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妖怪「つるべ落とし」は妖怪アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」でもその姿を見ることが出来る妖怪です。
つるべ落としの姿や名前は知っていても、その由来や何をする妖怪なのか詳しく知っているという人は案外少ないのではないでしょうか。
今回は「つるべ落とし」について、基本的な事から、由来・発祥の地についても詳しくご説明いたします。
「つるべ落とし」とは
「つるべ落とし」とは京都府や岐阜県、滋賀県などに古くから伝わる妖怪で、体は無く、頭だけの姿で知られています。
突然木の上から落ちてきてその姿を現し、驚いた人間を襲う、食べてしまうなどの恐ろしい伝承が残る妖怪です。
地域によっては「木の上から釣瓶を落としてくる」という言い伝えもありますが、一般的には自身の大きな頭を落とすような形で人の前に姿を現すと言われています。
「つるべ落とし」の由来は?
「つるべ落とし」の名前の由来は、つるべ落とし自身が木の上から勢いよく落ちてくるその様子が、井戸で水汲みの際に使う「撥釣瓶」という装置の動き方に似ている事からです。
井戸で水を汲む際のバケツは確かに手を離すと勢いよく下に落ちていきますよね。
そのバケツのように急に落ちてくることから「つるべ落とし」と名付けられたんですよ。
「つるべ落とし」発祥の地はどこ?
「つるべ落とし」の伝承が伝わっているのは京都府や滋賀県、岐阜県などの西日本となっており、そのどこが発祥の地かというのは判明していません。
ゲゲゲの鬼太郎などを代表作に持つ漫画家であり、妖怪研究家でもある水木しげる氏によると、その出現しは京都府の曽我部町という地域とされているので、もしかしたらここが発祥の地なのかもしれません。
水木しげるロードの石像にもつるべ落としの姿を見ることが出来るので、気になるという方はぜひ探してみてはいかがでしょうか。
「つるべ落とし」と似ている妖怪
度々つるべ落としと同一視されるのが「釣瓶火」(つるべび)という妖怪です。
こちらもつるべ落とし同様樹からその姿を現しますが、生首ではないのが大きな違いと言えます。
その名前が示す通り「火の玉」の姿をしているとされており、その炎の中には獣や人の姿を見ることもできるんだとか。
まとめ
人を驚かすだけかと思いきや、驚いた人を食べてしまうという伝承もある恐ろしい妖怪なんですね。
落ちてくると同時に「夜業すんだか釣瓶下ろそか、ぎいぎい」と囃し立てることもあるそうです。
人間を1人食べると満腹になり満足するのか、それから数日は姿を現さなくなる。など妙にリアルな言い伝えもあり、その存在が現実味を帯びてきますよね。