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季語

「盂蘭盆」の意味や由来とは?いつの季語?「お盆」との違いも解説

「盂蘭盆」の意味や由来とは?いつの季語?「お盆」との違いも解説

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「盂蘭盆」という季語をご存じでしょうか。

俳句や連歌を作るうえで欠かすことの出来ない季語。

様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「盂蘭盆」について解説していきます。

「盂蘭盆」について基本的な意味や由来はもちろん、いつの季語なの?「お盆」との違いは?といった疑問にもお答えしていきます。

「盂蘭盆」を使った俳句もご紹介いたします。

「盂蘭盆」の意味と読み方

「盂蘭盆」とは、一般的に「お盆」と呼ばれている7月15日を中心として行われる行事です。

読み方は「うらぼん」です。

迎え火を焚いてご先祖様の霊をお迎えし、最終日には送り火を焚いてお見送りをするという日本に古来から伝わる行事です。

キュウリやナスを使ってご先祖様の乗り物を作るのも伝統的な風習ですよね。

「盂蘭盆」の由来

「盂蘭盆」の由来は、サンスクリット語の「ウランバーナ」という言葉だという説や、古代のイラン語で「霊魂」という意味の「ウルヴァン」という言葉だという説、食べ物を乗せて運ぶ「盆」だという説など諸説あります。

元々は中国仏教で行われており、それが日本に伝来して普及したと考えられています。

「盂蘭盆」はいつの季語?

「盂蘭盆」は俳句を作るうえで「初秋」の季語として使われています。

「盂蘭盆」が行われる頃は夏真っ盛りの時期であり、なぜ「秋」の季語なのかと思いますよね。

これはかつて「盂蘭盆」が旧暦に基づいた日付で行われていた事に由来します。

子季語には「盆」「盆供」「盆祭」「盆三日」などがあります。

「盂蘭盆」と「お盆」の違い

「盂蘭盆」と「お盆」は同じものです。

お盆と一般的に言われている行事の正式名称が「盂蘭盆」なんですよ。

現代では「お盆」と表現することが多く、「盂蘭盆」と言ったり書いたりしてもその意味が相手に伝わりにくくなっていますので、言葉や文字で表現する際は「お盆」で問題ありません。

また「盂蘭盆」は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」とも呼ばれます。

この「盂蘭盆会」も「お盆」の正式名称なんですよ。

「盂蘭盆」を使った俳句

盂蘭盆の草花咲ける徑かな
(うらぼんの くさばなさける こみちなか)
楓葉

経本の手擦れの薄れ盂蘭盆会
(きょうほんの てずれのうすれ うらぼんえ)
細川コマヱ

処暑の日や盂蘭盆供養の真只なか
(しょしょのひや うらぼんくようの まただなか)
古田考鵬

この時季に合はせ詣るも盂蘭盆会
(このじきに あわせまいるも うらぼんえ)
稲畑汀子

まとめ

季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。

春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。

季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。

日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。

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