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中小企業ではそもそも新卒募集をせず、中途採用、いわゆる転職組だけ採用するケースも多いです。
今回は中小企業で採用面接を担当されていたM面接官にお話を聞きました。
中小企業への転職を考えている方、面接官はどういうところを見ているのかを知りたい方は
大手企業とはまた違った、中小企業での面接官の目線を参考にしてみてください!
中小企業への転職・面接でのポイントは?
名前 M面接官
年齢 46歳
業種 製造業
都内の製造業事務所(工場は埼玉、群馬)にて製品開発系の管理職に就いております。
典型的な中小企業ですので、安定した人材の確保には困っている反面、せっかく入社した方がすぐ辞められても困りますし
かといって、こちらがへりくだるのもおかしな話なので、
面接の際には応募職種の詳細を説明するほか職場の雰囲気や特長を説明し、納得して入ってもらえるよう努めております。
弊社では新卒者を受け入れる体力がなく、中途採用のみであり
つまり一度はドロップアウトした方を雇う形なので、
事前に履歴書と職務経歴書を郵送いただき先に書類選考をしてから面接に臨んでいます。
最近はPCで写真を折り込んだ履歴書を作成できるようになりましたので、応募書類は整然としていることが多いのですが
直接手をかけたところがないと、他社向け履歴書のコピペかなという印象を持ってしまいますので、
写真だけは証明写真機のものを切り貼りするとか、自筆の手紙が添えられていないかという点は確認しています。
面接の際ですが、服装は30代の方でも、いかにもリクルート系のスーツで来られる方が増えました。
こちらとしては、極端に派手でない限りは悪い印象は持たないと思います。
履歴書の内容と実際会った時のギャップがないか
次に、書面から想像していた応募者のイメージと、実際会った際のギャップが無いか…
例えば事務職の募集に対して、応募者が明らかにガテン系の体つきや話し方をされていれる場合は、
これまでの職種経験や、プライベート面の趣味などを詳しく伺うようにしています。
これは、ガテン系の方は受け答えがハキハキして面接時の印象は良いのですが、採用を決めてから入社日当日にドタキャンされたことがあったためです。
やはりこれまでの経歴と違う系統の職種が、応募者の本意でなかったのかなと思います。
転職回数が多くても直近の在職歴が長ければOK
経歴上から重視するポイントですが、すぐ辞めなさそうか?ということです。
直近での転職回数が多いのは論外です。(書類の段階で落としてます。但し直近の在職歴が5年以上あればOKとしています。)
そのうえで、女性の場合はご主人の転勤で職場がコロコロ変わっているかが分かりますし
男性の場合は、未婚の方よりは妻帯者の方が簡単には辞めないのではないかと想像しますので、選考には有利です。
当社では、事務系でも正社員よりパートさんの方が多く、一般職位でも正社員だと当社内では高給の部類になるため、
正社員応募の面接では、将来的に会社をしょって立てるか?という点もポイントになります。
年収のビジョン(中小企業における現実的な相場を踏まえたもの)や、将来の自身の目標やビジョンを伺うようにしています。
これは、先に書いた「会社をしょって立てるか?」というのが必ずしも管理職のみを指すのではなく
技術職であれば、その道のスペシャリストになる道もあるため、このような将来像があるかを問うものです。
法人相手の営業の場合は好印象だけではダメ!
以前、営業職の応募で会話のとても上手な女性がおり、前職も営業職だったことから
面接した私は好印象だったのですが、最終的に社長面接となった際、将来どうなりたいですか?という質問に対して明確に答えることができず、落とされてしまった事例がありました。
当社は法人相手の営業をするため、訪問セールスや個人相手の営業経験では表面上の好印象で終わってしまいます。
ここを社長が評価したかったのだと思います。
また、会社に対してこんな効果や利益を持って来れます、というような指標を示してくださる方やこれまで接した人脈が分かりやすい方は、採否の判断がしやすいと思います。
ただ、どの方にも言えるのですが謙虚さの有無は最優先であり、会話や応募書類の文脈であらかた分かるものだと思います。
まとめ
人材の確保はどこの企業も重要な課題ですが、特に中小企業の場合は少数先鋭で経営しているところも多いので
「長く続けてくれそうか」ということはよく見ているのだなと思います。
やはりそうなると転職回数はどうしても注視してしまいますね。
直近で辞めた会社が長く勤めていればそこまで悪い印象は持たれないかもしれませんが、「転職理由」や「前の会社をなぜやめたのか」などの質問の対策は十分にしておいた方がいいですね。