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「淘汰」という言葉を知っていますか?
中高生の時、生物の授業で聞いたことがあるという人も多いかもしれませんね。
この「淘汰」はビジネスシーンでも使われることがある言葉なんです。
製品や企業、人に対しても使われることがあります。
少し難しい印象の言葉ではありますが、ぜひ正しい意味や使い方を知って、使いこなしてみましょう。
今回は、「淘汰」の意味と使い方!「排除」との違いは?【対義語・例文】についてご説明いたします!
「淘汰」の意味
「淘汰」は「不必要なものや不適当なものを排除すること」という意味です。
「とうた」と読みます。
他にも生物学の用語として「環境に適応した生物が子孫を残し、他のものは滅びるという現象」、また地学の分野の言葉として「流水や風による運搬の過程で堆積物が重さや形状などによって選別されるという現象」という意味もあります。
「淘汰」の「淘」は水洗いして選り分ける意、「汰」は勢い良く水を流してすすぐ意の文字です。
そこから「淘汰」は水で洗って選り分けるという意味になりました。
それが転じて一般的に不要や不適のものを取り除いてよいものを残す、という意味で使われるようになりました。
「淘汰」の使い方
「淘汰」は生物学的な意味で、自然淘汰などの意味で使われることも多いです。
ですが、生物以外について「淘汰」という場合はほとんど「不必要なものを排除する」という意味で使われています。
ビジネスシーンでは、物についていうのはもちろんですが、人や企業についても使われる言葉です。
例えば、能力の低い人が消えて能力の高い人が出世する。
新しい製品が売れて普及し、古い製品は廃れて廃番になっていく。
ある業界でA社やB社は栄えているがC社は業績が悪くなり倒産した。
このようなことが起こり、結果的によいものや勢いのあるものが残る、という場合に「淘汰」は使われます。
意味合いからも、「淘汰する」よりも「淘汰される」という受け身の形で使われることが多い言葉です。
【例文】
- 新製品が続々と発売され、古い製品は淘汰されていった。
- 業績の上がらない企業は淘汰される。
- 能力のないリーダーは淘汰される。
- 能力主義の会社では仕事ができない社員はどんどん淘汰されていく。
「排除」との違いは?
「淘汰」は不要なものを「排除」することでした。
「淘汰」と「排除」は類義語の関係にあると言ってよいでしょう。
では、この二つの違いはどういったところにあるのでしょうか。
「排除」は「不要のものや障害物を押しのけること。取り除くこと」という意味です。
これも物や人に対して、いらない物を取り除く、いらない人を追い出すという意味で使います。
「淘汰」と「排除」はどちらもいらないものを取り除くという点は同じですが、意味の違いがあるんです。
「排除」はあくまでも「いらないものを取り除く」ことであるのに対し、
「淘汰」は「いらないものを取り除いて、よいものを残す」ことである点が違います。
「淘汰」はいらないものを取り除くだけでなく、それによって必要なものや適したものを選んで残すことを表す言葉なんです。
「淘汰」の対義語
では、「淘汰」の対義語はなんでしょうか。
国語辞典やネットで調べてもスッキリと答えは出ませんでしたが、「淘汰」の意味から考えてみたいと思います。
「淘汰」は不要なものを排除することという意味でしたね。
ですので、反対の意味の言葉としては
- 受容(受け入れること)
- 導入(導き入れること)
- 包摂(一つの事柄をより大きな範囲の中に取り込むこと)
- 共存(二つ以上のものが一緒に存在すること)
などが考えられるのではないせしょうか。
選別せずにすべて受け入れたり、幾つものものが一緒に存在していたりする。
そんな状態の反対が「淘汰」であるといえるでしょう。
まとめ
「淘汰」は不要なものを取り除き、あるいは取り除かれることで、よいものが残るということを表す言葉でした。
現代のような競争社会を生き抜く上で重要なキーワードかもしれません。
ビジネスシーンでもしばしば使うことができそうな言葉ですね。
ぜひ参考になさってください。
最後までお読みくださりありがとうございました!