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「陶酔」の意味と使い方!「心酔」との違いは?【類語・例文】

「陶酔」の意味と使い方!「心酔」との違いは?【類語・例文】

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「あの人は、自分に陶酔している」なんて言葉、聞いた事ありませんか?

あまり良い意味で使われないと思いますが、何かに夢中になっているという意味ですよね。

正しくはどんな意味があるのでしょうか?

また、「陶酔」と似た言葉で「心酔」があります。

「陶酔」と「心酔」は何が違って、どう使い分ければ良いのでしょうか?

今回は「陶酔」の意味と使い方!「心酔」との違いについてご説明致します!

「陶酔」の意味と使い方

「陶酔(とうすい)」の意味を調べてみました。

「陶酔」は、「気持ちよく酔うこと、心を奪われてうっとりすること」という意味です。

「陶(とう)」という漢字は、調べてみるといくつもの意味があります。

焼き物、教え導く、打ち解けて楽しい、もやもやして晴れない、などです。

「陶酔」は、打ち解けて楽しいという意味が用いられているようです。

また、「酔(すい)」は「酔う」という意味の他に、「自制心・理性を失う」という意味もあります。

「陶酔」の「陶」という漢字と混同して間違いやすいのが「淘」という漢字です。

「淘」は、「生存競争によって環境に適応しない個体が死滅し適応するものだけが残る」という意味の「淘汰」に代表されるように、水で洗い、ゆすってより分けるという意味があります。

「陶」と「淘」を間違えないように気を付けましょう。

「自己陶酔」と「陶酔境」

「陶酔」が使われている言葉の中に、「自己陶酔」と「陶酔境」があります。

「自己陶酔(じことうすい)」は、自分自身の考えなどを素晴らしいものとして、自分自身に酔いしれることを言います。

「陶酔境(とうすいきょう)」は、ほどよく酒に酔った時の、うっとりとした良い気持ちの事を言います。

また、美しいものや素晴らしいものを目にした時の、うっとりとした気持ちを表しています。

どちらも何かに酔っている様を表現している言葉ですね。

機会があれば使ってみましょう!

「陶酔」の例文と類語

【例文】

  1. 有名な役者の舞台を見たが、その名演技に陶酔してしまった。
  2. 彼女は演奏を聞いた後、陶酔したような虚ろな表情を浮かべていた。
  3. 彼は優秀な自分自身に陶酔しきっている。
  4. 美味しいワインに陶酔してしまった。
  5. 目まいのような陶酔感を味わった。

【類語】

  • 恍惚
  • 夢中
  • 没頭
  • 熱中
  • 傾倒
  • 崇拝
  • 盲従

「心酔」との違いは?

「陶酔」と似た言葉で、「心酔(しんすい)」があります。

この二つの言葉は、どう違うのでしょうか?

まず「心酔」は、

「ある物事に心を奪われ、夢中になること」

「ある人を心から慕い、尊敬すること」

などの意味があります。

文字通り、夢中になって心が酔っている状態を表しているようです。

「陶酔」は「気持ちよく酔うこと、心を奪われてうっとりする」という状態を表しています。

広い意味で使われ、お酒に酔ったり、自分自身に酔ったりする事も表します。

それに対して、「心酔」は「ある物事や、人物に夢中になる事」を表しています。

アイドルに心酔するとか、心を奪われ、夢中になる状態です。

「陶酔」が気持ちよく酔っている状態に注目しているのに比べ、「心酔」は、よりその対象に心が夢中になっているという事自体に注目していると言えます。

細かい違いですが、上手く使い分けてみましょう。

また、「陶酔」「心酔」と似たような意味で使われる言葉で「傾倒(けいとう)」があります。

「傾倒」は、「かたむき倒れること。また、かたむけ倒すこと」と意味がありますが、「ある物事に深く心を引かれ、夢中になること。また、ある人を心から尊敬し、慕うこと」という意味もあります。

「陶酔」や「心酔」との使い分け方として、「傾倒」は主義や思想に関してよく使われる傾向があります。

まとめ

いかがでしたか?

「陶酔」も日常の会話ではあまり登場しない言葉かもしれません。

しかし、色んな言葉の意味を正しく知っていれば、きっと役に立つはずです!

「陶酔」と「心酔」は同じような意味だと思っていましたが、やはり違いがありましたね。

混同しないように使い分けてみて下さい。

宜しければ参考にしてみてください。

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