言葉の意味と使い方

「作る・創る・造る」の違いは?意味と使い分け方を解説!|例文つき

「作る・創る・造る」の違いは?意味と使い分け方を解説!|例文つき

「作る・創る・造る」は、どれも「つくる」と読みますね。

どの「つくる」も、いろいろなところで目にする身近な言葉ですが、どのように使い分けられているのでしょうか。

なかなか改めて考えたことがないという人も多そうですよね。

今回は、「作る・創る・造る」の違いは?意味と使い分け方を解説!|例文つきについてご説明いたします!

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「作る・創る・造る」の違いは?

「作る・創る・造る」はいずれも「つくる」と読み、何かをつくるという意味で使いますよね。

漢字が違うだけではなく、意味にもこのような違いがあります。

  • 「作る」は「規模の小さいものや抽象的なものをつくる」
  • 「創る」は「ゼロから新しいものを生み出す」
  • 「造る」は「規模の大きいものや有形のものをつくる」

「作る」は素朴な方法で小規模にこしらえる、また形のあるものに限らず形のないものについても使います。

「創る」は新しいものを生み出すという意味の言葉で、独創性のあるものをつくるという意味が強いです。

「造る」は大掛かりな方法で何かをこしらえるということで、形のあるものについて使います。

おなじ「つくる」でも意味や使い方に違いがありますね。

それぞれ詳しくみていきましょう。

「作る」の意味と使い方

「作る」は「ある力を働かせて、新しい物事・状態を生みだす。まとまった形のあるものにする」という意味です。

「つくる」と読みます。

「つくる」というのはあるものに手を加えたり組み立てたりして、別の何かを生み出すことです。

その中でも「作る」は、最も一般的な表記です。

「創る」や「造る」との違いとして、「作る」は小規模なものや抽象的なものをつくるときに使われます。

例えば家庭で料理をつくる、手芸作品をつくるといったときに「手作り」と表現しますよね。

  • 料理を作る
  • 粘土で人形を作る
  • 日曜大工で椅子を作る

など、素朴な方法でこしらえる小規模なものは「作る」を使います。

  • 曲を作る
  • 組織を作る

など、無形のものについても「作る」を使います。

作曲、作文、作者、工作、佳作……などの熟語を思い浮かべるとイメージしやすいでしょう。

「創る」の意味と使い方

「創る」は「何かを創造する、創始すること」です。

「つくる」と読みます。

何かをつくるということには違いないですが、この「創る」は原型が何もないところから作り上げる、ゼロから新しいものを生み出すという意味で使われます。

「創」の字を使った熟語には創造、創立、創刊、創作といったものがあります。

いずれも新しいものを初めて創り出すといった意味で使われていますね。

料理を「創る」とか工場で冷蔵庫を「創る」などとは使わず、独創性のあるものを生み出すときに使います。

  • 芸術作品を創る
  • 新しい雑誌を創る

といった使い方をします。

なお、常用外の読みなので、公用文などでは一般的な「作る」を使います。

「創る」は新しいものや新しいことを生み出すということです。

「造る」の意味と使い方

「造る」は「ある力を働かせて、新しい物事・状態を生みだすこと」です。

これも「つくる」と読みます。

辞書では「作る」と同じ項目として載っていると思います。

意味としては「つくる」ということですから同じですが、使い方が違っています。

「造る」は有形の、比較的大きいものに用いる言葉です。

例えば「造」を使った熟語には造園、造船、造幣、醸造といったものがあります。

  • 船を造る
  • 庭園を造る

といった大規模なもの、また醸造所で作るような酒や醤油、味噌などについても使います。

「造る」は規模が大きいもの、有形のものをつくるときに使います。

「作る・創る・造る」の使い分け方

「作る・創る・造る」の使い分け方は

  • 「作る」は小規模のもの、無形のものをつくる
  • 「創る」はゼロから新しいものを生み出す
  • 「造る」は大規模、有形のものをつくる

ということです。

ですが、実生活の中では色々な状況で「つくる」という言葉を使いますから、迷ってしまうこともありますよね。

どの「つくる」でも意味が通じることもあります。

いくつか例をあげてご説明します。

会社をつくる

これは「作る」を使うことが一般的です。

会社は有形では?と思うかもしれませんが、「会社をつくる」というのはたいていの場合社屋を建てるという意味ではなく、会社を設立する、組織を作るという意味ですよね。

ですので、無形のものをつくるという意味の「作る」が適切です。

学校をつくる

これはどれでも当てはまります。

学校の建物をつくるということなら、大規模なので「造る」です。

学校という場をつくる、理想の学校をつくるということなら「作る」でしょう。

しかし新しい学校を創立するということなら「創る」(公的な文書なら「作る」)になります。

おつくり

刺身のことを「おつくり」と言いますが、これは「お造り」が一般的です。

辞書などでは「お造り」「お作り」がどちらも載っていることが多いと思いますので、「お作り」でも合っています。

魚の身を切る料理なので、「作る」の方が合っているように思えますが、「造る」の字が慣用的に定着していますので、「お造り」「活け造り」などと書かれていることが多いです。

まとめ

「作る・創る・造る」は、同じ「つくる」でも、使い方に違いがありましたね。

一番一般的に使われるのは「作る」ですが、「創る」は新しいものを生み出す、「造る」は大規模なものなどをつくる、ということでした。

状況に応じた「つくる」をぜひ使い分けてみてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。