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「徒労」の意味と使い方!「徒労に終わる」とは?【類義語・対義語】

「徒労」の意味と使い方!「徒労に終わる」とは?【類義語・対義語】

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社会人として、仕事をしていく上で努力が無駄になったり、頑張ったのに報われなかったりといったことがあるでしょう。

そんなときに使う言葉が「徒労」です。

「徒労に終わる」という使い方をすることが多く、ビジネスシーン以外でもよく使われていますので、この機会に意味や使い方を確認しておきましょう。

今回は、「徒労」の意味と使い方!「徒労に終わる」とは?【類義語・対義語】についてご説明いたします!

「徒労」の意味

「徒労」は「無駄な骨折り。無益な苦労」という意味です。

「とろう」と読みます。

「骨折り」、「骨を折る」というのは頑張ることです。

一生懸命に頑張って、でも相応の見返りが得られないということを「骨折り損」などと言います。

「徒労」というのはこの「骨折り損」で、一生懸命頑張っても結局意味がない、無意味な苦労をするようなことを指します。

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「徒労」の使い方・「徒労に終わる」とは?

「徒労」は頑張ったが無駄だった、一生懸命やったが相応の見返りが得られないというようなことを指して使います。

「徒労に終わる」という使い方をすることが最も多いでしょう。

「徒労に終わる」は、「頑張ったが無駄に終わる」「努力したが無意味に終わる」ということを意味します。

他にも「徒労に帰す」(骨折ってきたことが無駄に終わる)、「徒労感」(やってきたことが無駄に終わり馬鹿馬鹿しい気持ち、努力が報われず感じる疲れ)といった使い方もあります。

いずれも、努力が無駄だった、頑張っても無意味だったというがっかりと落ち込んだり疲れたりしてしまうような、悪い状況で使う言葉です。

【例文】

  1. 何日もかけて準備した資料だが、使われることはなく徒労に終わった。
  2. 夏休み中ずっと練習して来たが、秋の大会が中止になり徒労に終わった。
  3. 一生懸命作った作品が火事で焼けてしまい、徒労に帰すこととなった。
  4. せっかくの努力が徒労に帰す。
  5. 一日中探し物をしていたが、ポケットの中から見つかったので徒労感に襲われた。
  6. 丁寧に教えても部下がなかなか仕事を覚えてくれず、徒労感を覚える。
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「徒労」の類義語

「徒労」の類義語には次のようなものがあります。

  • 無駄骨(無駄骨折りの略。苦労したことがなんの役にも立たないこと)
  • 無駄足(わざわざ行ってもなんの役にも立たないこと)
  • 無駄な努力(役に立たない努力)
  • 骨折り損(せっかくの苦労がむだになること)
  • 無意味(意味のないこと)
  • 無益(利益のないこと。むだなこと)
  • 不毛(なんの進歩も成果も得られないこと)

いずれも、せっかくおこなった行為や努力が、役に立たなかったり利益を出せなかったりして無駄になってしまうということを表す言葉ですね。

「徒労に終わる」の言い換え表現

「徒労に終わる」の言い換えに使える表現には次のようなものがあります。

  • 骨折り損のくたびれ儲け(苦労してもくたびれるだけで少しも利益がないこと)
  • 無駄骨を折る(やったことが全て役に立たなかったこと)
  • 水泡に帰す(努力したものが無駄になること)
  • 台無しになる(物事がすっかりだめになること)
  • パーになる(それまでやってきたことが無駄になってしまうこと)
  • 焼け石に水(努力や援助が少なくて、何の役にも立たないこと)
  • 賽の河原の石積み(きりのない努力。無駄な努力)

また、自分が頑張ったけれど成果を出せなかった、無駄骨だったということを上司などに報告する際には、例えば「徒労に終わりました」と言うよりも

私の力不足でした

力不足で申し訳ありません

ご期待に沿えず申し訳ありません

などのように、自分の力が足りず無駄になってしまったという言い方にすると、へりくだった謙虚な言い方になるでしょう。

「徒労」の対義語

「徒労」の対義語には次のようなものがあります。

  • 有意義(意義のあること。それに値する値打ちがあること)
  • 成果(しとげて得る結果)

まとめ

「徒労」は、無駄な骨折り、無益な努力という意味でしたね。

何かを一生懸命やって、「徒労に終わって」しまうととても残念ですね。

できればせっかくの努力を「徒労」にはしたくないものです。

ですが、仕事をしていく上で、努力してもどうしても無駄になってしまうことは誰しもあるものでしょう。

そのとき「徒労」になった努力も、後々にその経験を活かす機会が来るかもしれません。

ぜひ「徒労」の意味を理解した上で、適切な場面で使ってみてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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