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私が通関士の資格を取ることになったきっかけは、私が勤務するIT企業の経営企画室で、新規事業を担当していたときの出来事でした。
その当時、私はアパレル企業向けのECプラットフォームシステムビジネスを黒字化する業務を担当していたのですが、私の会社自身がアパレルビジネスに乗り出すことになったのです。
そして、外国から洋服や雑貨を輸入する必要が生じたことから、私が通関士の資格を取得することになったのです。
通関士を活かせる仕事について
通関士の資格を活かせる仕事とは、貿易に関する仕事です。
具体的には、商品などの輸出入に関わる実務です。
通関士の資格が必要な企業と言えば、商社を思い浮かべる人が圧倒的に多いと思いますが、実態はもっと幅広い業種において通関士の資格は必要とされています。
IT企業でも「通関士」は活躍できる!
その代表格が、IT企業です。
とくにITベンチャー企業は、異業種にも積極的に進出し、さらにグローバルにビジネスを展開しています。
実際、私の仕事は、IT企業の経営企画室で、アパレル業界向けにプラットフォームシステムを販売することがメインでした。
私がこの仕事に着手した頃は、このビジネスは赤字事業となっており、黒字化することが急務となっていました。
数年後、黒字化することには成功しましたが、ビジネスの規模はけっして大きいものとはなっておらず、会社のもう1本のビジネスの柱に成長させるために、私の会社自身がアパレル事業に乗り出すことになったのです。
アパレルビジネスには、さまざまな方法があります。
自社内にデザイナーを雇用し、自社内で洋服を製造して販売する方法もありますが、販売に失敗した場合は膨大な在庫を抱えて、決算期末に減損処理をしなければなりません。
そのため、私の会社では、赤字決算リスクを回避することを優先させました。
外国で流行しており、なおかつ日本国内の若者や若手OLに受け入れてもらえそうな洋服や雑貨を仕入れて、販売することにしたのです。
このほうが、売れ残り在庫のリスクを抱える心配がありません。
しかし、例えば大阪にあるファッションブランドから洋服や雑貨を仕入れることとは、大きな違いがあります。
それが、輸入手続きです。
私の会社では、フランスやイタリアから洋服や雑貨を輸入し、日本国内で自社開発したECシステムを用いて販売しています。
このビジネスモデルのなかで、ポイントとなるのが、ひとつは仕入れる商品に対する目利きですが、もうひとつが輸入する商品を税関長に申告し、許可を得ることです。
輸入を成功させるには、私の会社の社員の誰かが、国家資格である通関士の試験に合格し、なおかつ通関士の試験に合格したあと税関長から認可を得て、通関士の資格を得る必要があります。
国家資格のため、試験の内容も簡単ではありません。
このため、いったん通関士の資格取得に成功さえすれば、会社の輸出入ビジネスの中核的地位を占めることも夢ではありません。
実際、通関士の資格を取得したあとの私は、社内のアパレルビジネスにおいて、キーマンとなりました。
私の場合は、通関士の資格は、アパレルビジネスにおいて活きています。
また、通関士の資格を活かせる仕事は、貿易に関するあらゆる分野といえます。
石油業界であれば、当然原油の輸入に携わることができますし、商社業界であればコーヒー豆の輸入や、鉄鉱石や液化天然ガスの輸入などのエネルギービジネスに携わることも可能となります。
一方、私たちのようなITベンチャー企業であれば、ソフトウェアの輸出業務にも活かせることが可能です。
幅広い可能性を持った資格が、通関士です。
まとめ
通関士という国家資格が重宝される理由は、輸出入される商品によっては、国家の国防にかかわるためです。
輸出が禁止されている品目があります。
また、関税を正確に計算するために、税関長に正しい内容の輸入品目と数を申告する必要があります。
通関士は貿易上のキーマンであることから、ビジネスマンとしてのキャリアアップに大きく貢献する資格といえます。