は特にありません。
「手前」が自分のことなので、反対は「あなた」などになります。
ですので、「手前ども」の反対ということは
- あなたたち
- あなた方
- 君たち
- お前たち
- お前ら
- 貴様ら
などが考えられます。
「あなたたち」「君たち」は普通の呼びかけですが、「貴様ら」「お前ら」などというのは目下に向けてやののしりの時に使う言葉ですから気をつけましょう。
まとめ
「手前ども」は自分たちのことをへりくだって表現する言葉でしたね。
礼儀正しい言葉ですが、古い印象もありますので、若い人の会話ではあまり使われなくなってきています。
ですが、ビジネスシーンではまだまだ見聞きする機会も多い言葉ですからしっかり理解しておきたいですね。
最後までお読みくださりありがとうございました!