「拙・拙い」の意味と使い方!拙速や拙宅とは?【類義語・対義語・例文】

「拙い」という言葉はビジネスシーンでもよく使われています。

「拙い説明ではございましたが……」というような使われ方をすることが多く、スピーチや挨拶などでもよく見聞きする言葉です。

この「拙い」の意味をご存知でしょうか?

また、同じ「拙」という漢字で、「拙○」、例えば「拙速」「拙宅」といった言葉が会話や文章の中に出てくることもあります。

言葉の意味だけでなく、どういう意図で使われているかということまで理解しておきたい言葉です。

今回は、「拙・拙い」の意味と使い方!拙速や拙宅とは?【類義語・対義語・例文】についてご説明いたします!

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「拙・拙い」の意味

「拙い」は「下手だ」「劣っている。おろかだ」「不運である」という意味の言葉です。

「つたない」と読みます。

「まずい」と読むこともありますが、「つたない」と読むことがほとんどです。

ビジネスシーンで使うとすれば、自分の能力などを「劣っています」「下手なんです」と謙遜して言う言葉です。

「拙」は「じょうずでないこと。つたないこと」と言う意味です。

「せつ」と読みます。

そして、自分に関することを謙遜して言う語でもあります。

後ほど出てきますが、その場合は「せっ」という読みになることが多いです。

また、自分のことを謙遜して言う一人称の代名詞でもあります。

ただし「拙におまかせくだされ」という感じで、時代劇や時代小説に出てくるような古めかしい言葉ですので、現代のビジネスシーンで聞くことはまずありません。

「拙・拙い」は、いずれにしても自分を謙遜して言う言葉であると言うことですね。

「拙・拙い」の使い方

「拙・拙い」はいずれも自分のことを謙遜して使う言葉です。

「拙」はよく時代劇で侍や忍者が言う「拙者」でお馴染みですね。

「拙者」も武士などの男性が自分をへりくだって使う一人称です。

「拙い」は、「上手でないこと」と言う意味なので、必ずしも謙遜の意味で使われるとは限りません。

他人の技術が未熟であったりやり方が下手だ、というような時に批判的な意味で「拙い」と言うこともあるでしょう。

ですが、ビジネスシーンでは自分のことや自分の身内(社内の人)などのことを「拙い」ということで謙遜の意味を表す使いかたが非常に多いです。

「つまらないものですが」と言ってものをあげたり、「ふつつかな娘ですがよろしくお願いします」と言ったりするのと同じですね。

本当に「私は下手です!」「私の技術は劣っています!」と言いたいわけではなく(笑)、「拙いですが……」と言うことで謙遜するということです。

非常に日本人的な使い方と言えるかもしれませんね。

【例文】

  1. 拙著をお送りいたしますのでご笑覧ください。
  2. 拙い技術ではありますが、何とか作成に成功しました。
  3. 拙い文章で恐縮ですが、お読みいただけましたら幸いでございます。
  4. 拙い筆跡で書かれた手紙。
  5. 彼の絵は拙いが心に訴えるものがある。

最初の「拙著」は自分が書いた本(自著)に対して「拙」をつけることで、自分のことを謙遜して表しています。

2、3番目の例文も謙譲の意味です。

4、5は他人の技術を「拙い」と言う場合の例です。

使い方を確認しておいてくださいね。

拙速や拙宅とは?

「拙」は謙譲の意味の言葉で、いろいろな言葉につけて使うことができます。

たとえば「拙速」「拙宅」などという言葉があります。

「拙速」は「出来はよくないが仕事ははやいこと」という意味です。

「せっそく」と読みます。

「拙速ですね」と言われた場合は、「仕事は早いけれど出来が悪いですね」と言われているわけですから、あまり良い意味ではありませんね。

ですが、自分で自分の仕事のことを「拙速ですが……」という風に使って謙遜する使い方もあります。

「拙宅」は「自分の家をへりくだっていう語」です。

「せったく」と読みます。

どちらもビジネスシーンでは時々使われますので覚えておきたい言葉です。

他にも「拙家」「拙句」「拙稿」「拙作」「拙文」などなど、「拙」をつけて自分の作品や自分の行いなどをへりくだっていう語がたくさんあります。

ぜひ他にもどんなものがあるか、辞書などで調べてみても面白いのではないでしょうか。

【例文】

  1. 拙速に事を運ぶ。
  2. 拙速ではありますが、後日改めて確認作業をいたしたいと思っております。
  3. ぜひ拙宅へもお立ち寄りください。
  4. ほんの小さな庭ですが、拙宅でも家庭菜園を始めました。

「拙・拙い」の類義語

「拙・拙い」の類義語には次のようなものがあります。

  • 不得意
  • 不器用
  • 不得手
  • 下手
  • 非力

いずれも上手くないというような意味の言葉です。

「拙・拙い」の対義語

「拙・拙い」の対義語には次のようなものがあります。

【「拙」の対義語】

「拙」は「拙い」ですから、反対の意味は「巧み」という字になります。

この二つを合わせた「巧拙」(巧みなことと拙いこと。上手と下手)という熟語もあり、「作品の巧拙を判断する」などのように使います。

【「拙い」の対義語】

  • 巧い
  • 上手
  • 巧み

まとめ

「拙・拙い」は巧みでないことを意味する言葉でした。

ただ単に下手であるというだけでなく、特にビジネスシーンでは謙遜を表す言葉としてよく使われます。

ぜひ「拙・拙い」の意味を理解して覚えておきましょう。

最後までお読みくださりありがとうございました!

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