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「麗しい女性」
「麗しい友情」
このように使う「麗しい」という言葉がありますね。
だいたい「美しい」という意味であると思われます。
では、この「麗しい」と「美しい」には違いがあるのでしょうか。
それぞれの意味や使い方を理解しておきましょう。
今回は、「麗しい」と「美しい」の違いとは?意味と使い方!【類義語・対義語・例文つき】
についてご説明いたします!
「麗しい」の意味と使い方
「麗しい」は「精神的に豊かで気高く、人に感銘を与えるさま」「形・色・容姿などが、目に快く映るさま」「機嫌・顔つきが晴れ晴れしているさま」「乱れたところがなく、整っているさま」などの意味があります。
「うるわしい」と読みます。
「外見が美しい」「精神的に美しい」「機嫌がよく晴れ晴れしている」などの色々な意味があるわけですが、全ていい意味です。
ですから、「麗」という字は「麗子さん」など名前にも使われますし、美しいひとのことを「麗人」、華やかな様子を「華麗」などのようにいい意味の熟語にも使われますね。
【例文】
- あの人は麗しい女性だ。
- 彼の麗しい歌声が聞こえる。
- 二人の麗しい友情に感動した。
- 本日もご機嫌麗しゅうございます。
「麗しい」はこのように、容姿や声などが美しいこと、精神的に気高いこと、機嫌よく晴れ晴れしていることなどを指します。
「美しい」の意味と使い方
「美しい」は「色・形・音などの調和がとれていて快く感じられるさま」「人の心や態度の好ましく理想的であるさま」と言う意味です。
もちろん「うつくしい」と読みます。
こちらは非常によく使う言葉ですので、意味はお分かりでしょう。
「キレイ!」「かわいい!」「かっこいい!」なども含んで、物や人の見た目や心など、色々なものが好ましく感じられるさまを広く表す言葉です。
【例文】
- このドレスはとても美しい。
- 彼女は美しい人だ。
- フルートで美しい音色を奏でる。
- 彼の心は誰よりも美しい。
「麗しい」と「美しい」の違いとは?
さて、「麗しい」と「美しい」はどちらもいい意味の言葉ですね。
「麗しい」の例文をそのまま「美しい」に変えても通じそうです。
- 麗しい女性 ⇆ 美しい女性
- 麗しい歌声 ⇆ 美しい歌声
- 麗しい友情 ⇆ 美しい友情
最後の「ご機嫌麗しゅう」だけは、そういう定型の挨拶になっていますので「美しい」には変えられませんが、他は「麗しい」でも「美しい」でも意味が通じますね。
「麗しい」と「美しい」の違いは、
- 「麗しい」の方が文語的で古めかしい印象
- 「麗しい」には「ご機嫌麗しい」のように、機嫌がよく晴れ晴れしているという意味がある
- 「麗しい」は「端正で美しい」という意味が強い
という点でしょう。
「美しい」は広く人や物事が好ましく感じられるさまを表す言葉ですので、幅広く使えます。
それに対して「麗しい」は、文語的なのであらたまった場や文章の中では使えますが、親しい友人との会話などでは使いにくいですね。
また、「美しい人」は全体的に美しい人という印象になりますが、「麗しい人」というと「容姿端麗」、外見が整っていて美しいという印象になるのです。
同じように使えることが多い「麗しい」と「美しい」ですが、広く安心して使えるのはやはり「美しい」でしょう。
あらたまった感じを出したいときや、特に「整っていて美しい」意味を強調したいときは「麗しい」が適しているでしょう。
「麗しい」と「美しい」の類義語
「麗しい」と「美しい」の類義語には次のようなものがあります。
- 綺麗(見た目などが整っていて美しい、汚れがない)
- 見目よい(顔かたちが美しい)
- 可愛い(愛らしい魅力を持っている)
- 端麗(顔かたちが整っていて美しいこと)
- 秀麗(他のものより一段とりっぱで美しいこと)
- 美々しい(はなやかで美しい)
- 優美(上品で美しいこと)
「麗しい」と「美しい」の対義語
「麗しい」と「美しい」の対義語には次のようなものがあります。
- 汚い(よごれていて、それに触れたくない気持ちを起こさせるさま)
- 醜い(見た目に不快である)
人に不快感を与えるような感じであるとか、見た目がきれいでないということですね。
文脈により、「見苦しい」「みっともない」「不細工」など他にも考えられるでしょう。
まとめ
「麗しい」も「美しい」も、人の外見や内面などが好ましく感じられる状態であるときに使う言葉でした。
「美しい」だけでカバーできることも多いですが、「麗しい」という言葉も使うことができると、より表現の幅が広がりますね。
ぜひ使ってみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!