季語

「月見草」はいつの季節の季語?意味や由来と俳句も紹介

「月見草」はいつの季節の季語?意味や由来と俳句も紹介

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「月見草」という季語をご存じでしょうか。

様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「月見草」について解説していきます。

改めて「月見草」について基本的な意味や由来はもちろん、いつの季語なの?といった疑問にもお答えしていきます。

「月見草」を使った俳句もご紹介いたします。

「月見草」の意味と読み方

「月見草」は、江戸時代に日本へと伝来したメキシコ原産の植物です。

観賞用としてマツヨイグサと共に伝来しましたが、生命力の強いマツヨイグサが野生で根付いたのに対し「月見草」は根付くことが出来ませんでした。

なんと昭和の初めごろにはその姿は滅多に見ることが出来なくなり「幻の花」とも言われているんですよ。

「月見草」はいつの季語?

「月見草」は俳句を作る上で「晩夏」の季語となっています。

夏を通して使えるのではなく、夏の終わりごろとなる「晩夏」を表現する場合に使う季語なんですね。

「月見草」の由来

「月見草」には「月見」という言葉が入っているので、お月見の頃に咲くの?と思いがちですが実は違う由来を持つ花なんです。

この「月見草」は夕方頃に開花を始めるのが特徴であり、まるで月を仰ぎ見るように咲いた後は一夜のうちにその花を閉じてしまいます。

まるで月を見るために咲いたように見られる事から「月見草」という名前が付けられたんですね。

同時期に伝来して根付いたマツヨイグサも夜に花を咲かせる1日草なんですよ。

「月見草」の花言葉は?

「月見草」には「無言の愛情」「ほのかな恋」「移り気」などの花言葉があります。

その花言葉の中には「うつろな愛」などもあり、恋人や気になっている人に送るにはふさわしくない印象を受けますね。

怖い意味の花言葉はありませんので「無言の愛情」などの花言葉を重視して贈り、日ごろ伝えることの出来ない気持ちを伝えるのもいいのではないでしょうか。

「月見草」を使った俳句

かの母子の子は寝つらんか月見草
(かのぼしの こはねつらんか つきみそう)
中村草田男

さゆらぎは開く力よ月見草
(さゆらぎは ひらくちからよ つきみそう)
稲畑汀子

わかものゝ口笛娯し月見草
(わかものの くちぶえたのし つきみそう)
日野草城

まとめ

季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。

春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。

季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。

日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。

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